82歳のお父さんが教えてくれた、本当に守りたいもの。
「今日は家まで来てもらえませんか?」
82歳のお父さんの奥さんから電話がありました。
実は、お父さんは夏が苦手です。
暑くなると身体がしんどくなり、
先週予定していたストレッチもキャンセルになりました。
普段ならお店まで来てくださるのですが、
「家の方がエアコンがよく効くから。」
そういう理由で、この日は私がご自宅へ伺うことにしました。
私は25年以上、たくさんの身体を見てきました。
でも、82歳という年齢になると、
「今日はしんどい。」
そんな日があるのは当然です。
だから私は、その日の状態に合わせて進めます。
自分では伸ばしにくい筋肉は私が伸ばし、
固まっているところは軽く叩いて緩め、
身体が動きやすくなるように少しずつ整えていきます。
道具は使いません。
手と身体だけ。
それでも終わる頃には、
「あぁ、ラクになった。」
そう言ってくださることが多いのです。
今回も、お尻の深い筋肉(梨状筋)の緊張をほぐしていくと、
あぐらで座った時の背中がスッと伸びていました。
私はその姿を見て、
「よかった。」
と心の中で思いました。
でも、今回一番印象に残ったのは施術ではありませんでした。
今日は休みだったので、朝少し出かけて家へ帰ると、
家の前で待っている人たちがいました。
82歳のお父さんのご家族です。
奥さん。
息子さん。
そして、お嫁さん。
「桃を買ったから。」
そう言って、お裾分けを持ってきてくださいました。

私はこのご家族みんなを知っています。
ストレッチ教室にも来てくださっています。
もちろん施術も受けられています。
だからこそ、分かることがあります。
このご家族は、本当に仲がいい。
そして、お父さんをみんなで支えているのです。
さらに奈良に住んでいる長男さんも、
私がストレッチに行く日に合わせて帰省されるそうです。
片道2〜3時間。
それでも、お父さんとお母さんの様子を見に帰って来られる。
私はそんな話を聞くたびに、
「本当に温かい家族だなぁ。」
と思います。
私は奥さんに聞きました。
「お父さん、どうですか?」
すると、
「朝から元気(笑)」
その一言が返ってきました。
実は奥さんには、一つ心配していることがあります。
それは、
ストレッチを休む日が増えると、
また身体がしんどくなって、
動かなくなるんじゃないか。
ということです。
年齢を重ねると、
一度動かなくなると、そのまま筋力も体力も落ちやすくなります。
だから私は、
痛みを取ることだけを目的にはしていません。
動ける身体を維持すること。
それが一番大切だと思っています。
施術中、
「痛い。」
と言われることもあります。
正直に言えば、
私だって痛いことはしたくありません。
でも、
「痛くないこと」
だけを優先していたら、
身体は変わらないこともあります。
固まった筋肉は、
長年積み重ねてきた結果です。
だから少し頑張ってもらう場面もあります。
その先に、
「明日は少し動けそう。」
そんな安心が待っているからです。
82歳のお父さんは、本当に素直な方です。
認知症で忘れっぽいところもあります。
「え?そんなこと言うた?」
と笑いながら話されます。
奥さんも、
「本当に忘れてるのか、都合よく忘れたふりをしてるのか分からへん(笑)」
と笑っておられます。
そんな穏やかな空気が、このご家族には流れています。
私は最近、改めて思うようになりました。
私が本当に守りたいのは、
肩こりを治すことでも、
腰痛を治すことでもありません。
その人が、
家族と笑って暮らせる毎日です。
旅行へ行く。
買い物へ行く。
孫と遊ぶ。
家族が安心して見守れる。
そんな未来を少しでも長く続けること。
それが私の目指している
**「10年後も人生を楽しめるカラダづくり」**です。
もし、
「歳だから仕方ない。」
そう思っている方がいたら、
一度、私の考え方を読んでみてください。
身体は年齢だけで決まるものではありません。
私は、25年以上たくさんの身体を見てきて、そのことを何度も目の前で見てきました。
82歳のお父さんの変化は、今回だけではありません。
初めて来られた日から、どのように変わってきたのかを写真とともにまとめています。
「歳だから仕方ない」をやめた先に、どんな未来が待っているのか。
ぜひ、ご覧ください。
▶ 82歳男性のリアルドキュメント
