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【感想】恋は雨上がりのように(漫画)

漫画を読んだ時の感想です。現在31歳です。

全10巻。2015年からの漫画。
2〜3年の間にコレが駆け巡ったのかという驚きがある。
ちゃんと綺麗に、蛇足無く、曲がらず、素敵な状態のまま走り切った、素晴らしい漫画だった。

古本屋で1冊55円であり、それは事実としてストレージのトレカ2枚分(1枚33円)の金銭価値に満たないと思うと悲しいけれど、個人的にはそれよりも遥かに価値のある漫画だった。
(比較対象としては十分では無い為、ただの戯言です)
2年前にまとめ買いして、でも1巻だけ無くて、最近ようやっと中古の1巻に巡り合って買って、読んだ漫画。(新刊で買えよ)
物事には自分の中での最良のタイミングというものがあるけど、今で良かったと思う。
(多分、いつ読んでもそう感じていたと思われる)

いつか気が向いたらアニメと映画も見たい。

漫画は如何にも女性作品らしい、楽しく、綺麗で、可愛くて、感情に重きを置いた(加えて非常に伝わりやすい)作風だった。
理屈や主張に垂れ過ぎず、空気感と間を重要視した、ゆったりした時間の中にリアリティを持たせた作品で、その雰囲気がとにかく好きだった。
1ページあたり5〜6コマだったところも読みやすかった。

とても煙草を吸いたくなる漫画。
煙草吸ってるキャラとその場面が結構出てきて安心する。
その描写があるだけで煙草を吸いたくなる訳ではない。やはり作品に感情移入して、かつ、その味わいを感じたいという欲求が強くなった時に、そうなる。そういう感じ。
(よくわからない)

展開には順序があるし、創作は世界を描いて欲しい。
本作はそれがとても自分のペースに合っていた。
1話分で一歩、足を前に進めるだけで良くて、将棋で言えば一つ歩を前に置くだけでもいいし、眺めて終わるだけ(そこに時間が流れているのであれば)でもいい。
海で角が取れた丸いガラスを拾い、俺みたいだなと眺めて終わる"だけ"でもいいし、
少女が夏の中を歩いてアイスを落とし、駅のホームで水を飲んでから空を眺める"だけ"で一話分を過ごしてもいい。
全てが必要なピースであったと思う。
そういう漫画に出逢いたかったのかもしれない。

自分は14歳にやりたかった事に着手出来ず、今も引きずりながら31歳、もうじき32歳になる。そういう人は多く居るだろうから、自分もその中の1人に過ぎないのだろうけど、今の自分に深く刺さってくれる作品であった。
今の自分には痛い。
この痛みが欲しかった。
近頃、いや昔から、この作者は凄いなとネットで拝見していた人たちが、高校入学についてツイート(post)したりするのをよく見かける。創作的な夢を持っていた14歳の俺は、今はその倍以上の年を重ねているけど、そんな30代の俺にとっての先生は、ネット上の14〜15歳のクリエイターになっている。彼らは好きで努力して、自己学習や独学やコミュニケーションの果てに、俺が欲しくて止まなかった技術や才能を手にして磨いている。
俺は夢を眺めながら何もしなかったのだった。きっとこれまでも、今も、明日や来年さえ。

しかし作品のメッセージ性が、感情移入した先にある展開が、前を向いて歩こうと、心底、少しでもそう思わせてくれた。
そんな作品は、やはり素晴らしい作品なのだと思う。

感想を少し掘り当ててみると、小説を読んだ後のような漫画という言葉を見つけて、言い得て妙であり、そうだなと思った。
余韻が凄い。
助かる。

ps.
橘あきらさんが、とにかく可愛くて綺麗で、黒髪ロング、ポニーテール、手足の長い高身長のデザインで、とても癖に刺さって困り果てた。
とりあえず1巻のあきらさんが一番可愛くて綺麗だった。

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けっとお コーラを飲ませていただきたい。コカの。