私が10年言ってもやめなかったのに、ChatGPTは夫を動かした
「それ、前にも言ったよね?」
家族に、そう思ったことはありませんか。
体に悪いとわかっている習慣。
やめたほうがいいと知っていること。
何度も伝えてきたのに、変わらない。
言うたびに、
自分が“うるさい人”になっていく感覚。
今日は、そんな話です。
夫が人間ドックを受けた。
腹部エコーで「ちょっとした所見」があったらしい。
再検査をすすめられた模様。
夫はいわゆる大酒のみ。
晩酌は欠かさない。
仕事が終わって、夕飯の前に「プシュー」っと酎ハイの缶をあける。
氷を入れて。
お気に入りは「氷結 無糖レモン」
最も安上がりに酔える、
決して“質がいい”とは言えないお酒。
飲みながら
動画をみている途中で、寝てしまう日もある。
椅子に座ったまま。
その背中をみると「あしたのジョー」を思い出す。
私は何度も言ってきた。
「ちょっと飲みすぎじゃない?」
「休肝日つくったら?」
「また座ったまま寝てるよ」
でも、変わらなかった。
言うたびに、
“口うるさい人”ポジションへ、
静かにスライドしていった。
そのうち私は悟った。
言っても無駄だな。
看護師としての知識も、
妻としての心配も、
ほぼ無効。
ところが
今回の所見を、夫はChatGPTに相談したらしい。
「お酒の量が多い可能性があります」
チャッピーがやんわり、でも的確に節酒をすすめたらしい。
そして夫が言った。
「お酒、やめようかな」
……え?
私が10年言っても変わらなかったのに?
チャッピー、強くない?
正直に言うと、かなり悔しい。
でも同時に思った。
これで本当にやめるなら。
人間ドック代、安くない?
むしろコスパ最強では?
ちなみに私は、人間ドックがあまり好きじゃない。
症状もないのに、
「病気、どこかにいませんかー?」と
探しに行く感じがして。
(看護師なのに)
看護師の私が見ると
今回の所見は緊急性はなさそうだし、
慌てる必要はないように思える。
自分自身の結果だったら
「様子見でいっか」と言っているだろう。
でも夫は、せっせと再検査を予約しようとしている。
さっきまで「言っても無駄」だった人が。
ここで、少し考えた。
人は不思議だ。
「やめなさい」と言われると、
かえって続けたくなることがある。
心理学では“リアクタンス”というらしい。
『自由を守ろうとする本能』
もしかしたら
私の正しさは、
夫の自由を奪う圧力になっていたのかもしれない。
そして
人は「正しい」と言われたときより、
「自分で決めた」と感じたときに動く。
『自己決定理論』なんて言葉もあるけれど。
結局はきっと、
“納得できたかどうか”
私はずっと、正しいことを言ってきたはず。
でも必要だったのは、
正しさよりも、
心にすっと入る言葉だったのかもしれない。
さて
あなたはどうですか。
言い続けていること、ありませんか。
それは本当に、
あなたが背負い続けなくてもいいことかもしれません。
たとえ正しいことだとしても。
手放したら、
チャッピーがやってくれる日もある(笑)
ちょっと複雑な気持ちだけど。
結果オーライなら、
それでいいのかもしれません。
