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日本とは真逆!? ヨーロッパで体験した「自分で祝う誕生日」

ヨーロッパの誕生日 ―「祝ってもらう日」ではなく「感謝を伝える日」

ヨーロッパに住んでいて、最初に驚いたことのひとつが「誕生日の主役が一番忙しい」ということだった。
日本では、誕生日といえば家族や友人が主役を祝ってくれる日。でも、ヨーロッパではその主役がケーキを焼き、オフィスに持っていき、みんなにふるまうのが当たり前なのだ。

私が暮らしていたベルギーの会社では、社員が50人ほど。誰かの誕生日になると、朝からメールが届く。
「今日は〇歳になりました! ケーキを焼いたので、ぜひ休憩スペースに食べに来てください!」
そんな明るいメッセージとともに、手作りのケーキやクッキー、パンが並ぶ。
月に2〜3回はそんな日があるから、ベルギーのオフィスはいつも和気藹々。

事前に誕生日が近い人はまとまって持ってくる時もある笑

とはいえ、初めて自分の番が来たときは気が重かった。
私は料理はするけれど、お菓子作りは全くの初心者。
「なんで主役がケーキ作るの!?」と思いながら、夜中の2時までかかってベイクドチーズケーキを完成させた。
見た目は正直、映えなかったけれど、味は意外と悪くない。

はじめての誕生日ケーキ

翌朝、オフィスで「おいしい!」と声をかけられたとき、なんだか誇らし区達成感があった。

ベルギーでは「自分の誕生日は自分が生まれた喜びを周りと分かち合い、周囲に感謝を伝える日」として考えられているのではないかと思う。
家族や同僚に「いつもありがとう」という気持ちを込めて、自分が振る舞う。
誰かに祝ってもらうのを待つのではなく、自ら感謝を示すその姿勢が、とてもヨーロッパらしいなと思う。

日本だと「祝われる側」が主役で、「どう返せばいいんだろう」と少し気をつかうこともあるけれど、
こちらでは「みんなありがとう!今日は私がごちそうするね!」と自分から動く。
そのほうがずっと気楽で、何より前向きだ。

今では、誕生日に自分でケーキを焼いて、友人を招くのが楽しみになった。
「祝ってもらう」日から、「感謝を伝える」日に変わった誕生日。
ヨーロッパの風習に少し背中を押されて、人生の節目をもっと自分らしく祝えるようになった気がする。


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