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goma_cheese
悲しかったと言えたらよかった
昨日、夫と話をしていたときのことです。
夫が、自分の子ども時代の思い出を話してくれました。
「へえ、そうなんだ。なんだか可愛いね」
私はそう返しました。
それは嘘ではなくて、本当にそう思ったからです。
その流れで、
「私はね」と、私も自分の思い出を話してみました。
でも返ってきたのは、
「ふうん」の一言。
そしてすぐに、また夫の話、
それも全く別の話題に移ってしまいました。
そのとき、
少しだけ、心が沈みました。
ああ、まただ。
そんなふうに感じました。
夫はきっと、
ただ自分の話がしたかっただけで、
悪気があったわけではないと思います。
それでも、
私は少し悲しかった。
ちゃんと聞いてもらえなかったこと。
会話のキャッチボールにならなかったこと。
その気持ちは、
確かにそこにありました。
でも私は、
そのとき何も言いませんでした。
「まあいいか」と流して、
そのまま会話を続けました。
きっとこれまでも、
こういう場面で、
自分の気持ちを引っ込めてきたのだと思います。
でも、あとからふと思いました。
あのとき、
「ちょっと悲しかったな」って、
言えたらよかったな、と。
責めるでもなく、
大げさにするでもなく、
ただ、自分の気持ちとして、
そのまま伝えること。
それだけでも、私の心は、
何か違ったのかもしれません。
自分の気持ちに気づいているのに、
それをなかったことにしないこと。
本音に近づくというのは、
こういう小さな場面で、
自分を無視しないことなのかもしれません。
次に同じようなことがあったら、
ほんの少しだけ、
勇気を出してみたいと思います。
「今の、ちょっと悲しかったかも」
そんなふうに。
