三草がゆ|春を待つ余白を残しておく
窓の外は一面の銀世界。気温は連日、氷点下が続く北海道。厳寒のさなか、きょう7日は七草。セリ、ナズナ、ハコベ、ゴキョウ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)の若菜を指す。古くから、人々はこれらの若菜をかゆに入れて食べてきた。
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七草がゆの文化は平安時代から伝わる。元々は中国の風習に由来し、邪気を払う意味があった。後世には、正月の饗宴で疲れた胃腸を休めるためとされるようになった。1年の無病息災を願う意味も込められている。
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この時季、道内で七草を集めるのは至難のわざだ。雪の下から若菜を摘むなどかなわない。店頭には本州産の七草セットなるものが並んでいるが、どこか生気を失いかけているようにみえて、買うのをちゅうちょさせる。
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結局、入手できたのはセリ、スズナ、スズシロのみ。七草には遠くおよばないが、厳冬を越えて手に入れた"三草"には、むしろ特別な意味が宿るように思える。
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地域によって違いはあるものの、一般的には「松の内」最後の日でもある。正月気分もいよいよ終わり。三草のみの質素な一椀に新年の抱負を重ねてみるのも一興だろう。
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すべてをそろえる必要はない。そう思えた瞬間、心が軽くなる。新しい年も思い通りにならないことが多々あろう。できることから手元にあるもので自分のペースで進めばよい。かゆを炊きながら思った。
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北海道の冬は長いものの、その分、春の訪れは格別。雪解けとともに大地から顔を出す若芽は生命の神秘を体現し、本来の七草に出会える好機でもある。春を待つ余白を残しておくのも一つの風情。こよいは「北国流」のかゆを静かに味わいたい。
北海道らしい「三草がゆ」のレシピ・つくり方
…というわけで、"お硬い"コラムはここまでにして、今入手できる食材のみを使って、実際に「七草がゆ」ならぬ「三草がゆ」を作ってみました。
みなさんも、ミツバや小松菜など今ある食材を使って、こよいはおかゆにしてみませんか。レトルト食品のおかゆに食材を加えて食べるだけでもよいと思います。
わたしは玄米食なので、玄米がゆのレシピになっています。調理は「ホットクック」を使いました。
材料
玄米(道産米ゆめぴりか)――1合
水―――――――――――――1000ml
塩―――――――――――――適量
三草(ある食材で大丈夫)
セリ
スズナ(カブ)
スズシロ(ダイコン)
手順
玄米を洗い、水気を切っておく
ホットクックの内鍋に玄米と水1000mlを入れる
メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→煮物→米→おかゆ→スタートを押す
三草は一口大に切っておく
1時間10分でできあがり
内鍋に三草を入れ、加熱の延長で、さらに5分加熱する
最後に塩を適量入れて味を整えて完成!

見た目は地味ですが、まずまずおいしかったです 20250107
コツ・ポイント
最後に溶き卵を入れてアレンジしても美味しく食べることができます。
玄米は事前に水にうるかしておく(北海道弁ですかね?)、要は水に浸しておくのが理想です。
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