梅雨のしくみと楽しみと/二十四節気「小暑」
本日7月7日は、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」です。
そして今日は七夕でもあります。天の川が見えるといいのですが、関東はまた曇りですね、、。
小暑とは
小暑は夏至の次にやってくる節気で、「小さく暑い」と書きます。その名の通り、本格的な夏の暑さが始まる手前の時期です。
梅雨明けが近づき、じわじわと気温が上がってくるころ。
「暑中見舞い」を出し始める時期でもありますが、私は書いたことがありませんw
風情があっていいものですけどね、、。年賀状しかり、こういうものは時代とともになくなっていくのかもしれません。
そして七十二候では、小暑の初候は「温風至(あつかぜいたる)」。
字を見ただけで分かりますよね、外に出た瞬間にむわっとくるあの感じ。じっとりとした熱い南風が吹いてくることでしょう。
梅雨前線のしくみ
今回はこれといったイベントも発生しなかったのでw
自分のおさらいがてら、「梅雨前線」の話をしたいと思います。
そもそも「前線」とは、性質の違う空気と空気がぶつかり合う境目のことです。種類はいくつかあるのですが、梅雨のときに現れるのは「停滞前線」というタイプ。名前の通り、あまり動かないのが特徴です。
春から夏にかけては、日本列島の南には暖かく湿った「小笠原気団」が、北には冷たく湿った「オホーツク海気団」がそれぞれ勢力を張っています。
(このへん中学生あたりで習いますよね、懐かしい!)
この二つがちょうど日本付近でぶつかり合い、互いにほぼ同じ勢力で押し合っているため、境目の前線がなかなか動けません。
これが梅雨前線です。

前線付近では空気がぶつかることで上昇気流が生まれ、雲が発生して雨が降りやすくなります。前線がずっと同じあたりに停滞するので、雨が何日も続く、じめじめした梅雨の天気になるわけです。
今はまさに、その「押し合い」の最中ということですね。
では、梅雨明けはどうして起きるのでしょうか。
夏に向けて南の小笠原気団がじわじわ勢力を強め、北の気団を押し上げていきます。梅雨前線が日本列島の北へ追い出されると、日本は小笠原気団に覆われて、ようやく夏の青空がやってきます。これが梅雨明けの合図です。
ですが、実はその定義が明確に決まっているわけではありません。
梅雨にはいったまま、8月頃までぐずついた天気が続くこともあります。こうなると秋雨との区別がつかなくなり、「梅雨明けを特定しない」と記録されるそうです。実際、2020年の東北北部で発生しています。
天気予報の技術が発達しても、こういう自然の気まぐれにはまだまだ惑わされますね。そこがなんとも面白いのですが。
雨上がりの空の楽しみ
じめじめした毎日ではありますが、梅雨にはひとつ楽しみがあります。
それが、雨上がりの虹!
虹は、空気中に浮かぶたくさんの雨粒に太陽の光が入り込み、雨粒の中で屈折・反射することで光が七色に分かれて見える現象です。
雨粒がプリズムのような役割をしているんですね。

虹が見えるのは、必ず太陽の反対側の方向。
夕方に雨が上がったときは太陽が西にあるので、東の空を見るのがポイントです。太陽の高度が低い夕方の方が虹が大きく見えやすいので、夕立や雨上がりのタイミングがとくにねらい目です。
虹は「夏の季語」にもなっています。
夏の夕立のあとに虹が出やすいことは昔からよく知られていて、昔の人たちも同じように雨上がりの空を見上げていたのかと思うと、なんだか感慨深い気持ちになります。
夕方の梅雨の晴れ間や雨上がりには、ぜひ東の空を見上げてみましょう。
おわりに
梅雨前線の仕組みが分かると、毎日の天気予報や天気図が少し違って見えてきます。
「今日も前線が停滞しているな」「南の高気圧が頑張ってきたな」と思いながら眺めてみるのも、なかなか楽しいですよ。
梅雨明けまであと少し。
雨の日も、空の変化を楽しみながら過ごしていきましょう。
