「比べるな」は正論?でも私は、比べることで救われた。

私は人と比べてしまうからこそ、立ち直れた、「他人と比べるな」が苦しかった時期

SNSを開けば、誰かの成果や才能が目に飛び込んでくる。
「比べるな、自分軸を持て」とよく言われるけれど、そんなふうに簡単に割り切れたら、誰も悩まない。

かくいう私も、「他人と比べては落ち込む自分」にずっと苦しんでいた。
けれど今は、その“比べる癖”があったからこそ、自分を立て直すきっかけ、いやそれ以上に、成功を掴めたと思っている。

自分軸はすぐに持てるものじゃない

自分軸を持とう、自分らしく生きよう――
よく目にするメッセージだけれど、自分の価値観やペースを理解するには、正直、時間がかかる。
「本当の自分は何が好きで、何がしたくて、どこへ向かっているのか」
それを明確にできる人は多くない。

私は合気道をしているのだが、
稽古に通う中で、自分が“どうありたいのか”を問われ続けている。
武術を習う人の理由は千差万別で、うちの道場には老若男女問わす、ありがたいことに通う人がいる。

だが、合気道は戦わない武術。自分と向き合う武術だ。


【実体験】半年間、構えが間違っていた話

合気道の基本である「構え」。
半年ほどたち、だいぶ道場に通うことに慣れた頃だ、道場師範から指導がかかり、ほうけてしまうようなことがおこった.
私は半年間、基本の構えを間違えていたのだ。
それどころか、自信満々にやっていた。
でも、その瞬間から、自分の中の“比較”の意味が変わり、他社を観察することがいかに重要か考えなおしたんですね。


劣等感は、近しい人と比べるから生まれる

さて話を戻しましょう。
人が劣等感をもつ人や比べてしまう、そういった人たちは大抵身近にいます。
同期、年齢の近い人、始めた時期が一緒の人――
「自分よりうまい」なんてクラスのあの子・あの人。

でもある時、ふと視点を変えてみた。
「あの人は、自分より10年長くやっている」
「この人は毎日鍛錬しているし、指導にも立っている」
比べていた相手の“背景”を考えたとき、劣等感ではなく、少しだけ尊敬の気持ちが芽生えた。


真摯に頑張る人を、5~10人探す

それ以来、私はその人の成果や技量だけではなく、人格に目を向けるようになった。
真剣に努力している人、真摯に向き合っている人。
自分より技量や成果の劣る人でも、自分より努力し成長したり、特定の技能だけ自身より優れていることはままある。
「この人すごい」と思える人を1人2人ではなく、5人、10人と見つけていった。

すると不思議なことに、焦りや劣等感がやわらいだ。
「あの人たちがやっているのだから、自分もやるのが当然」
努力することが、特別ではなく“基準”になっていった。


「他人から学ぶ」は、古くて新しい

よく「他人と比べるな」と言われる。
でも、古来から人は“他人から学ぶ”ことで成長してきた。
武道の世界でも、見取り稽古(他人の動きを見て学ぶ)は基本の一つだ。

だから私は、今も“比べる”ことをやめない。
ただし、「評価するため」ではなく、「学ぶため」に比べている。
それができるようになってから、私は初めて“自分軸”というものを育てられるようになった。


自分を理解するには、時間がかかる

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