第10話:仕事率「0」の衝撃 —— 暴かれた派遣会社の組織的「水増し」請求
5000万の赤字だった町の塗装工場を黒字化させた7つの方法ー10
自作の日報集計プログラムには、生産管理以外にもう一つの機能を忍ばせていた。製造現場では困難とされる「個人別の評価指標」だ。中でも、勤務時間に対する実作業時間を表す独自の指標「仕事率」は、工場の健全性を測るバロメーターだった。
運用を始めて間もなく、画面上の数字が私の目を釘付けにした。
「仕事率:0」
そんなはずはない。現場作業で雇った従業員が現場作業をしないで給料を受け取っている人間がいるというのか。最初は入力漏れを疑い、現場の所属長を問いただしたが、返ってきたのはさらに不可解な答えだった。
「その人、昔はいたけど今は来ていないですよ」
戦慄が走った。
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