【論文読んでみた】実践共同体に必要なリーダーシップとは?
金曜日に36歳になりました。
年始に、「いい匂いがしそうなお姉さんになる」という目標(!?)を掲げたのですが、
先日もうひとつ、「今年中に職場に副業申請する」という目標を掲げてみました。
その向こうの景色を見てみたいから、やってみよう。
さて、noteのほう、休み休み続けていますが、
うーん、論文ごとより概念ごとに、論文レビュー的に書いたほうがしっくりくるような気もしてきたなあ、というところ。
試行錯誤中、です。
今日はこの論文。
金澤元紀. 有志による社内活動におけるリーダーシップ行動に関する質的研究. 日本労働研究雑誌, 2019, 61.703 特別号: 54-63.
ひとことで言うとこんな感じ
実践共同体において、
コーディネーター(中心人物)がどのようなリーダーシップ行動を発揮することで、共同体がどう生まれてどう収束するのかについて、
インタビューから紐解いた論文。
実践共同体とは?(再掲)
あるテーマにかんする関心や問題,熱意などを共有し,その分野の知識や技能を,持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団
(Wenge, McDermott, & Snyder, 2002)
すなわち、学習のための共同体ですね。社内の勉強会などがわかりやすい例。
今回関係しそうなリーダーシップ
「リーダーシップ」というと、社長!役員!管理職!カリスマ!のイメージがあるけれど、
学問的には、「職場やチームの目標を達成するために及ぼす他のメンバーへの影響力」というような捉え方をしています。
そして、今回注目するリーダーシップは変革型リーダーシップとシェアド・リーダーシップ。
変革型リーダーシップとは
不確実な環境の中で組織をいかに導いていくかに注目し、フォロワーの価値観や態度を変化させるリーダーシップで、「ミッション・ビジョンの提示、モチベーションの鼓舞、知的刺激、個への配慮」からなる。
VUCA時代のカリスマ経営者!という文脈でのリーダーシップはこれかも。
シェアド・リーダーシップとは
リーダーとメンバーの概念定義が曖昧で、必要な際に必要なメンバーがリーダーシップを発揮していくといったグループ状態及びそのグループでのリーダーシップ。
全員発揮のリーダーシップで、その時々でリーダーとフォロワーが入れ替わる。
研究の進め方
今回は、実践共同体のコーディネーター(中心人物)について、半構造化インタビューを行い、発揮されたリーダーシップを見ていく。
リサーチクエッション1:
立ち上げ時のリーダーシップ行動は?
リサーチクエッション2:
共同体の発達過程におけるリーダーシップ行動は?
研究の結果
コーディネーターは社会人歴10〜15年の人事・企画系の人が多かった
実践共同体の一生を辿ると、以下のようなプロセスを踏む
社内を観察して/会社の危機によりコーディネーターが問題意識を持つ
→同じ想いの仲間を集める、有能な人物を巻き込む
→経営層を巻き込む、人事・広報等から支援を受ける
→共同体での実施内容が多様化する、他団体と交わる
→リーダー不在でもまわる、コーディネーターの後継者の発掘
→参加者が受身のお客さん化、社内からの批判、停滞
→解散リサーチクエッション1:
立ち上げ時のリーダーシップ行動は?
→変革型リーダーシップリサーチクエッション2:
共同体の発達過程におけるリーダーシップ行動は?
→シェアド・リーダーシップに移行したあと、共同体が固定化した後は再活性化のために変革型リーダーシップに実践的意義:コーディネーターが早い段階で共有型リーダー
シップにシフトさせることが大事共同体の活動は期間を区切るべきという意見も。
私なりに感じたこと
「コーディネーターは社会人歴10〜15年の人事・企画系の人」とあり、
わかる!!!と首がもげそうなほど首肯した。
問題意識を持つ・企画する・人を巻き込む・社内で認知させる、これ全部できるリソースと体力あるのこの辺の人たちなんですよね。
チェンジ・エージェント気質とでもいうんだろうか。
一方でこの人たちって、育児中(のお父さんが多い、私調べ)だったりもするよなあ、とついつい考えてしまう。
変革型リーダーシップって、発揮している方は気持ちいいと思うんですよね。
これをシェアド・リーダーシップに移行させるのって、訓練が必要な気もする。
うまく移行させた人たちは、何か他者からの指摘や刺激があったんだろうか。
自分がファウンダーになった団体を全員発揮のリーダーシップにするって、自発的だけではなかなか難しいような。
この移行の仕方の研究なんかも、調べてみたい。
