見出し画像

【10時打ち】初めての10時打ちでサンライズツイン・シングルツインを勝ち取った話

こんにちは。
私は先日、友人と4人で四国旅行に行った際、10時打ちに人生で初めてチャレンジしました。結果、思いがけず入手最難関とされるサンライズ瀬戸号の「サンライズツイン」と「シングルツイン」の同時入手に成功したので、今回はその時の体験を綴ろうと思います。

10時打ちの概要

突然ですが、「10時打ち」という言葉を聞いたことはありますか?
おそらく、鉄道でよく旅をする方や鉄道マニアの方でなければ聞いたことがないのではと思います。

簡単に言えば、切符の発売時刻ちょうどに切符を購入する行為を指します。JRの列車の切符は運行日の1ヶ月前の午前10時に発売されます。
例えば、5月1日に運行される列車の場合、その切符は4月1日の午前10時に発売されます。これが「10時打ち」と呼ばれる所以です。

発売時刻ちょうどに購入したいのなら、「発売時刻前に待機してネットで買えばいいんでしょ?」と思われるかもしれません。
確かにネットで同じ切符を購入することは可能です。
しかし、人気の列車ではネットでアクセスした時にはもう売り切れ、なんてことは珍しくありません。
なぜなら、10時打ちとは「駅に出向いて、10時ちょうどに切符を購入してほしいということを窓口の人にお願いする」行為だからです。

駅の窓口ではマルスと呼ばれる座席予約システムの専用端末を使って座席の確保を行います。インターネットで予約した場合も同じシステムにアクセスして行われますが、全国からネットを介して通信するので当然アクセス集中によるラグがあったりで、全国の駅の窓口で10時0分0秒に行われるマルス端末操作には到底敵わないのです。
つまり、人気の列車にどうしても乗りたいということであれば、10時打ちは必須の行為であると言えます。

駅の選定

私もある程度鉄道には興味があり、以前から10時打ちの存在については知っていました。
友人と「いつかサンライズ号に乗って旅行したいね」という話もあったので、春休みだしちょうど良い機会だと思い、人生初10時打ちしてみるかということになりました。

10時打ちする前の下準備として、まず「どの駅で10時打ちするか」という問題になります。
ここで注意すべきなのが、JRの全ての駅で10時打ちに対応しているわけではないということです。10時打ちに対応していない駅の窓口に行ってもお断りされるだけです。
さらに、JR東日本では近年、様々な駅でみどりの窓口が無人化しているので、今となっては10時打ちできる駅というのはごく限られています。
そのため、どの駅で10時打ちに対応しているのかを最初に調べる必要がありました。
とはいっても、10時打ちに対応している駅はネットの情報で簡単に調べることができます。

この記事の執筆時点で、都内だと、東京駅、上野駅、新宿駅、品川駅などで対応していることが確認できます。大きな駅ばっかりですね。
私が10時打ちをする前に調べた情報だと、日暮里駅や目黒駅などでも10時打ちに対応していたけど、少し前に廃止された?などの情報がありました。
大きな駅だと当然ライバルも多いということは容易に想像できるので、「なるべく小さい駅で10時打ちに挑戦したいなー」ということを考えていましたが、都内の駅だと今はなかなか厳しそうです。
とはいっても、小さい駅であれば当然窓口の数も少ないので、トレードオフが難しいところです。

いずれにせよ、これから10時打ちされる方は対応している駅についてはできる限り新しい情報を確認した方がよさそうです。現場に行ってみるのが確実でしょう。

結局、いろいろ調べた結果、上野駅で挑戦することにしました。朝も早いし、友人含めみんなが家から一番行きやすいというのが主な理由です笑

何時に行くか問題

さて、駅が決まったら次に重要なのが、何時に並ぶか問題です。
これも駅の選定と同じぐらい重要ですね。
10時打ちをするのはもちろん午前10時ちょうどなのですが、9時50分に駅の窓口に行って「10時打ちしてください!」とお願いしても10時打ちしてくれるわけではありません。
10時打ちに対応している駅では、「10時打ち専用の待機列・専用レーン」なるものが存在します。上野駅の場合は、みどりの窓口の自動扉の前に待機列の張り紙とパーテーションが置かれています。
張り紙には「1ヶ月後のきっぷをお求めのお客様はこちらにお並びください」的なことが書いてあります。これは10時打ちに対応していれば、どの駅でも同じような案内があるのではないかと思われます。

そして何時にこの待機列に並べば良いのかもかなり調べました。
みどりの窓口がまだ営業していなくても、駅が開いた瞬間(朝4時とか)から待機列に並ぶことができるので、ガチ勢は前日から宿泊したり徹夜して、駅のシャッターが開くと同時にみどりの窓口に並ぶそうです。恐ろしい世界です。

実際いろいろ調べてみた結果わかったことですが、何時に行くのが一番良いといった正解はありません。なぜなら、同じ駅でも、日によって10時打ちのために開けてくれる窓口の数が異なるためです

事前に調べたところ、上野駅では通常、10時打ちのために8つある窓口のうち、2つ開くという情報を手に入れました。これは平日だったとのことなので、休日や祝日など、窓口が3つ以上開く日もあるのでしょう。
また、これは10時打ち専用窓口の話で、もし10時前に通常の切符を購入するお客さんがいなかった場合はその通常窓口で10時打ちを行ってくれるケースがあるので、完全に運ゲーではありますが、前述した窓口の数よりも多く10時打ちを行ってくれる場合があるということも頭に入れておきたいです。
ついでにですが、特に大きな駅で10時打ちをしようとしている方は、みどりの窓口が複数ある場合、どのみどりの窓口で10時打ちに対応しているかまで調べておきましょう。上野駅の場合は、中央改札の外のみどりの窓口でしか対応していません。

私が10時打ちしに行った日は祝日でした。
なので、10時打ち専用として窓口は最低でも3つは開くだろうという予想をしました。(外すと大変なので、休日でも少なめに見積もっておいた方が良いかもしれないですね)
つまり、予想通りの結果になれば、理論上みどりの窓口の列に並んだ際に、3番目以内に入れれば10時打ちが確約されるということです。
(これも当然と言えば当然ですが、10時打ちが確約されて実際にできたとしても、きっぷが確実に取れるわけではないことに注意が必要です。)

結局、上野駅で3番目以内に並べそうな時間というところから逆算して、友人たちとは午前9時に上野駅に集合しようということになりました。

といった感じで、長い時間は待ちたくないけど都合よく10時打ちしたいなぁという方は、実際に10時打ちをしに行く駅の窓口の数を事前に調べて、そこから何組目までに入れればいいかというところから逆算して何時に行くか決めるのが良いと思います。
ただもちろん、早いに越したことはないので駅のオープンと同時に待機するのが最も確実です。

当日の流れ

8時30分 到着

さて、友人たちとの集合時間は9時としていたのですが、私は朝起きて「(旅行日程はすでに1ヶ月後と決まっているので)一度きりの勝負。後悔しないために30分だけでも早く行っておくか。」という判断をし、8時30分ごろに私だけひと足先にみどりの窓口に到着しました笑

朝8時30分 上野駅10時打ち待機列に並んでいる様子

ここで、驚いたのがすでに前に3組並んでいます。
「オワった。」
そう思いました。

ただ、前項で述べた通り、通常窓口で10時打ちしてもらえるチャンスがまだあるので、もしかしたらいけるのではという希望をもって4番目に並びました。むしろ、約束通りの9時に来ていたら絶望的だったので我ながら英断だったなと思います。

9時過ぎ 申込書の記入

そして約束の9時になり、友人の1人が到着。(この時間に起きてる人もいたな)
一度トイレに行きたくなったので、その友人に列待機を交代してもらい、トイレに行きました。
また、同時にまだ申込書を書いていなかったので、申込書を書きに一度みどりの窓口に入り、記入台で申込書を記入しました。後述しますが、申込書はあとで係の方が持ってきてくれるので、このタイミングで記入する必要はありませんでした。
また、このタイミングでみどりの窓口の中を確認すると、一番左の窓口が1つ開いており、それ以外はすべて閉じていました。
申込書を書き終えた後、再び私は列に戻り、先ほどまで交代で並んでくれていた友人は後から到着した友人たちと一緒に朝ごはんを買いに行ってました笑

ちなみに、申込書に記入した内容は次の通りです

片道 東京〜高松  大人4人
第1希望 サンライズツイン
第2希望 シングルツイン
第3希望 ソロ
第4希望 ノビノビ座席
禁煙・喫煙不問

どうしてもサンライズ瀬戸に乗りたかったので、保険として第4希望ノビノビ座席まで記入

ポイントは、第3希望ぐらいまで書いておくことと、個室を希望する場合はこだわりがなければ「禁煙・喫煙どちらでもよい」という旨を伝えることです。
もし禁煙を希望した場合、サンライズツインであれば4室中2室に絞られるのでその分競争率が上がります。
今回は個室をとにかく取ることを優先したので、禁煙・喫煙は不問というテクニックを使いました。

9時30分 申込書の配布

みどりの窓口から係の人が出てきました。この時間になると、私の後ろには4〜5組並んでいたと思います。
「1ヶ月後のきっぷをご購入される方で間違いないですか?」ということを確認され、「申込書をまだ記入されていない方はいらっしゃいますか?」という案内と共に手を挙げた人にはバインダーに挟まった申し込み用紙が配布されました。
事前に申込書を記入していない場合でもこのタイミングで記入できるので心配は必要ありません。ただ、私の前に並んでいた方々はすでに記入した申込書を持参していましたね。10時打ちするということは、あらかじめ乗りたい列車は決まっているでしょうからね。
そして、係の人から最後に「10分前になりましたら中へご案内します」という旨の案内も同時にされました。ここまで、意外と時間が経つのは早かったです。

9時45分 申込書のチェック

先ほど申込書を受け取った人が書き終えたかな?ぐらいのタイミングで、もう一度中から係の人が出てきました。
待機列の先頭から順番に申込書の内容を確認しているようです。
そして私の番がやってきました。
「サンライズですね。」と慣れた雰囲気でチェックされ、最後に「個室は1回の操作で1室しか取れないんですよ。2室取る場合は2回操作になるので、号車が違くなる可能性があります。それでも大丈夫ですか?」と確認されました。当然、取れればなんでも良いので「それで大丈夫です」と答えました。

9時50分 入場

いよいよ運命の時。
待機列の先頭からみどりの窓口の中へ誘導されていきます。

このタイミングで窓口を確認すると、先ほど確認した1つの一般窓口(一番左の1番)のほかに、3、4、5番窓口が開いており、この日は10時打ち窓口が3つ開かれることが確定しました。(予想的中でした)
つまり、私の前に並んでいる3組は10時打ちへの参加が確約された状態です。そして、私の前の3組がそれぞれの窓口の前へ案内されていきました。

私は4組目だったので、その後ろの待機列の先頭で待っていました。
もう最悪ソロが4室取れればそれでいいやと思っていました。ガラス越しに外で見守っている友人たちには「窓口3つだった。10時ちょうどは厳しいかも。」とLINEしました。

9時55分 思いがけない出来事

列の先頭で「いやぁ、あと30分早ければ案内されてたかもなぁ」と思いながら待っていたところ、なんと2番窓口が解放され、「どうぞ」と案内されました。おそらく一般の窓口として使う予定だったところを、通常のお客さんがいなかったので10時打ち用として解放してくれたのでしょう。
1番窓口にもお客さんはいなかったのですが、こちらは解放されることはなく、実質私が10時打ち確約最後の組となりました。
結果、この日は上野駅では4組が10時ちょうどに10時打ちを行えることになります。

そして、申込書を窓口の人に渡します。
希望はすべて申込書に書いておいたので、「サンライズツインとシングルツインは2人利用で間違いないですか?」とだけ聞かれ、特に追加で質問もされることなく、テキパキと入力していただきました。かっこいい。

そして9時57分ぐらいだったと思います。
「今、必要な情報は第4希望まで全て打ち込み終わりましたので、10時までお待ちください」と言われました。
10時打ちする準備は整いました。あとは待つのみ。
みどりの窓口全体に時報が鳴り響いており、緊張感に包まれていました。

10時 10時打ち実行

そして10時の時報とともに発信のボタンが押されます。
二本指でカタカタ連打するのかと思いきや、一度だけボタンを押して、画面を触っている様子。
「さすがに厳しかったかなー」と思っていたところ、隣の窓口から「サンライズツイン取れました」と聞こえてきました。

この時点で結構絶望していましたが、ちょっとしてから窓口の人が一言

「サンライズツイン2部屋は取れなかったんですけど、サンライズツインとシングルツインが1部屋ずつ取れていて、ソロ4室も仮押さえできています」

鳥肌が立った。10時打ち恐るべし。
ちなみに両方とも喫煙で取れていました。禁煙に絞っていたら取れていなかったということです。

もちろん、「サンライズツインとシングルツイン1部屋ずつでお願いします」と言い、ソロ4室の仮押さえはキャンセルしてもらった。その後はスムーズに支払いまで進み、無事に寝台券と乗車券をゲット。

サンライズツインとシングルツインの寝台券
今思えば、ダイヤ改正前ですね

補足: ぶっちゃけ喫煙部屋ってどう?

って思う方いらっしゃると思うので補足しておきます。
私たちが乗った編成では、サンライズツインは全く匂いがしませんでした。

ただ、シングルツインはめちゃくちゃタバコ臭かったです。
タバコ臭が苦手な方はかなりきついかもしれません。

編成やその前日の利用状況にもよると思いますが、サンライズツインに関してはそもそも部屋数が1編成に4部屋(そのうち禁煙は2部屋)しかないので、非喫煙者もたくさん乗ることもあって匂いが気にならないのだと思います。参考までに。

まとめ

ざっとこんな感じです。
この記事のまとめとしては、

  • 人気の列車に乗るためには1ヶ月前に10時打ちをしよう

  • まずは、どの駅で10時打ちするか決めよう

  • 曜日・その駅の窓口の数を考慮して何時に行くか決めよう

  • 申込書は当日並んでいる間に書くタイミングがある

  • 10時打ち専用窓口じゃなくても、条件によって10時打ちできることがある

正直、運要素も多いと思います。
今回もかなり運任せなところはありましたが、運だけでなく、なるべく希望の席を取るための確率を上げるテクニックは確かに存在します。
この記事が、これから10時打ちに挑戦される方の参考になればとても嬉しいです。

そして、いつ廃止されるか分からない日本最後の寝台特急サンライズ号、皆さんもぜひ10時打ちにチャレンジして一度乗ってみてください!

サンライズツインで飲むビールは最高!


いいなと思ったら応援しよう!