刑事裁判修習の振り返り
今日は、9月24日(水)に刑事裁判修習を終えましたので、その振り返りです。実務修習ももう4分の3が終了しました…早いですね…。
1.始まり
第3クールの刑事裁判修習は、7月31日(木)に始まりました。初日は、まず、オリエンテーションがありました。オリエンテーションでの感想としては、刑事裁判は思ったよりやることがありそうで意外と大変そうだな…といった感じでした(笑)。
オリエンテーションが終わると、各配属部に移動しました。といっても、私が配属された部は、ちょうど夏期休廷期間中で、裁判官が誰もいませんでした(笑)。そのため、ちょうどお昼の時間でしたし、いったん、お昼ご飯を食べに行きました。
2.配属部での修習
お昼ご飯を食べ、お昼休憩も終わると、私の配属部は夏期休廷期間だったので、別の部に行くことになりました。配属部が夏期休廷期間中は、その別の部で過ごしていました。初日からしばらくの間は、特に記録を検討する時間もなかったので、事件内容を把握することなく、とりあえず刑事手続を見てみようということで、ひたすら傍聴に行っていました。刑事裁判の傍聴は、民事裁判の傍聴と違って、1回傍聴に行くと、証人尋問などですごく時間がかかるので、それだけで1日が終わることが多々ありました。
自分が配属された部の修習生と、配属部が夏季休廷期間中に行っていた部の修習生と合同で、刑事模擬裁判をやりました。修習生が、裁判官役、検察官役、弁護人役に分かれ、証人役や被告人役は裁判官が担当されました。模擬裁判の準備は結構大変でしたが、実際の裁判の傍聴で、どのように刑事裁判手続が進行していくのか、検察官や弁護人はどのように手続に関わり、尋問ではどのような場合に異議を出すのかなどを重視して見るようになり、模擬裁判を通して、その手続を疑似体験することができたので、刑事裁判手続に対する理解が深まったと思います。
配属部の夏期休廷期間が終わると、配属部に移動して、修習が始まりました。といっても、今までと変わらず、裁判官におすすめの事件を聞いて傍聴に行き、裁判官に時間があれば事件に関してのお話を聞いてみるといった感じでした。
配属部では、裁判員裁判の傍聴もしました。公判前整理手続の途中から傍聴を始め、公判審理、評議、判決まで傍聴することができました。事件の内容については書きませんが、被告人は逮捕時にニュースになっているほどの人でしたので、傍聴人は多かったです。評議では裁判員のいろいろな意見を聞くことができ、それはそれでおもしろいなと思っていました。判決の宣告時、被告人はうなずきながら黙って聞いていました。有罪判決ですし、おそらく控訴するんだろうなと思いますが、非常におもしろい事件で、これを裁判員裁判でみることができて、非常に良い経験でした。
また、刑事裁判修習では事実認定起案2通を含む4通の起案をしなければなりません。民事裁判修習も同様ですが、民事裁判修習では比較的時間に余裕があったので4通以上書いたのですが、刑事裁判修習では、先述したとおり、傍聴にかなりの時間を取られますので、4通が限界で、結構ギリギリでした。たまに17時以降も残って起案しているときもありました。
3.配属部以外での修習
配属部以外でも、令状部、家裁の少年部でも修習を行いました。
令状部での修習は、勾留質問に同席しました。勾留請求を認容するものと却下するものの両方を見ることができ、勾留の要件について、裁判官がどのように考えて判断しているのかを知ることができました。また、少年の場合には、「やむを得ない場合」でないと勾留することができないため、これについてのお話も聞くことができました。
家裁の少年部では、少年審判と観護措置審問手続の傍聴をしました。少年審判では、家庭環境や生活状況の不安定さから犯罪をしてしまった少年に、処遇を言い渡したうえ、裁判官が説諭をしていました。少年部での修習は、家庭環境が子どもに与える影響力の強さを非常に感じる時間でした。
4.全体での修習
配属部での修習、令状部、家裁の少年部での修習の他に、修習生が集まって行う修習もありました。そこでは、公判前整理手続において、実務上問題となり得る点や、裁判官として意識する点などを、全体で議論しながら学びました。事前課題もありましたが、これは実務的すぎて難しかったです…。私だけそう感じたのかもしれませんが…(笑)
5.終わり
刑事裁判修習は、非常に楽しかったです。ただ、先述しましたが、傍聴していると起案をする時間が全然ないので、締め切りに間に合わせるために17時以降も残って起案している日もありました。起案は大変でしたが、総じて楽しかったです。夏期休廷期間もあり、別の部にも行っていたので、別の部の修習生や裁判官ともお話しすることができたのは良かったなと思います。
それでは、今回はここまでです。実務修習も、もう4分の3が終了し、残るは検察修習です。次回は、検察修習が終わってからお会いしましょう!
