今日のヘーベル : マイデッサンのコンセント計画「1個4000円のコンセントをどこにどれだけ付けるか」
今日のヘーベル。
注文住宅の打ち合わせにおいて、疲労がピークに達する終盤に差し掛かり、最も優先度が下がる項目。それが「コンセント計画」。
制約の多いマイデッサンといえど、コンセントは好きなところに好きなだけ付けることができる。注文住宅と全く同じ。
YouTubeの家づくりチャンネルでも、「コンセントを舐めると痛い目に遭う」「迷ったら多めにつけろ」という忠告を、耳にタコができるほど聞いた。
そんな細かいこと、いい感じにやっといてくれ。喉まで出かかった言葉を飲み込む。
コンセントは1箇所増やすだけで数千円(約3,000〜5,000円)のオプション費用がかかる。
たかが数千円、されど数千円。ちょっといいランチ1回分である。
これをどう捉えるかは人次第だ。数千万円の家全体の金額から見れば完全に「誤差」であり、仮に10箇所(約4万円分)追加したところで、35年ローンで割れば月々の返済はたったの110円程度増えるだけ。
ましてや我が家は50年ローン。
まさに誤差の領域である。
どう考えても「迷ったら少し多めにつけておく」というのが、注文住宅における絶対的な正解である。
でも、無駄なものにはお金をかけたくない我が家。
ここで「勿体無い精神」が発動し、コンセントを極限まで減らす方針に舵を切った。
間違いなく悪手だとはわかっているが、なぜだろう、削れるものは削りたくなってしまうのだ。
そもそも、コンセントと一口に言ってもいくつか種類がある。
・普通の2口コンセント
・電子レンジなどに使う「アース付き」コンセント
・電話線付き、テレビ端子付きコンセント
・有線LANポートが付いた「情報コンセント」
・少し細くてマットな質感の、かっこいいデザインコンセント(Panasonicのアドバンスシリーズ等)
まず議論になるのが「情報コンセント」だ。
昨今のテレワークの普及や、オンラインゲームの遅延(ラグ)を防ぐため、各部屋に有線LANを引けるよう情報コンセントを設置するのが、今の注文住宅のトレンドらしい。通信の安定性を買え、ということだ。
だが我が家は、Wi-Fiルーター(中継機)を置く場所以外の部屋からは全カットした。
「部屋ではWi-Fiを使いなさい。さもなくば遅延を受け入れなさい」という強いスタンスである。
もちろん、固定電話など置かないので電話線もカット。
テレビ線もリビングの1箇所のみ。
各部屋でテレビを見る習慣は生涯作らない、という意思で全廃した。
各部屋のコンセント配置も、四つ角のうち3箇所に普通の2口を置くだけというミニマム仕様に抑えた。
ちなみに、コンセントは高さも数センチ単位で好きな位置に設定できる。
SNSを見ると「ルンバ基地用は〇〇センチ」「スマホ充電用は〇〇センチ」と緻密な計算をしている人が多いが、我が家は基本的にすべて標準の足元にセットした。
いちいち考えるのがめんどくさ…ではなく、下手に高くしてしまうと、将来模様替えをした際にコンセントの位置がノイズになり、家具配置の制約になるからだ。
もうキリがないし、低ければ視界に入らないだろうという思惑である。
ただし、キッチンだけは例外。
未来に買うであろう家電(コーヒーメーカーやトースター、オーブンなど)のサイズと配置を事細かにシミュレーションし、コードがちょうど家電の裏に隠れるであろう「絶妙な高さ」に、必要十分な数を設置。
さらに見える場所には、見た目がスマートなデザインコンセントを駆使し、美観も損なわないように課金した。
これぞ「選択と集中」である。
結果として、初期提案から不要なコンセントを削りまくったことで、2万円分ほどの減額に成功した。
これはこれで悪くないかもしれない。
「結局、後からタコ足配線の延長コードを買う羽目になり、見た目も財布も痛くなる日が来ないこと」を、今はただ祈るばかりだ。
……といいたいが、ワンピースの名シーンがちらつく。
「俺は一生 神には祈らねェ」
己で決めたコストカット。
未来の延長コードに怯えて祈るくらいなら、己の「選択と集中」を信じ、不便さごと貫くまで。
かくして、我が家のコンセント計画は幕を閉じた。
続く。
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