見出し画像

錆びたペン、煤けたメモ。

38年生きてきて
今更自分の強みは!才能とは!
みたいなこと言ったって
もう培ってきたもんがあるから
思いもよらぬカリスマ性なんてものは無いのだ。

38年生きてきて
憧れたもの、こうなりたいと思ったものが
今更あったところで、
自分自身を偽って無理して
大変身を迎えることなど無いのだ。

38年生きてきて、
染みついたもの、自分がコンプレックスだと思っているもの、
自分では大したことではないと認識しているもの、
癖、性格。
何となくやり続けていること
ついついやってしまうこと
その為なら、時間もお金も気にせずに使うこと
それこそが、強みであり、才能。

持っている武器は
かっこいい鋭い剣でも
一発で仕留められる銃でも
マイクでも楽器でも
光輝く宝石でもなかった。

一生懸命に探しても
一向に見つかる事もなかった。

さて、見つかったもの、じゃなく
元々あったもの、のお話です。


何となく、いつもメモをとっている。
人のこと、起きたこと、キーワード、

覚えておきたいから、メモをとっている。

次会った時に、
「前、こうだったよね」って言いたくて。
次会った時に
「これ、好きだったよね」って言いたくて。

「よく覚えてるね、嬉しいなあ」

その、顔が見たくて。

あれ、なんだっけ?っていう時に
「これは確かこうだよ」って言いたくて。

何となく、いつもメモをとっている。
2度と使わないことであっても
何となく、いつもメモを取っている。
来るかどうかなんて分からない、いつかのために。

メモを取っている時間は嫌いじゃない。

自覚してる変態的な部分もあって、

例えば、誰かと何時間かご飯食べながら話したとする。

流石にその場でメモを取っている訳ではないが、
ふと、家に帰った後に
もう一度、頭の中で、今日を振り返る。

あのお酒を飲んでいたな
あのつまみ頼んでたな
あの話してる時嬉しそうだったな
この話してる時悲しそうだったな

ぽろっとこんなこと言ってたな。
なんかあったのかな。
拾いきれてなかったかな。

自分でも気持ち悪いと思う瞬間もあるが、
そんなことをいつの間にかメモっている。

次、もし会う事があったら、こういう話をしてみよう。
手土産にこれ持って行こう。
どんな食べ物、飲み物がいいだろうか。
静かな場所がいいだろうか。

来るかも分からない未来を想像して
メモを続ける。

ちょっと前に、長所は変態性であるという事を書いたけど、
自分でも、何でこんなことやってんだろうと思う様な変態性が、結局のところ、人とは違う秀でた部分であり、
自分の嫌いなところこそ、長所になり得る部分なのかも知れない。

あとは、それをどう落とし込むか、
仕事、プライベート、生活

全て共通している事は多く、
どう、形を変えて活かしていくのか。

綺麗な万年筆と、原稿用紙。
なんて言えればどれだけ良かったかな、とも思うが、
僕の持っている武器は
錆びたペンと煤けたメモ帳。
汚いけど、意外と丈夫な文房具2つ。

誰に向ける訳でもない、
届くかどうかすら分からない
なんなら無駄になるかも知れない

そう思いながらも、
なんだかんだ考えて
これで今日も1200字のメモを書き終えたことになる。

こんな、あったかい、素敵な手紙じゃなくて、
くしゃくしゃのメモだけど、

いつか誰かに届く様に書くよ。


また、明日ね。

いいなと思ったら応援しよう!