#未来に向けた挑戦~開店~育児中の大奮闘
★このお話は、普段の実話連載とは別に
コンテスト用に書いたものです^^
#未来に向けた挑戦
「挑戦」という言葉は、
子育て中の私には
少し遠いものでした。
それでも。
今やらなかったらきっと後悔する――
そんな感覚が強く湧き、
どうしても消えなかったのです。
子育て中の私
「挑戦」という言葉が
私にとって遠いものだった理由。
それは、自分の時間が取りづらいから。
・4人の幼い子たちを中心に回る一日。
・心臓や内臓に病気もちの子。
・ヤンチャな子。
・習い事がたくさんの子。
・発達障害の子もーー。
息つくヒマもないほどに
頭も身体も動かしているはずなのに。
これといった達成感もなく、
誰に褒められることもなく、
バタバタと過ぎ去る時間の連続…
ふと振り返ると、
「あれ?こんなに忙しかったはずなのに、私って今日なにをしてたっけ?」
消化しても消化しても、
また次々生まれる家事と育児。
その合間に生じる、トラブル。
途方もなく続く、『名もない家事と育児。』
病気持ちで飲む力も弱かった末子の時など、
2時間おきの授乳は、
それだけで私の睡眠が20分とないことを意味していました。
機械の手入れと下痢の処理がセットだったのです。
更に、上の子の世話と、3日に1度の病院。
…限界でした。
毎日、私の心と身体は疲れきっていて、
新しいことにチャレンジするのはもちろん、
自分に向き合う 余白 すら
ありませんでしたーーー。
心身メンテナンス
ほとんどがワンオペ育児の私は、
日常のトラブルは自分で解決し、
自身の心身のケアでさえも、
必要なら自分でしなければなりませんでした。
いろいろあって、
私は子供たちと自分の心を整えるため、
産後から心理学の勉強をしました。
せっかくならと、
カウンセラーの資格をとりました。
そこから、
カラーセラピストやアロマセラピスト。
メディカルアロマの取得を経て、
メディカルアロマリンパドレナージュやなどの手技もいくつか取得していきました。
先ほど述べた大変な時期を、
助けも少なくなんとか乗り越えられたのも、
家にいながら少しはセルフケアができていたからかも知れません。
自身のケアから始めた世界は、
いつの間にか外へ外へと広がり、
家族、親戚、そして近所の方に口コミ依頼されるようにまでなりました。
これが、徐々にカウンセラーの仕事やエステの仕事へと繋がっていく基盤となったのです。
笑顔がサプリ
自身の体調変化はもちろんのこと、
私は、子供たちにとっての私の笑顔効果を、
身をもって体感することになります。
子供たちは、私が疲れた顔だと…
・挑戦したがらない
・ケンカが多い
・失敗にくよくよする
でも、私がイキイキしていると…
・なんでもやりたがる
・ケンカをしても戻りが早い
・失敗しても次を目指せる
同じことを伝えたつもりのときでも、
やはり私の体調や気分を汲み取るのか、
反応が全然ちがうのです。
また、私自身が見る日常も違って感じます。
・子供たちの穏やかさ
・楽しいことの発見
・自分に対するおしゃれや趣味の時間
今まで、投げ出したりガマンせざるを得ず、
諦めていた全てのことが…
自分に近づいてきたような気さえしました。
(私が元気だと、見える世界も、子供たちも、
みんな元気になるのかも知れない!)
プライベートサロンの開業
このような経験から、
私は、自分と同じように
‘’自分を後回しにしてきた女性‘’に向けて、
心と身体が緩む時間を届けたいと思いました。
一見するとそれはエステであり、
一時的なご褒美やリラックスなのかも知れませんが、
そんなお客さまの「ゆっくりする時間」
「自分と向き合う余白」というのが、
笑顔や生活の質に直結すると感じたのです。
・開業資金(貯金)を、ここに投じて良いか?
・小さな子供たちを抱えて、両立できるか?
・優先順位を守って、子供の病気やトラブルには私が対応できるか?
・そもそも私は経営者には向いていないが、小さくても続けていけるのか?
・失敗したときのリスクは?
私は、だいそれた資金も、能力も、人脈も、
持ち合わせている人間ではありません。
想いだけではうまくいかないことも、
理解しているつもりです。
ひとり身の時とはちがって、
お金も時間も行動も、
制約のある中で動かなければならないーー
「それでも。
今やらなかったらきっと後悔する――
そんな感覚が強く湧き、
どうしても消えなかったのです。」
立ち止まって。
サロン開業という言葉が、頭の中に張り付いて離れなくなってから…構想やアイディアが、飛ぶように浮かびました。
今まで止まっていた〝自分だけの時間〟
を、取り戻すかのように。
さらに知識を深め、確かめに行き、
五感を使ってイメージを固めました。
美容や健康の世界も、見方が変わると、
まるで初めて知ったかのように、新しい情報もどんどん入ってきました。
私は、寝る間も惜しんで、調べものに明け暮れました。
でも。
これはあくまでも、「私のやりたいこと」であって、「今、やらなければいけないこと」でないのは明白でした。
子育て中のこのタイミングで。こんな私が。
固まったイメージを具体化するためには、
この私のワガママを、
単なる私のワガママだったとは思わせないレベルまで引き上げられるようにする必要がありました。
• これは「逃げ」ではないのか
• 無責任な選択ではないのか
• 家族を犠牲にすることにならないか
家族と何度も話し合う中で……
主人は、最初は反対でした。
『普段の育児、疎かになるんじゃないの?』
でも、食卓で子供たちが
『ママも、やりたいことにチャレンジして!
いつも僕たちに、
「やらなかった自分」より
「やった自分」が好きになれるよって
言ってるでしょ?
失敗を恐れることは、ないんだよ!』
という、
普段わたしが声かけしている言葉を、
そのままいってくれたのです。
それを聞いた主人も、
『子育ての成果だな。』と一言。
家族から温かい気持ちをめいっぱいもらい、
私は【挑戦する側】として、
一歩を踏み出すことになりました。
決意が、選択となり、動き出す瞬間でした。
挑戦の道のり
「挑戦の道のり」は、
私がひとりで、コンセプトから再考するところから始まりました。
数字を取りに行く、分母ありきの大きなビジネスではないけれど、
「届けるものが必要とされる」ことは大切でした。
計画もなしにクラウドファンディングに挑戦してしまい思うようにいかなかったり、
土地探しも並行して何社ともやり取りしたり、
勉強と並行してやることは多いのに、
寄り道・遠回り・やり直し…を繰り返しました。
振り返ると、勉強時間は10年。
決定からの準備期間も、1年を経ていました。
時間の融通をきかせられる仕組みであること。失敗しても資産として残せるものであること。
家族にとっても、必要なメニューであること。
家族を守りながら、夢を叶える方向を、
常に模索し動きました。
想像以上にイバラの道でしたが、
想像以上に生きている感じがして、
楽しくて仕方ありませんでした。
私が目指したのは、
無理をしない「ちいさなサロン」でした。
仕入れ交渉や、システム導入は、
隅々まで調べて比較検討しました。
進んだと思うとトラブルがあり……を、
相変わらず繰り返しながら前進しました。
時間の制約の中で準備を進めながら、
想定外のトラブルに計画を何度も見直すことになりました。
それでも歩みを止めなかった経験が、
今の土台になっています。
メニュー決め、ホームページ作成、
物件の中のDIY…
少しでもお得に、お客さまがメンテナンスに
「通い続けられる」サロンにするために、
とにかく自分で動きました。
デザインもとても好きだと気づけたのも、
この挑戦の副産物でした。
そうして私は、
小さくとも大きな一歩を
踏み出したのでした。
それは、まだ不完全で、
それでも確かな一歩でした。
未来へ
開店から一年が経ちました。
まだ投資回収はできていません。
それでも、少しずつ兆しが見えてきました。
「通うのが楽しみになった」
「説明が丁寧で安心する」
「このサロンが近所にできて嬉しい」
片道2時間近くかけてリピートしてくださるお客さまもいらして、
そんなお客さまの声が、実際のご来店が、何よりの指標です。
現在、リピート率は約75%を超え、
このコンセプトで良かったのだと、
ようやく胸を張って言えるようになりました。
子どもたちも、
私のお店や、挑戦している私自身を、
好いてくれています。
「夢は叶えるもの」
誰かがそう言っていました。
今なら、挑戦を始めた頃の自分に、
「よくスタートしたね」と、静かに声をかけてあげたい。
そして、これからの自分には、
耐えるだけではなく、
学び、工夫し、努力し続けていこうと伝えたい。
ここからさらに一年後以降、
ゆっくりですが、子供たちの成長に合わせたプラン構成として、
サロンは、しっかりご新規様を獲得しながら、
売上も上げていく算段です。
私の育児と挑戦は、未来に向け、
まだまだ走り続けていきます。
Kizuna Mari ( 絆 まり )

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