20.見島手(みしまで)
見島手(※三島手)とは、鉄分を多く含んだ素地に彫りや印花で凹みを施し、その部分に白化粧土を埋め込む(象嵌する)ことで模様を浮かび上がらせる技法です。
※一般的には「三島手」と表記されますが、萩焼では、萩市沖にある見島の土が三島手に適していたことから、それにちなんで「見島手」と字を変えて伝えられています。
三島手の由来は高麗茶碗にあり、この模様が静岡県の三嶋大社で発行されていた「三嶋暦」の文字に似ていることから、「三島手」と名付けられました。
萩焼は高麗から伝来した焼物であるため、この技法も自然に取り入れられたものと思われます。
なお、見島手とは見島土で作られたものを指すのではなく、上記の三島手の技法を用いて制作されたものを指します。現在は見島土の採掘ができないため使用されておらず、成分の近い赤土などで代用されていますが、この技法による作品は引き続き「見島手」と呼ばれています。
また、萩焼では鉄分を多く含んだ土で作られたものの総称を「見島」と呼んでいます。



