いくらなら売れるんだ!
■2026/5/8 更新
とある売主との実話をご紹介します。
販売開始から1年が経過しても
内見なし、売れる気配なしの状態。
しびれを切らした売主から
「いくらなら売れるんだ!」と
厳しい叱責を受けた時のことです。
不動産売却における「売れない」の理由と、
仲介業者として私がとった具体的な行動、
そして、
その先にあった「納得のいく結論」とは
何だったのかを深く考えさせられるものでした。
この話は、
売主の熱い期待を背負い、
相場よりも高値で
売り出したことから始まります。
案の定、反響はほとんどなく、
物件は市場に埋もれていきました。
状況を打開すべく
価格変更の打ち合わせを重ねるも、
売主は頑として応じません。
私が提案する最適な価格への
価格変更を受け入れず、
ご自身の判断に基づいて、
私の提案価格の上をいく価格で
変更を決定しました。
その後も何度か価格変更を試みましたが、
結果は毎回同じ。
問い合わせも内見希望も入らず、
時間だけが虚しく過ぎていきました。
そうこうしているうちに、
あっという間に1年が経過。
ついに売主は我慢の限界に達し、
「いくらなら売れるんだ!」と
大変ご立腹の様子で、
すぐに訪問するよう指示されました。
売主のもとへ駆けつけた私は、
前回までと同様、
最適な成約予想価格帯に価格を変更しないと、
売れる見込みが立たないことを丁寧に説明しました。
売主の希望価格だけでは、
購入希望者は見向きもしません。
購入希望者が適正だと感じる物件にこそ、
問い合わせや内見希望が集中するのです。
この現実を根気強く、
そして具体的に説明し続けることで、
ようやく売主も現実を直視し、
私の話に耳を傾けてくれる状況になりました。
渋々ではありましたが、
最終的に売主は私が提案した
適正価格への変更に同意してくださいました。
するとどうでしょう。
その後、
わずか2週間で内見~購入申込が入り、
契約締結となりました。
しかし、
この一件には、
苦い教訓も残りました。
当時、
不動産市場は下がり相場にあり、
最終的な成約価格は
販売当初に想定していた
価格を大きく下回る結果となったのです。
私がこの経験を通じて何をお伝えしたいのか。
それは、
相場の最前線で日夜情報収集にあたり、
市場を熟知している私たち仲介業者の話を、
もし売主がもう少し早く受け入れてくれていれば、
全く違う結果が待っていたかもしれない、
ということです。
適切なタイミングで適切な価格設定を行うことの重要性、
そして専門家である仲介業者の意見に耳を傾けることの価値を、
この実話は物語っています。
不動産売却は、
売主と仲介業者が協力し合い、
市場のリアルと真摯に向き合うことで、
初めて納得のいく結論へと導かれるものなのです。
この内容が気になる方は、
実際の現場での判断基準や進め方を
まとめたこちらをご覧ください。
納得して売却するための考え方を
具体的に解説しています。
自分の事かも…
と思った人は迷わず読んでみてくださいね。
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