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戸建てからマンションへ。住み替えは元気なうちに考える

🏠 住み替えを考える

私はこれまでに、実に多くの住み替えをお手伝いしてきました。

住み替えを考える理由は人それぞれですが、話を聞いていると、いくつかの共通点があることに気づきます。

子どもが独立して使わない部屋が増えた。夫婦二人で暮らすには家が広すぎる。家全体の掃除が大変になり、階段の上り下りもつらくなって、いつの間にか2階を使わなくなった。庭や植木の手入れも、以前ほど楽ではなくなった。

家を購入した頃は、家族全員で暮らすために必要な広さだったのでしょう。

子ども部屋も、2階の寝室も必要だった。庭や駐車場も、家族で暮らすために必要だったと思います。

ところが、子どもが独立して夫婦二人の生活になると、家の使い方は少しずつ変わっていきます。

使わない部屋が増え、2階へ上がる回数も減る。気づけば、生活のほとんどがLDKと隣の和室だけで済んでいる。

実は、意外とそういう人は多いんです。

暮らし方が変わり、今の生活に家の広さやつくりが合わなくなってきただけです。


🌿 分かっていても、なかなか決められない

家が広すぎる。階段が大変。庭の手入れも面倒。

そう感じていても、すぐに「住み替えよう」とはなりませんよね。

長く住んだ家には思い入れがありますし、住み慣れた場所を離れることへの不安もあります。近所付き合いや生活環境が変わることに、抵抗を感じる人もいるでしょう。

代々続く土地を、自分の代で売ってよいのか。

荷物の処分や引越しを考えるだけで、気が重くなる。

今すぐ困っているわけではないのだから、もう少し先でもいいのではないか。

不動産は高額な取引です。引越しも一大イベントです。慎重になるのは当然です。

ただ、慎重になることと、何も決めずに先送りすることは違います。

考える時間が長くなるほど、不思議と良い面よりも悪い面ばかりが気になるものです。

今より狭くなる。近所に知り合いがいなくなる。マンションは管理費がかかる。希望する物件が見つからないかもしれない。

不安なことは、いくらでも出てきます。

そうして最後は、「やはり今回はやめておこう」という結論になります。

この「今回はやめておこう」を、何年も繰り返している人は少なくありません。


⏳ 先送りにして、良いことはあるの?

私は、先送りにして良いことは、あまりないと思っています。

「心も身体も元気だから、まだ考えなくていい」という考え方は、少し危ないと思っています。

むしろ逆です。

住み替えは、心と身体が元気なうちだからこそ、自分で考えて動くことができます。

自分で歩ける。自分で買い物に行ける。家族と相談できる。自分で考え、判断し、契約できる。

どれも当たり前のようですが、これがずっと続くとは限りません。

私は長い不動産実務の中で、「来年になったら考えます」「もう少し年を取ってからでも大丈夫です」と話していた人が、その後、病気になったり、動けなくなったり、入院してしまう姿を見てきました。

認知症が進み、自分の家をどうするかを、本人が決められなくなることもあります。

住み替えを考えられる状態だったのに、先送りにしたことで、自分で選ぶことができなくなる。


💬 「私はまだ大丈夫」と言う人

年齢や体調の話になると、「私はまだ若い」「毎日歩いている」「健康診断でも問題はない」と、元気であることを証明したくなる人がいます。

いつまでも元気でいることは、とても素晴らしいことです。

ただ、数年後も同じ状態でいられるかは、誰にも分かりません。

嫌な言い方かもしれませんが、「私はまだ大丈夫」という言葉を、考えないための理由にしてはいけないと思っています。

「大丈夫」と言われると、本当に大丈夫なのかな、と余計に気になります。こういうところが、我ながら面倒です。

でも、大丈夫な今だからこそ、これからのことを考えられます。

自分で歩けるうちなら、引越し先を見に行ける。自分で判断できるうちなら、これから住む場所も自分で選べます。

病院への通いやすさ、介護をする家族の都合、施設への入居など、自分の希望よりも周囲の事情を優先せざるを得なくなることもあります。

自分がこれから住む場所は、自分で決められるうちに考えておく。

私は、その方がいいと思っています。


🪜 2階を使わなくなったら、一度考えてみる

2階建ての戸建てに住んでいても、実際には1階だけで生活している人がいます。

食事やテレビはLDK。隣の和室に布団を敷いて寝て、洗濯や入浴もすべて1階で済ませる。

2階へ上がるのは、荷物を取りに行くときだけ。

こうなると、2階建ての家に住んでいても、実質的には1階だけで暮らしているようなものです。

ところが、使っていない2階も掃除しなければなりません。窓を開けて換気をする必要もありますし、屋根や外壁の修繕も考えなければなりません。

使っていない部屋のために掃除をして、修繕費まで気にする。

なかなか面倒な話です。

今後も無理なく階段を上り下りできるのか。体調を崩したときにも困らないか。転倒やけがをした場合でも、今の家で生活を続けられるのか。

今の生活だけではなく、その先の暮らしまで想像してみてほしいと思います。


🌳 庭のある生活が、負担になることもある

戸建ての良さとして、庭を挙げる人は多いです。

子どもが小さい頃に遊んだ庭。家族で植えた木。季節ごとに咲く花。

そこには、家族の思い出もあるでしょう。

ただ、庭は放っておくことができません。草は伸びます。木の枝は隣地へ越境します。落ち葉も出ますし、虫も出ます。

特に夏場の草むしりは、相当大変ですよね。業者に頼めば、今度は費用がかかります。

若い頃には楽しみだった庭仕事が、年齢とともに負担へ変わることもあります。庭がなくなるのは寂しいかもしれません。

でも、どこかで解放されたい気持ちもある。

大切なのは、昔の自分ではなく、今の自分に合っているかどうかです。


🏢 戸建てに長く住んだ人が、マンションで感じる違和感

戸建てからマンションへの住み替えを考え、初めてマンションを見学すると、多くの人が室内に違和感を覚えます。

梁が出ていて圧迫感がある。天井が低く感じる。玄関や廊下が狭い。窓が少ない。収納も小さい。隣の住戸との距離も近い。

戸建てに何十年も住んできた人が、初めて見たマンションを広いと感じることは、ほとんどありません。

今住んでいる戸建ての広さや天井の高さ、窓の多さを基準にして見るのですから、当然です。

私が「マンションは便利ですよ」と言ったところで、最初の違和感がなくなるわけではありません。

不動産屋が何を言っても、狭く感じるものは狭く感じます。

そこは、無理に否定しなくていいと思います。


🛋 マンションは、言ってみれば平屋です

マンションで生活する姿を想像すると、少しずつ見方が変わってきます。

LDKも居室も、浴室もトイレも、生活に必要なものが同じ階にあります。

洗濯物を持って階段を上り下りする必要はありません。掃除機を持って2階へ上がることもありません。夜中にトイレへ行くために、階段を使うこともありません。

マンションは、言ってみれば平屋です。

生活に必要なものが、同じ階に集まっています。

これは、戸建てに長く住んでいると、意外と気づきにくい利点です。

エレベーターがあれば、建物への出入りも楽になります。バリアフリーになっているマンションも多く、室内の段差も少なくなっています。

駅やスーパー、病院に近いマンションを選べば、車に頼らない生活もしやすくなります。

部屋の広さだけを見れば、戸建てより小さくなります。

ただ、生活はかなり楽になります。


📐 建物の面積だけで比べない

例えば、100㎡の戸建てから70㎡のマンションへ住み替えるとします。

数字を見れば、30㎡も狭くなります。畳数にすれば約18.5畳ですから、6畳の部屋が3つ分ほど小さくなる計算です。

これだけ聞けば、かなり窮屈になるように感じるでしょう。

ただ、戸建ての100㎡には、階段や廊下、ほとんど使っていない2階の部屋も含まれています。

実際には、1階のLDKと和室を中心に生活していたのであれば、日常的に使っていた面積は、それほど広くないかもしれません。

一方、マンションは、生活に必要な空間が同じ階に集まっています。

使わない部屋が少なく、室内の移動距離も短い。掃除をする範囲も減ります。

今の生活に必要な広さは、今の家を購入した頃とは大きく変わっているはずです。

建物全体の面積だけで比べるのではなく、実際にどのくらいの空間を使って暮らしているのか。

そこを考えてみる必要があります。


🚉 家の広さより、生活のしやすさが大切

若い頃は、駅まで多少遠くても気にならなかった。坂道も歩けたし、買い物は車で行けばよかった。

ところが、年齢とともに生活は変わります。

いつまで車を運転するのか。病院にはどう通うのか。日々の買い物はどうするのか。家族が訪ねて来やすい場所なのか。

住み替え先を考えるときは、室内だけを見てはいけません。

駅まで実際に歩いてみる。スーパーまでの距離を確認する。病院やバス停の場所を見る。坂道があるかどうかも確認する。

家の中だけ便利でも、外へ出るたびに大変では意味がありません。

駅や買い物に便利な場所へ移ることで、家の広さは小さくなっても、行動できる範囲は広がることがあります。


👪 子どもや親族の近くに住む

子どもや親族の近くへ住み替える人もいます。

同居ではなく、近くに住みながら、お互いに無理のない距離を保つという選択です。

体調を崩したときには、様子を見に来てもらえる。子ども側も、遠方から何時間もかけて通わずに済みます。

ただ、近すぎると、お互いに気を使い、息が詰まることもあります。

今後の生活を考えれば、家族との距離は、住み替え先を決めるうえで大切な要素になります。


💰 簡単に住み替えられるわけではない

ここまで読むと、「戸建てを売って、便利なマンションに移ればいい」と思うかもしれません。

話だけなら簡単です。

ただ、実際の住み替えは、そう簡単ではありません。

今の家はいくらで売れるのか。住宅ローンはいくら残っているのか。売却後、手元にいくら残るのか。マンションの購入予算はいくらなのか。

売却と購入のどちらを先にするのか。仮住まいは必要なのか。売却と購入の日程を合わせられるのか。荷物をどこまで減らすのか。購入後の管理費や修繕積立金はいくらかかるのか。

考えることはかなりあります。

これらを一つずつ考えながら、計画を立てる必要があります。

「今の家が売れれば、何とかなるだろう」という考えだけで動くと、途中で資金も日程も苦しくなります。

高い査定額が出たからといって、その金額で売れるとは限りません。

見るべきなのは査定額の高さではなく、実際にいくらで売れる可能性があり、諸費用を差し引いたあとにいくら残るのかです。


🔁 先に売るか、先に買うか

住み替えでは、先に売る方法と、先に買う方法があります。

先に戸建てを売れば、売却金額が確定します。マンションの購入予算も決めやすくなります。

その一方で、売却後に希望するマンションが見つからなければ、仮住まいが必要になることもあります。

先にマンションを買えば、気に入った物件を確保できます。引越しを済ませたあと、空き家になった戸建てを売ることもできます。

ただし、戸建ての売却が長引けば、その分だけ資金負担は大きくなります。

どちらが正解という話ではありません。

住宅ローンの残額、預貯金、年齢、収入、戸建ての売れやすさ、希望するマンションの価格によって、進め方は変わります。

住み替えは、順番を間違えると大変です。

だからこそ、売却だけではなく、購入も含めて全体を見る必要があります。


👀 売れる前に、マンションを見に行かないで

住み替えを考え始めると、先にマンションを見ておきたくなる人もいるでしょう。

ただ、私は、今の戸建てが売れる前から何件も内見することは、あまり勧めていません。

先に見たマンションを気に入ってしまっても、自宅の売却が終わる頃には、その物件はすでに売れている可能性が高いからです。

その後、改めてマンションを探し始めても、以前見た物件と比べてしまいます。

記憶の中の物件は、時間が経つほど良く見えるものです。

立地が良かった。部屋が明るかった。眺めが良かった。間取りも使いやすそうだった。

実際には気になる点もあったはずなのに、良かったところばかりが残ります。

すると、自宅の売却後に予算内で購入できる物件が出てきても、「前に見た物件の方が良かった」と感じてしまうことがあります。

その物件を上回るマンションが、ちょうどよいタイミングで売りに出るとは限りません。

私は、売却前から何件も内見するのではなく、まずは買替えの資金計画を立て、予算内で購入できるマンションの販売図面を見てもらうようにしています。

不動産は、ご縁物です。


🏡 戸建てに住み続けることも、選択肢の一つ

この記事は、戸建てを売ってマンションへ住み替えることだけを勧めるために書いたものではありません。

今の家が好き。近所との関係も良い。階段の上り下りも、庭の手入れも苦にならない。修繕費も用意できるし、今の生活を変えたくない。

それなら、戸建てに住み続けるという選択でよいと思います。

マンションには、管理費や修繕積立金がかかります。生活音や管理規約が気になる人もいます。庭がなくなることに耐えられない人もいるでしょう。

戸建てとマンションのどちらが正解という話ではありません。

今の生活と、これからの生活に合っているかどうかで決めればよいのです。

ただ、「考えるのが面倒だから、そのままにする」のと、一度考えたうえで戸建てに住み続けると決めるのは違います。

住み続けると決めることも、立派な結論です。


📝 住み替えは、家を売るだけではない

戸建てからマンションへの住み替えは、今の家を売れば終わり、という話ではありません。

売却価格、マンションの購入価格、住宅ローン、手元に残す資金、毎月の管理費や修繕積立金、引越し、荷物の処分、家族との距離、駅や病院、買い物施設への利便性。

考えることは、いくつもあります。

今の家の査定額だけを見ても、住み替えができるかどうかは分かりません。

高い査定額を出した不動産会社へ依頼すれば、住み替えがうまくいくわけでもありません。

大切なのは、実際にいくらで売れる可能性があるのか。その金額から諸費用を差し引くと、いくら手元に残るのか。その資金で、どのような住まいへ移れるのか。

そこまで考えて、初めて住み替えの計画になります。

住み替えは、不動産の売買だけではありません。

これからどこで、どのように暮らすのかを考えることです。


📩 戸建てからマンションへの住み替えを考えている人へ

マンションへの住み替えが、自分たちの生活に合っているのか。それとも、今の戸建てに住み続けた方がよいのか。

答えは、人によって違います。

ただ、「私はまだ大丈夫だから」と、何年も先送りにすることはお勧めしません。

売却を今すぐ決める必要もないです。

まずは、今の家が実際にいくらくらいで売れそうなのか。売却にかかる費用を差し引くと、手元にいくら残るのか。その資金で、どのような住まいへ移れるのか。

ここまで分かれば、住み替えるのか、今の家に住み続けるのかを考える材料になります。

羽賀不動産では、横浜市南部を中心に、戸建てからマンションへの住み替えについてもご相談をお受けしています。

今の家の売却だけではなく、マンションの購入予算、売却と購入の順番、住宅ローン、仮住まいの必要性、今後の生活まで含めてお話を伺います。

話を聞いた結果、今は動かない方がよいと思えば、そのようにお伝えします。

反対に、早めに動いた方がよい理由があれば、そこも率直にお伝えします。

横浜市南部を中心とした対応エリアで、具体的に住み替えを考えている人は、羽賀不動産のホームページからお問い合わせください。


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住み替えは、家を売ることが目的ではありません。

これからどこで、どのように暮らしていくのか。

自分で考え、自分で選び、自分で決められるうちに、一度考えてください。

私はあなたの良き相談者になれると思います。

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