オーバーホールの壊れた両手と、私の止まった指先
大昔、ピアノを習っていたときに、先生に言われたのだ。1日サボると、それを取り戻すのに3日はかかる、と。
練習のしない子供への教育なのかと、思っていたが違う。ピアノだけじゃない、書くことも全く同じなんだと、気づいたのはなんと30半ばを過ぎた頃だった。
あちきは実は3週間近くも具合が悪く、まともにパソコンの前に座っていなかったから、今全く書けない。文字を書いていなかったのだ、当然といえば当然。まあ、ベッドの上でスマホでは多少書いているが、なんというか気持ちをこぼしている程度のものであり、仕事モードはオフだった。
具合が回復し、いざパソコンの前に座ったら、頭が全く回らないのだよ。からっぽの冷蔵庫をぼーっとのぞき込むみたいに。何か食べたい、飲みたいのに、何をして良いのかわからない。そんな状況。
ああ、毎日更新のメリットはこういう点もあるね。筋トレや楽器なんかのように、書かないと書けない。自分の考えを言語化するにもコツがある。そのコツはやらなければすぐに衰えていく。
寝たきりだと筋肉が落ちていくみたいなそんな感じか。毎日更新って根性論ではなく保温、みたいな。
立派なスキルだな。手軽ではないが才能ではなく、努力次第で誰にでも手に入るスキル。だから、私は今日も書こうと思う。
まあそれでも、頭が回らないので、最近見たアニメの話でもするね。実は寝ている間に、随分とヒロアカアニメを見た。ただ寝ているだけが勿体なくて、流し見程度だったけれど、考えさせられた。
オーバーホールの話。あの男、私好きだなぁ。また出たよ、悪役好きの私の癖が。もちろん、正義の味方も好きよ。神野のオールマイトん所は号泣した。どんなに絶望的な状況であっても彼は折れなかった。そんな人が私は好きなんだろうな。
まあオールマイトの話は別の機会に。
オーバーホールに戻るね。彼の何が好きかって、自分の理想のために突き進んだこと。人から何を言われても、恩人からも間違ってると言われても、突き進んだ。その狂気がマジ好き。声優が津田健次郎様なのも更に好き。
あの知識、戦闘力、人格に問題はあったものの全ては彼の努力の賜物だ。誰が遊んでいる間はもちろん、寝ている間、食事の間、全ての時間を費やしてきた。きっと。
そんな彼は最後に、両腕を失い無個性となった。彼の今までの行いをみれば、当然。因果応報。私が作者でもそうする。あのような悪魔を、生きながら殺すためには無個性にするしかない。
でも、それでも。彼の今までの努力を想像したら私は少しだけ同情してしまった。方向が違えば、賞賛されていた能力と彼自身。間違っていたとしても、努力が嘘だったわけではない。それが切ないんだわ。
そしてふと、怖くなった。努力を積み上げた人間ほど、それを失ったとき、何も残らないのかもしれない、と。
ただ狂っているだけの悪役は、正直ぬるい。面白いのは、理想に噛みつく狂気だ。そして、悪役のその理想は必ず壊されなければならない。努力して、信じて、手に入れたものが崩れたとき、何が残るのか。
オーバーホールのように何も残らない?トガちゃんのように、敵であるお茶子を救うなんていう別の形に変化する?
今の私は、物語の途中で止まっている。出口は決まっているのに、問いと答えが定まらない。重要ではあるけれど、派手な場面でもない。なぜこんなところで止まってしまったのか、わからない。
解決方法は、たぶん単純だ。書けばいいのだ。書けなくても、止まっても書く。どんな理由であっても、忙しくとも、病気であっても、書かない時間を取り戻すには、書くしか無いんだ。
頭なんか、回らなくてもいい。こうして言葉を並べている限り、火は消えていない。
努力は、失われる。でも、また積める。世の中は不公平だから、二度と立ち上がれない日が来るかもしれない。
その時に、悔いはあるが頑張った出し切った、と言えるようになりたい。だから、今日もぼちぼち書いてみようかなって思ってる。
にしても、なぜこんな途中のところが書けないのか。小説の師匠欲しいな。ここ、どうしたら良いかなあ〜、みたいなアドバイスくれる師匠が欲しい。イレイザーヘッドみたいな先生落ちて無いかなあ?!!
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