未来のためにできること
朝起きて、天気を確認し、スマホをスクロールする。コーヒーを淹れて、いつものように一日が始まる。世界は、今日も回っているように見える。でも、その当たり前がどれほど脆いものか、私たちは時々忘れてしまう。
近年、異常気象や自然災害の報道を目にしない日はほとんどない。豪雨による土砂崩れ、干ばつに見舞われた農地、真夏の山火事。どれも心は痛むけれど、どこか遠い国の出来事のように感じてしまう。
でも、本当はつながっている。
私たちが選ぶもの、買うもの、食べるもの、捨てるもの。その一つひとつが、見えない糸で未来を形づくっている。誰かの明日を、静かに、確かに、揺らしている。
もちろん、ひとりの力で地球の未来を劇的に変えることは難しい。レジ袋を断ったところで、海のマイクロプラスチック問題が即座に解決するわけではない。でも、ひとつだけ確かなことがある。
それは「選べる」ということだ。
未来を、どちらに傾けるか。その選択肢は、意外と身近にある。
電気をこまめに消す。買いすぎない。地元の野菜を選ぶ。便利さよりも、長く使えるものを選ぶ。SNSで、誰かのいい取り組みを「いいね」する。それを誰かが見て、真似するかもしれない。
ほんの少しの「やってみよう」が、波紋をつくる。
小さな子どもが川辺で石を投げる。ぽちゃん。静かだった水面が、輪を広げる。その様子を見ていた別の子が、また石を投げる。やがてその川に、みんなの輪が広がる。そんな風に、未来の形も、誰かの「ぽちゃん」から変わるかもしれない。
「未来のためにできること」と聞くと、壮大なことを想像しがちだ。でも本当は、日々の小さな選択が、いちばんの鍵なのかもしれない。希望なんて、正直いつも負けそうになる。でも、それでも信じるのは、絶望を見すぎた目にしか、希望の種は見えないって、知ってるからだ。
私は、歩きたいよ。
たとえ足元がぬかるんでいても。先が見えなくても。誰かの未来を少しでも軽くできるように。あの子が、大人になったとき、「この世界でよかった」と思えるように。
未来のためにできること。それは、今の自分を誠実に生きること。
今日、あなたが誰かに優しくしたら、それは未来の希望になる。今日、あなたが立ち上がれば、それを見て立ち上がる人がいるかもしれない。
そうやって、少しずつでも、前に進んでいけたらいい。
未来は、まだ色を持たない。
どんな絵にするかは、いま、この手にかかっている。
いいなと思ったら応援しよう!
110円の缶コーヒー1本で私が救われます
