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天声トラ語|やりたいこと全部できたらかっこいいのになぁ…。

忙しくて、何かを書こうって気にならない。頭の中ではフレーズが浮かんでいるのに、机に向かえば腰が悲鳴を上げて、すべてのやる気が強制終了する。せっかく腰痛に良いイスを買ったのに「もう横になれ」と囁いてくる。家具にまで甘やかされるとは、作家志望の危機だ。

昔の私は違った。狭いちゃぶ台でも寝不足でも、夜明けまでキーを叩いた。胃を壊すほどコーヒーを飲み、心臓バクバクで「これが青春だ!」と自分に酔っていた。あの勢いはどこへ行ったのか。

今はパソコンを開くより早く猫動画を再生し、人生ごと猫に奪われている。猫は良い。猫と静かに暮らしたい。猫さえいれば、社畜も小説もいらない。いや、嘘。いる。

そんな感じで「無理してでも書け!」と叱咤する日もあれば、「今日は休め!」と甘やかす日もある。だが結局どちらもできない。書いてもいないし、ちゃんと休んでもいない。ただSNSを眺めて「みんな偉いなぁ」とつぶやくばかり。

でもね、仕事を嫌いになれないんだよなぁ。むしろ社畜ライフはけっこう好きで楽しんでいる。けれども一日の終わりに残るのが腰の痛みと猫動画の履歴だけで、本当にいいのだろうか。社畜も好き、書くことも好き。そして、やっぱり私は書くことを仕事にしたい。そっちに、全集中したい。でも気力も体力も足りない。

やりたいこと全部できたら、かっこいいのになぁ。強烈に思うのは、何かを続けるうえで大切なのは健康だよな、本当に……。



(597文字)



某新聞社の天声◯語をお借りして、603文字以内、6段という独特の語りをしています。

書く気力がしない。どうした私?1回仕事を休むべきなんだろうな、これは。

#天声トラ語



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