コモ活シリーズ⑯---世界最小(級)の哺乳類、キティブタバナコウモリ(コウモリの基礎知識)
世界に約1500種類いるコウモリ。オオコウモリと小コウモリではサイズが全然違います。
中でも" 世界最小(級)の哺乳類 " として有名なのが、キティブタバナコウモリ。 体長約2〜3cm、体重約2g (私は実物を見たことないので調べた内容をお届けします。AIは使っていません)

(級)というのは、同様に極小哺乳類のトウキョウトガリネズミ、コビトジャコウネズミと世界最小を競っているから。
体長で最小か体重で最小かでNo.1の判定が難しいんですが、頭蓋骨の大きさが最も小さいのはキティブタバナコウモリで、海外メディアはキティブタバナコウモリを世界最小哺乳類と記述している所が多いようです。

虫より小さいようなコウモリですが、ちゃんと飛びます。
大人の手のひらに載せるとこのくらい。赤ちゃんじゃないよ(*´ω`)

★生息地と生態
キティブタバナコウモリ(Kitti's hog-nosed bat, Craseonycteris thonglongyai)はタイのカンチャナブリ県サイヨク地区にあるテナセルイム丘陵地帯の狭い地域とミャンマーの一部に生息する。DNA分析によると、クラセオニクテリダエ科の唯一の現存する個体である。

洞窟に棲み、1つの洞窟には10〜15頭程度だが、平均的なコロニーは約100頭。最大で500頭程度。エコーロケーションを行い、小バエ、蚊、蛾、クモ等を捕食する。
1974年まで世界に知られておらず、タイ人の動物学者キティ・トンロンヤに発見された事と、ブタのような(かわいそう… (;´ω`) 特徴的な鼻を持つことからキティブタバナコウモリと命名された。英語では別名 bumblebee bat の愛称がある。
体毛は赤褐色または灰色、翼は体の割に大きめ。耳は比較的大きく、目は小さい。体が小さい割に脚力と足の爪の力は強い。飛行範囲は狭い。毎年、一頭の子供を出産する。
他の昆虫食コウモリと同様に害虫を大量に食べて農業に貢献し、糞(グアノ)を通じて洞窟の生態系保全に良い影響を与えている。
天敵(捕食者)は鳥、ヘビ、リス、および猫。キティブタバナコウモリはとても小さいため、脅威になる存在が多い…との事。
飛んでる所も見れるよ!約1分。
★保全の問題点と絶滅の懸念
2007年、Evolutionarily Distinct and Globally Endangered projectにおいて、キティブタバナコウモリは絶滅危惧種トップ10の一つとして特定された。
IUCNのレッドリストではnear-threatened(準絶滅危惧種)に指定されている。
彼らを脅かしている大きな要因は人為的なもので、森林火災、ねぐらである洞窟の環境悪化、人間による洞窟への立ち入り、愛らしい外見ゆえの乱獲…等。
コウモリはとてもデリケートで、人間がねぐらに立ち入ると二度とそこに戻らない事が多い。タイでは僧侶たちがねぐらである洞窟で瞑想を行い、キティブタバナコウモリが落ち着いて交尾や子育てをしにくい状況になっていることが指摘されている。
クワエノイ川の流域内にあるサイ・ヨク国立公園に彼らの生息域が多数含まれているが、保護されていない。
また、ミャンマーからタイへのガスパイプラインの建設案も生息域に悪影響をもたらす可能性がある。

この種に限らず、コウモリは1年に1子程度の少産の種が多く、ネズミのように放っておいてもどんどん増える生き物ではないため、繁殖ペースが遅く、個体数が減った種類を回復させるのは容易ではありません。
世界のコウモリの約6割に絶滅の懸念がありますが、その原因の多くは環境破壊による生息地の喪失等の人為的なものとされています。(※洞窟関係では、北米で近年コウモリを激減させたホワイト・ノーズ・シンドロームも人間の洞窟への立ち入りが一因とされています)
コウモリは知的で清潔でおとなしく、驚異的な能力を沢山持つ、ユニークで愛らしい哺乳類です。夜行性で控えめなのであまり目立ちませんが、彼らを失うことは地球にも人類にも大きな損失です。
翻訳してどうぞ。「害を与えずにキティブタバナコウモリを観察するには」
絶滅危惧種について
参照:www.thainationalparks.com/species/kittis-hog-nosed-bat、batworlds.com/kittis-hog-nosed-bat-or-bumblebee-bat, Wikipedia 他
見出しを含む出典表示のない画像 → handmadeistwocute.blogspot.com
閲覧ありがとうございました。
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★どこにも所属しないコウモリ愛好家です。特にメキシコオヒキコウモリを愛し、親しい専門家にも教えてもらいながら探求しています。
★本来は著述業です。誤解されがちなコウモリという素晴らしい動物の魅力を広めたくて本を書いたり、保護団体の支援等の「コモ活」をしています。
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