【本日の英文】Meet the Earliest Known ‘Right-Handed’ Animal, a Worm-Like Creature That Lived About 550 Million Years Ago: 約5億5000万年前に生息していた、知られている中で最古の『右利き』動物 ― ウミウシのような生物を紹介します
🍏 はじめに
本日は、Smitonian magazineから、『古代の生物が右に曲がるのを好んでいた』という、とても興味深い記事をご紹介します。
📖【教材紹介】
記事タイトル: Meet the Earliest Known ‘Right-Handed’ Animal, a Worm-Like Creature That Lived About 550 Million Years Ago
サブタイトル: During the Ediacaran period, the critter wriggled around on the ocean floor of what’s now South Australia and preferred to turn right, a fossil analysis suggests
掲載元: Smithonian magazine
【原文と和訳】
【原文】
During the Ediacaran period, the critter wriggled around on the ocean floor of what’s now South Australia and preferred to turn right, a fossil analysis suggests.
【和訳】
化石の分析によると、エディアカラ紀のこの生き物は、現在の南オーストラリアにあたる海底をのたくり回り、右に曲がることを好んでいたことが示唆されています。
【原文】
A tiny critter that lived around 550 million years ago might represent the first known sign of right-handedness in animals—despite not having any hands.
【和訳】
約5億5000万年前に生息していた小さな生き物は、手を持たないにもかかわらず、動物における『右利き』の最も古い知られた兆候を示している可能性があります。
【原文】
The creature is a worm-like fossil animal called Spriggina floundersi, which is the state fossil of South Australia. Little is known about how the strange critter once lived, but new research has offered an intriguing clue. Spriggina probably favored turning to the right, suggesting an ancient start to a characteristic we humans experience every day, according to a study published July 9 in the journal Scientific Reports.
【和訳】
その生物はスプリギナ(Spriggina floundersi)と呼ばれるワーム状の化石動物で、南オーストラリア州の『州の化石』に指定されています。この奇妙な生き物がかつてどのように暮らしていたのかはほとんど分かっていませんが、新たな研究が興味深い手がかりをもたらしました。7月9日付で科学誌『サイエンティフィック・リポーティング』に掲載された研究によると、スプリギナは右側に曲がることを好んでいた可能性が高く、これは私たち人間が日常的に実感している特性(利き手・右優位性)の古くからの始まりを示唆しています。
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【原文】
“As soon as you get something that has a left and a right side, like Spriggina does, you start to see evidence of it preferring one side over the other,” study co-author Scott Evans, assistant curator of invertebrate paleontology at the American Museum of Natural History, tells the New York Times’ Jack Tamisiea.
【和訳】
『スプリギナのように左右の区別がある生物が現れた途端、一方の側をもう一方よりも優先して好むという証拠が見られ始めるのです』と、この研究の共同著者でありアメリカ自然史博物館の無脊椎古生物学担当アシスタント・キュレーター(副学芸員)を務めるスコット・エヴァンス氏はニューヨーク・タイムズ紙のジャック・タミシア記者に語っています。
🔤 本日の英単語:wrigle
意味: 【動詞】(体などを)うねうね動かす、くねくね動かす、身をよじる
補足:ミミズやウミウシ、小さな子供やペットなどが体をくねらせて動く様子を表すのにぴったりの単語です。
例文: The worm wriggled on the wet ground. (ミミズが濡れた地面の上でうねうねと動き回った。)
💡 wrigleの類語(類義語)
① squirm
意味:(もだえ苦しんだり、身もだえするように)身をよじる、モゾモゾ動く
ニュアンス:恥ずかしさ、不快感、痛み、あるいは退屈さから体をモゾモゾさせる時によく使われます。
例文: The child squirm in his seat during the long lecture. (子供は退屈な長い講義の間、座席で体をモゾモゾ動かしていた。)
② squiggle
意味:うねうね動く、(絵や文字を)くねくね描く、なぐり書き
ニュアンス:線や形が波打ったり・くねくね曲がっている様子に重点があります。
例文: The child squiggled lines all over the paper. (子供は紙全体に線をうねうねとなぐり書きした。)
③ writhe
意味:(激痛や苦痛で)身もだえする、のたうち回る
ニュアンス:wriggle よりも重苦しく、強い痛みが伴う場合に使われます。
例文: The injured player was writhing on the field in agony. (負傷した選手は激痛のあまりピッチの上でのたうち回っていた。)
④ crawl
意味:這う(はう)、ゆっくり進む
ニュアンス:手足や腹を使って地面を進む動作全般を指します(赤ちゃんのハイハイや虫の移動など)。
例文: A caterpillar crawled slowly up the stem. (毛虫が茎をゆっくりと這い登った。)
✍️ 編集後記
人間は、右利きの人が圧倒的に多い。
実はセイウチやインコ、一部のカエルやトカゲなどの現代の動物たちも、体の片側を好む傾向(右利き・左利きのような側性)があるそうです。
こうした傾向は、周囲の世界を感知し、素早く反応して行動するために発達したのだとか。
研究チームがスプリギナ化石の形状を詳しく調査したところ、死亡時に右曲がり方向に曲がっていた個体は、逆方向に曲がっていた個体に比べ約2倍存在したことから、この「右曲がりの傾向」がつかめたそうです。
日頃あまり気に留めない「右利き」という性質が、まさか5億5000万年も前の原始的な生き物から備わっていたものだとは思いもよりませんでした。
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