身体はいつも本当のことを教えてくれる。
薬に依存せざるを得なかった過去と、
その気づき。
私は、幼い頃からいわゆる虚弱体質だった。
アトピーに喘息、自律神経の乱れ。
生理痛や偏頭痛で寝込むことも度々あり、
気づけば鎮痛剤や安定剤が“お守り”のように
なっていた。
思春期になると、それはさらに加速した。
婦人科の病名がいくつもつき、
卵巣嚢腫で左の卵巣を摘出。
子宮頸部高度異形成——
ガンの手前とも言われた。
子宮筋腫も含め、
私はこれまで計4回の手術を受けている。
ある日、
足の指が異常に赤く腫れ上がっていること
に気がついた。
最初は原因がまったくわからなかった。
けれど、鎮痛剤を飲んでしばらくすると、
必ず同じ症状が出る。
病院で
「鎮痛剤の飲み過ぎによる薬疹」
だと分かったとき、
胸の奥がすとんと落ちた。
薬で痛みをごまかしても、
根っこの部分に触れないかぎり、
身体の奥にある問題は何も変わらない
そう気づいた。
そして、最終的に治すのは
薬でもお医者さんでもなく、
自分自身なのだということも。
身体は、いつだって正直で、本当のことを
伝えてくれていた。
その小さな声をキャッチせず、
聞こえないふりをしてきたことが、
病気という形であらわれていたのだと、
そのときようやく理解した。
そこから私は、薬に頼らない方法を探し始めた。
そのなかで出会ったひとつが、鍼灸だった。
鍼は薬のような劇的な変化はない。
けれど、はじめて受けた瞬間、
体の中心からふわっとゆるみ、深い安堵に包まれた。
その感じは、
一服したときのその感覚とも似ていて
とにかく、心地がよかったのだ。
体が本来持っている力をそっと引き出して、
優しくサポートしてくれるその感覚は、
不思議なくらい自然に、
わたしの身体に受け入れられた。
その頃からわたしは、
身体を単なるパーツではなく、
ひとつの宇宙として捉える
東洋医学的な思想に、心が自然と向いていった。
感覚を研ぎ澄ませ、五感すべてで体を読み、
身体全体の調和をはかるという考え方に、
私は深く救われていったのだ。
そして、その鍼灸との出会いは、
のちにわたし自身が鍼灸師になる
大きなきっかけにもなった。
そこからわたしは、鍼灸にとどまらず、
あらゆる植物や自然がもつ“癒す力”に
深く、魅了されていった。
その中にはもちろん大麻もあった。
だが、その凄まじい力を本当の意味で
理解するのは、
もう少し後の話しになる。
