見出し画像

2026年 ATPマスターズ1000 モンテカルロ・マスターズ


大会概要

基本情報

大会名:「モンテカルロ・マスターズ(Rolex Monte-Carlo Masters)」
開催地:フランス/プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール
グレード:1000
サーフェス:クレー
開催日程:2026/4/5-12


モンテカルロ・マスターズは、フランスのプロヴァンス=アルプ=コートダジュール地方で開催されるクレーシーズン最初のATPマスターズ1000です。
クレーコートシーズンにいち早く順応し、全仏オープンへと続く厳しい戦いの中で、最初のビッグタイトルを手にするのは、果たしてどの選手なのでしょうか。


前回大会の振り返り

前回大会(2025)優勝者:C.アルカラス (スペイン)
前回大会(2025)準優勝者:L.ムゼッティ (イタリア)

前回大会(2025)ベスト4:A.ダビドビッチ・フォキナ (スペイン)
前回大会(2025)ベスト4:A.デミノー (オーストラリア)
ベスト8:チチパス、ディミトロフ、ポピリン、フィス

昨年のモンテカルロを制したのは、スペインのC.アルカラス選手です。
当時世界ランキング3位、第2シードとして出場した21歳のアルカラス選手。実はこれまでのモンテカルロは未勝利で、初戦敗退や試合前棄権が3年続いていました。
そんな本大会の初戦ではF.セルンドロ選手(アルゼンチン)と対戦。第1セットを3-6で落とし、早速ピンチに陥ります。しかし、ここから脅威の逆転劇を披露します。第2セットを30分で6-0、第3セットを32分で6-1ででまとめる圧倒的な展開を見せ、逆転勝利を収めました。
続く3回戦では、予選勝者のアルトマイヤー(ドイツ)と対戦。2回戦からの勢いを維持し6-3,6-1のスコアでストレート勝ちとなりました。
準々決勝では3月のマスターズ大会、インディアンウェルズとマイアミオープンに続き3大会連続でベスト8に進出したフィス選手(フランス)と激突しました。
第1セットからお互いにブレークを奪い合う展開となりました。そこで特にリターンショットが際立ったフィス選手が計3つのブレークに成功し、6-4でアルカラス選手を追い詰めます。続く第2セットは逆にキープの均衡が続き第11ゲーム終了までにブレーク無しの展開となりましたが、最後に仕掛けたアルカラス選手が7-5でセットをタイに戻します。最終セットで先にブレークしリードを奪ったのはフィス選手でしたが、アルカラス選手が5ゲームを連取する猛攻で決着となりました。

準決勝では、シェルトン選手やドレイパー選手などを打ち破った同郷スペインのダビドビッチ・フォキナ選手と対戦しました。第1セットからタイブレークとなりましたが、アルカラス選手がこれを獲得し、リードを奪います。
第2セットにて、第3ゲームを中心にアルカラス選手がブレークポイントを計14個も獲得する展開となりましたが、ただで終わらせなかったのはダビドビッチ・フォキナ選手。脅威の粘りを見せ、13個のブレークポイントを死守しました。ただ、1つだけ守れなかったブレークポイントが勝負を決め、7-6,6-4のストレートでアルカラス選手が決勝へと駒を進めることに成功しました。

モンテカルロマスターズ決勝戦。アルカラス選手に対するは、自身初のマスターズ大会決勝に臨んだ、第13シード当時23歳のL.ムゼッティ選手(イタリア)でした。
ムゼッティ選手はクレーコートを特に得意にしており、今大会では、歴戦のベレッティーニ選手やチチパス選手、そしてデミノー選手等を撃破し、決勝戦まで勝ち上がりました。
クレーコートで今後も幾度と対戦するであろう若きアルカラス選手とムゼッティ選手の試合は、序盤からハイレベルなラリーが展開されました。
先に主導権を握ったのはムゼッティ選手。持ち前の片手バックハンドを駆使した多彩なショットでアルカラス選手の強打をいなし、第1セットを 6-3 で先取します。アルカラス選手はこのセット、ファーストサーブの成功率こそ悪くなかったものの、ムゼッティ選手の揺さぶりに苦戦を強いられました。
第2セットに入ると、アルカラス選手が圧倒的な攻撃力を取り戻します。ファーストサーブでのポイント獲得率を 70% まで引き上げ、ムゼッティ選手のサービスゲームを次々とブレーク。ムゼッティ選手のミスを誘う鋭いストロークとドロップショットが冴え渡り、このセットを 6-1 で奪い返しました。
ファイナルセット、アルカラス選手の勢いは加速し、ムゼッティ選手を完全に圧倒します。ムゼッティ選手はファーストサーブのポイント獲得率が 49% まで低下し、防戦一方となりました。アルカラス選手は最大で7ゲームを連取する驚異的な集中力を見せ、最後は 6-0 の「ベーグル」で試合を締めくくりました。
クレー最初のマスターズ大会である、モンテカルロにて、初勝利から初優勝までを鮮やかに決めたアルカラス選手は、この優勝により世界ランキングトップに返り咲く足掛けとなる2位へとランキングを上昇させ、クレーシーズン最高のスタートダッシュを決めました。

  • R64 Bye

  • R32 F.Cerundolo 3-6,6-0,6-1

  • R16 D.Altmaier 6-3,6-1

  • QF A.Fils(12) 4-6,7-5,6-3

  • SF A.Davidovich Fokina 7-6,6-4

  • F   L.Musetti (13) 3-6,6-1,6-0

直近5年の優勝者と歴代優勝者

2025 C.アルカラス (スペイン)
2024 S.チチパス (ギリシャ)
2023 A.ルブレフ
2022 S.チチパス (ギリシャ)
2021 S.チチパス (ギリシャ)
優勝11回 R.ナダル (05-12,16-18)
優勝3回 S.チチパス (21,22,24)
優勝2回 N.ジョコビッチ (13,15)

直近5年間のについては、3度の優勝をチチパス選手が果たしており、クレーコートの番人として君臨しています。
そして、この脅威の記録を取り上げざるを得ないのが、ラファエル・ナダル選手の計11回の優勝です。初優勝から8大会連続での優勝という前人未到の記録を達成すると、その後も3連覇を果たし、歴史的な記録をモンテカルロ・マスターズの地に刻みました。
そんなレジェンド ナダル選手の最後の優勝を記録した2018年大会では、決勝戦で日本の錦織圭選手が対戦相手となりました。

主な出場選手と組み合わせ

本戦に48名が名を連ねるモンテカルロマスターズ。シード枠は16つ設定されており、シード選手は1回戦が免除されます。
ジョコビッチ選手やフリッツ選手、シェルトン選手の他、ダビドビッチ·フォキナ選手、ドレイパー選手、フィス選手などが欠場しています。

第1ブロック

[1] C.アルカラス (スペイン) -1位 (22歳)
-全豪優勝 ドーハ優勝 BNPベスト4
[14] F.ティアフォー (アメリカ) -18位 (28歳)
-アカプルコ準優勝 マイアミベスト8
[11] J.レヘチカ (チェコ) -14位 (24歳)
-マイアミ準優勝🔥
[8] A.ブブリク (カザフスタン) -11位 (28歳)
-香港優勝 ロッテルダムベスト4

他:G.モンフィス(WC) S.ワウリンカ(WC)

連覇を狙うアルカラス選手が属する第1ブロック。
無敵状態のクレーサーフェスですが、シナー選手がポイントで迫っており、世界ランキング1位防衛の使命が重くのしかかります。
他選手も実力派の注目選手が揃っており、どのカードも見逃せません。
第11シードのレヘチカ選手は、直近大会であるATPマスターズのマイアミオープンで見事準優勝を収め、キャリアハイの世界ランキング14位となりました。
シード外では、クレーサーフェスのATP500リオオープンでファイナリストとなったエチェベリ―選手とタビロ選手、マイアミオープンでアリアシム選手を下したアトマネ選手などがいます。
そして、ワイルドカードにて今季限りの引退表明をしているレジェンド2名が参戦します。
特に、ワウリンカ選手は、モンテカルロ・マスターズ11回の優勝を誇るナダル選手を中心としたBIG3最盛期の2014年に見事優勝を果たしており、最後の戦いに注目が集まります。

第2ブロック

[4] L.ムゼッティ (イタリア) -5位 (24歳)
-全豪ベスト8 香港準優勝
[15] L.ダルデリ (イタリア) -19位 (24歳)
-サンティアゴ優勝 ブエノスアイレス準優勝
[10] F.コボッリ (イタリア) -13位 (23歳)
-アカプルコ優勝 デルレイビーチベスト4
[5] A.デミノー (オーストラリア) -6位 (28歳)
-ロッテルダム優勝 全豪ベスト8
他:J.メンシク、D.シャポバロフ

第2ブロックでは、昨年ファイナリストであるムゼッティ選手がブロックの一角を担う第4シードへと成長し、今大会へと臨みます。
なんといってもシード4名中3名が2002年生まれのイタリア選手であり、トーナメントの中でもその様相は際立ってます。
シード外では、直近まで世界ランキングを12位まで上昇させていた20歳のメンシク選手や、インディアンウェルズでベスト8となったノリ―選手などの伏兵も待ち構えています。
デミノー選手は2月までの好調から一転、ここまで不調が続いていますが、世界ランキング6位の意地は簡単には折れないでしょう。

第3ブロック

[7] D.メドベージェフ -10位 (30歳)
-ドバイ優勝 インディアンウェルズ準優勝
[12] K.ハチャノフ -15位 (29歳)
-ドーハベスト8
[13] A.ルブレフ -16位 (28歳)
-ドバイベスト4 ドーハベスト4 香港ベスト4
[3] A.ズベレフ (ドイツ) -3位 (28歳)
-全豪ベスト4 マイアミベスト4 インディアンウェルズベスト4
他:M.ベレッティーニ、J.フォンセカ

先程のイタリアブロックとは打って変わり、第3ブロックはシード4名中3名がロシア出身の96,97年生まれ選手と、こちらも偏ったブロックとなっています。(因みに、ズべレフ選手も97年生で父親がロシア出身)
ズべレフ選手は、直近2つのマスターズ大会の準決勝でシナ―選手に敗れているため、ブロック突破は必須として、ベスト4の壁を打ち破る必要があります。
そんなズべレフ選手に対抗出来るのは、インディアンウェルズでは決勝戦に進出したメドベージェフ選手でしょう。
第3ブロックには、将来のテニス界を牽引することが期待されているフォンセカ選手が配置されています。インディアンウェルズではシナ―選手、マイアミオープンではアルカラス選手と対戦するなど直近話題に尽きません。

第4ブロック

[6] F.オジェ=アリアシム (カナダ) -7位 (25歳)
-モンテペリエ優勝 ロッテルダム準優勝
[9] C.ルード (ノルウェー) -12位 (27歳)
-全豪ベスト16 インディアンウェルズベスト16
[16] F.セルンドロ (アルゼンチン) -20位 (27歳)
-ブエノスアイレス優勝 マイアミベスト8
[2] J.シナー (イタリア) -2位 (24歳)
-インディアンウェルズ優勝 マイアミ優勝 全豪ベスト4
他:S.チチパス、M.チリッチ、M.クアメ

第4ブロックには、先月史上初めての失セット0でのサンシャインダブル達成(マスターズ大会であるインディアンウェルズとマイアミオープンでW優勝)を果たしたシナ―選手が君臨します。シナ―選手はこの大会の結果によっては、世界ランキング1位奪取の可能性があります。
対抗馬には、クレーサーフェスを主戦場とする強豪選手が名を連ねます。モンテカルロ・マスターズにて3度の優勝を誇るチチパス選手。2月のクレーサーフェスで3大会連続第1シードとして出場し、タイトルを獲得したセルンドロ選手が1回戦で激突します。
ルード選手も苦戦が続いている状態ですが、メインはやはりクレーシーズン。ここからの戦いでギアを挙げていくでしょう。
現在の注目株である2009年生まれ17歳のクアメ選手は、1回戦で同郷の強豪アンベール選手と対戦します。

勝手に結果予想

筆者が勝手にベスト8を予想します。
アルカラスvsシナー今度こそ実現なるでしょうか。
予想ではまたしてもズべレフ選手はベスト4じゃないかとしております。
ムゼッティ選手は調整出来てるかな…?コボッリ選手やダルデリ選手が上回ると予想します。
セルンドロ選手がシナ―選手と同ブロックなのは勿体ない…番狂わせにも期待しましょう。

優勝予想: C.アルカラス (スペイン)
準優勝予想:J.シナー (イタリア)
ベスト4予想:F.コボッリ (イタリア)
ベスト4予想:A.ズべレフ (ドイツ)
ベスト8予想:C.ルード (ノルウェー)
ベスト8予想:D.メドベージェフ
ベスト8予想:L.ダルデリ (イタリア)
ベスト8予想:A.タビロ (チリ)

マイアミオープンの予想結果

アルカラス選手がまさかのコルダ選手に敗退でベスト32止まりとなりました。
また、そのブロックから勝ち上がったランダル―セ選手は予選からキャリア最大の躍進をしました。
フィス選手の勢いを予想出来たのは嬉しいですが、他がまさにボロボロでした。インディアンウェルズでも全外しなので、寧ろ予想に挙げた人に呪いをかけてしまう形ですね…モンテカルロ・マスターズはこうでないことを祈ります。

優勝: J.シナー (イタリア)
準優勝:J.レヘチカ (チェコ)
ベスト4:A.フィス (フランス)
ベスト4:A.ズベレフ(ドイツ)
ベスト8:F.セルンドロ (アルゼンチン)
ベスト8:F.ティアフォ― (アメリカ)
ベスト8:M.ランダル―セ (スペイン)
ベスト8:T.ポール (アメリカ)

優勝予想: C.アルカラス (スペイン) ▷R32
準優勝予想:J.シナー (イタリア) ▷優勝
ベスト4予想:A.フィス (フランス) ▷ベスト4 的中!
ベスト4予想:B.シェルトン (アメリカ) ▷R64
ベスト8予想:C.ルード (ノルウェー) ▷R64
ベスト8予想:L.ムゼッティ (イタリア) ▷欠場
ベスト8予想:F.オジェ=アリアシム (カナダ) ▷R32
ベスト8予想:A.ズベレフ (ドイツ) ▷ベスト4


いいなと思ったら応援しよう!