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とあるゲーセン店員の振り返り 「朝昼晩番(アサヒルバンバン) 前編」

ゲームセンターに限らない話なのですが長時間営業をする店にはシフトというものがあります。

大雑把に分けると朝番、昼番、夜番といった括りですね。
なかには全番というこの世の真理に辿り着いてしまった賢者の如き全能の役割もあります。
その者、この地において絶大なる権利を有し、全ての事柄に手を出す力と義務を与えたもう・・・要はワンオペで全部やれということですね、地獄かな?

他にも闇の首領、影の支配者、夜の帝王的な厨二病の気配を感じさせる役割もありますね。
まぁこれもタイムカードが押されていないただの深夜番なんですが。

話がそれました。
最近諸事情でファンタジー世界に妄想が飛躍しているので気を抜くとそちらへ引っ張られてしまいます。

今回はそれぞれの時間帯で働くことで気がついたゲームセンターの空気について語ってみたいと思います。

<朝番>

とても清々しいです。
メインにしている夜番が如何に荒んだ世紀末かという事を身をもって感じます(笑)

先ず開店準備を終えた後の空気が新鮮です。要因としては客数もまばらな為煙草を吸う人が少ないからです。あと偏見かも知れませんがこの健康的な時間にわざわざゲームセンターまで来て煙草を吸う層が少数というのも。

店の雰囲気も何となく穏やかです。
やはり客層が(略)

この良いことずくめの様な朝番ですが闇を感じないかといえばそこは紳士と淑女の社交場であるゲームセンター、期待を裏切り?ません。

先ず居てはならない人、または居て大丈夫?という人達の存在があればとても目立ちます。

間違いなく未成年と思われる子供や赤ん坊を抱えた主婦に営業中(意味深)のサラリーマン等、そんな方々の中で言葉にはし難いのですが違和感を感じるお客様を時々見かけます。

別に面倒が嫌だとかそんな話ではないですよ。大切なお客様ですし疲れた心がゲームで癒やされるならとことん楽しんで欲しいとさえ思います。

ですが直感というか、その人達の多くに心配せざるを得ない空気を感じるのです。

まぁそこはそれ、我々の踏み込む領域ではないので必要に応じて精一杯の接遇でお世話させて頂くわけです。

話を戻して朝は清浄な空気と書きましたがそれは掃除を終えてからの話です。開店前というのは世紀末な夜番の続きな訳で状況次第で攻め落とされたばかりの城の様な燦々たる状況を引き継ぎます。

閉め切られた店内の朝一の空気は澱んだ呪詛の匂いです。勿論毎日ではなく夜番も頑張って掃除をするのですが、やはり諸事情で完遂出来ない場合もあり客層次第では毎日が戦場の後始末です。

諸事情にもいろいろあるのですが、皆さんに関係する話ですと閉店時間の延長があります。

そう、帰らないお客さんがいるとそれだけで後片付けが後ろにズレるのです。
店員の多くがゲーム好きな為にギリギリ迄遊んでほしいと敢えて身を削る事が多いのですよ。ただなかにはそれを逆手に取るお客様もいる訳で・・・残るは悲惨な現場也。そして朝番と夜番は固定である事が多いので、互いの時間帯の苦労を知らない職場の人間関係も(以下検閲)

何だか語るに連れて清浄な空気が散っていく感じがしますが(;´Д`)それでも朝番は清々しいです。

寝た子(筐体)を起こす際の産声から「起きたよー」と教えてくれる様な元気なデモミュージックの合唱。開店から暫くの間はデモミュージックしか聞こえない特別な空間なのです。

そういえば集中してのハイスコア狙いや対戦前の下積みのお客さんが多かったのも朝番の特徴でしたね。

稼ぎ時の夜番とは違うゆったりとした空気は見えないところで店を支え、稼ぎ時の時間で取りこぼしたものを拾ってくれる欠かせない時間だったと私は思っています。

時々心配になるほどお客さんが居ない時もありますけどね(笑)

朝昼夜と一気に書き上げるつもりでしたが想像以上に長くなってしまいました。
以降も各時間毎に書こうと思うのでもう一回程お付き合いくださいませ。



<次のお話>
後編はこのお話の次です!

<前のお話>

<とあるゲーセン店員の振り返り>
ゲーセン店員時代の実体験フィクションを都度書き溜めています(゚∀゚)


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