一区切りのその先
花束を手に、職場を去る人を見た。
今日も何とか仕事を終えて、フラフラと歩きながら駐車場に向かって歩いていた時のことだ。数人の女性が、年配の男性の元に集まっていた。ややあって、その男性は笑顔でその場を去っていく。右手には花束。
ああそうか、あの人にとって今日は節目の日なんだな。
一般的に、今日は節目にはなりにくい日だと思う。
四半期の終わりというわけでもないし、ましてや月末でもない。
確かに6月5週目という区切り方で言えば今日は最後の日だが、普通はそういう区切り方をしない。とはいえ、あの人の人生にとっては今日が区切りの日に違いない。人生というのはおおむねそういうものだろう。
人生を生きていくにあたって、一区切りというものを意識すること自体は悪いことではないだろう。どんな区切りであれ、備えておくことは大事だ。
だが、一区切りというのはそこで終わりという意味ではない。
肉体的にも精神的にも苦労して何とか人並みに一区切りつけた大学生活が終わり、卒業証書を手に近所の河川敷にひっくり返った時に、そのことを実感した。確かに大学生としての人生には一区切りがついた。だが。
区切りがついた人もいれば、まだまだ先の人もいる。
そしてそんなことには一切関係なく、人生は続いてしまう。
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