プロンプトはMarkdownでいいと思っていた|使い分けが必要になる3つの場面
プロンプトはMarkdownで書けばいい、とずっと思っていました。
ヘッダーで目的を立てて、箇条書きで条件を並べる。それで大体うまくいっている。わざわざJSONやYAMLを使う理由がよくわからない。「YAMLって、そもそも出番あるの?」くらいに思っていました。
でも、「本当にそうなの?」という気持ちが少し残っていて。調べてみました。
結論から言うと、基本はMarkdownで合っています。ただ、Markdown単体が少し苦しくなる瞬間が3つあって、そこだけ切り替えると安定する、という感じでした。
🗺️ AIは何を生成できるのか
形式の話に入る前に、少し地図を広げておきます。「プロンプトを渡す対象」が、テキスト以外にも広がっているからです。
テキスト
記事、要約、推敲、翻訳、メール、FAQ
画像
サムネイル、挿絵、画像編集、バリエーション生成
動画
短尺クリップ、画像→動画変換、ショット列の指定
音声
ナレーション原稿、効果音、BGMの断片
デザイン素材
アイコン案、配色、バナー、ロゴのラフ
コード
実装、修正、レビュー、テスト生成
設定・仕様・テンプレート
設定ファイル、スキーマ、定型フォーム
構造化データ
表、タグ付け、分類、抽出結果
工程・手順
チェックリスト、制作フロー、レシピ
📋 生成物ごとに向いている形式
渡す対象が変わると、プロンプトに盛り込む情報の「形」も変わってきます。それぞれ向いている形式をざっくり整理するとこんな感じです。
テキスト(記事・要約・推敲)
Markdown。目的・条件・禁止・例を書くだけで大体うまくいきます。
画像・動画
基本はMarkdown(構図・演出・尺など)。比率やサイズを固定したいときだけJSONを添える。
音声(ナレーション)
Markdown。台本をそのまま渡せます。
コード
Markdown(要件・制約・テスト観点)+ 入出力の例が複雑なときはJSON。
構造化データ(分類・タグ付け・抽出)
指示はMarkdown、素材はCSVかJSON。指示とデータを分けるのがポイントです。
設定・仕様ファイル
ツールが指定する形式(YAML / TOML / JSONなど)に従う。
50行の素材をまとめて分類させたいとき、必須項目が10個ある仕様書を毎回安定して出したいとき——Markdownだけで、どこまで安定するか。この整理が、そのヒントになります。
📝 基本はMarkdownでいい
まず前提として、プロンプトは人間が書いて、人間が読み返して、人間が直す文書です。チームで共有することもあります。
Markdownは、見出しや箇条書きをシンプルな記号で表現できる書き方のことです。`#` で見出しを作ったり、`-` で箇条書きにしたり。GitHubやNotionなど、多くのツールで表示できます。
そういう文書には、Markdownがよく合います。書くのが速くて、読み返しやすくて、ツールを選ばない。AIも無理なく読み取ります。
「人が読む設計文書」として使う限り、Markdownは十分に機能する。調べてみてもその印象は変わりませんでした。
ただ、使い方が増えてくると少し話が変わってきます。
🔄 Markdownが苦しくなる3つの場面
必須の枠を落としたくないとき
毎回同じ構造で出力してほしいのに、なぜか微妙に項目が抜ける。表現がゆれる。
Markdownは自由度が高いぶん、AIも「たぶんこれを意図しているだろう」という補完で動きます。1回きりの使い切りなら問題ありません。でも同じプロンプトを繰り返し使うとき、毎回安定した形で返ってきてほしい場面では、別のアプローチが向いているようです。
調べた中で出てきたのが、JSONで必要な項目を明示する方法です。JSONとは、項目名と値をセットで書く形式のことです。たとえば「タイトル」「対象読者」「文字数」といった項目を構造として渡すと、AIは「これは必ず含めてほしい枠だ」と受け取りやすくなります。文章で「〜を含めてください」と書くより、枠として渡すイメージです。
大量のデータをそのまま渡したいとき
50件の商品名にタグを付けたい。100行のリストから傾向を読み取ってほしい。
データを箇条書きで渡すと、AIが「指示のリスト」と「データのリスト」を混同しやすくなることがあるようです。
そういうときは、指示の部分はMarkdownのままで、データだけCSVで渡す方法が安定しやすいです。CSVとは、カンマで区切ったテキスト形式のことで、Excelでも開けます。「指示」と「素材」を別の形式で分けて渡す、という考え方です。
使うツールが形式を決めているとき
AIを使ううちに、特定のツールやサービスと組み合わせて使う場面が出てきます。そういったツールの中には、プロンプトや設定を「YAML形式で書いてください」と指定しているものがあります。
YAMLとは、インデント(字下げ)で階層を表す設定ファイルの書き方です。人間にも読みやすく、ツールの設定ファイルとしてよく使われています。
この場面では「便利だから選ぶ」というより、「そのツールの世界ではこれが共通語」という感じで出てきます。ツールが指定している形式に従うだけで十分で、自分で選ぶ必要はほとんどありません。
💡 調べてみてわかったこと
整理すると、こういう感じです。
基本はMarkdown。プロンプトは人が読む設計文書なので、これで大体うまくいきます。
必須枠を固定したいときはJSONで項目を明示する。大量のデータを渡したいときはCSVで分けて渡す。ツールが形式を指定しているときはそれに従う。
今すぐ全部覚えなくても、状況が来たときに戻ってこられれば十分だと思います。
形式を増やすのではなく、用途を分けるだけ。
そう気づいてから、プロンプトを書くときの迷いが少し減った気がしています。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
MarkdownとYAMLとJSONの使い分けについて、気になったので調べてみました。
調べていくなかで、新しい発見があったりして楽しかったのですが、やっぱりMarkdownでいいやって思ってしまいましたw
みなさんはどうなんでしょ?
よければご活用ください〜。
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🔗 参考リンク
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