【AIにまかせる技術】言い方より、材料|プロンプト設計
思ったような答えが返ってこないとき、まず直したくなるのは、たぶん言い方のほうです。
もっと丁寧に書く。役割を決めてあげる。手順を細かく指定する。語尾を変えてみる。
それで良くなることも、たしかにあります。ただ、いくら磨いても、どうにも動かないときがあって。
🗣 言い方は、ちゃんと効く
まず、プロンプトを工夫する話が無駄だとは思っていません。
同じことを頼んでも、伝え方で結果は変わります。何をしてほしいのかを先に言う。長さや形を指定する。そういう工夫は、ふつうに効きます。
ただ、効くのは伝え方の範囲までなんだと思います。
AIが持っていないものは、どんなに上手に頼んでも出てきません。こちらの事情も、これまでの経緯も、渡していなければ、そこには無い。無いものは、言い方では引き出せない。
🍳 枝分かれするところ
だから、工夫には二種類あるのだと思います。
ひとつは、どう言うか。一回のやりとりの、伝え方の工夫。よく見かけるプロンプトの話は、だいたいこちらです。
もうひとつが、何を見せておくか。この連載でずっと触っているのは、こちらのほうです。
料理でいうと、レシピの書き方と、冷蔵庫の中身、くらいの違いでしょうか。どちらも要ります。ただ、卵が入っていない冷蔵庫の前で、レシピをいくら丁寧に書き直しても、卵料理は出てきません。

新しいほうが偉い、という話ではないです。扱っているものが、そもそも違う。
➕ 足すのは「念のため」ではない
前回、資料を足しすぎると答えが薄くなる、という話をしました。今日は材料を足す話なので、逆のことを言っているように見えるかもしれません。
たぶん、違いは足すものの種類のほうにあります。
念のために入れておくもの。関係ありそうだから、とりあえず渡すもの。あれは薄める側でした。
今日足したいのは、それが無いと答えようがない一つです。私が誰に向けて書いているのか。どんな場面で使うのか。前に何を決めたのか。
その一つを見つけるのが、たぶんいちばん難しいところで。多く渡すより、ずっと頭を使います。
✍️ 今日、ひとつだけ
最近、うまくいかなかった質問を、ひとつ思い出してみてください。ChatGPTでも、Claudeでも。
そして、言い直さないでください。
同じ言い方のまま、足りなかった材料をひとつだけ足して、もう一度聞いてみます。
(前提をひとこと足す)+ さっきと同じ質問
自分の立場でも、使う場面でも、相手でも。ひとつだけ。
答えが変われば、直すべきだったのは言い方ではなかった、ということになります。変わらなければ、足した材料が違ったのかもしれません。どちらに転んでも、次にどこを触ればいいかが見えます。
うまくいかなくても大丈夫です。今日は、直す場所が二つあると分かれば十分なので。
🍵 おわりに
次回は「コードを書かない人こそ効く」。ここまでの話が、なぜファイルを扱えるAIとつながっていくのか。そのあたりへ足を伸ばします。
と言いながら、次にうまくいかなかったときも、たぶん最初に言い方から直しにいくのですけど。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
それがないと答えようのない一つと言われても、それがいっぱいあるから困っちゃうんですよね〜。
あれもこれもが多すぎるw
よければご活用ください~
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