【組織のAI活用#052】AIによってGASを使う機会が増加|GAS×AIで身近な業務効率化を
こんにちは!寺田です。
CARTA HOLDINGSのAI推進室で約20社1400人以上からなるグループ全体のAI活用を推進しつつ、「D-Marketing Academy」という背生成AIやデジタルマーケティング系のeラーニング事業も運営しています。
最近、「AIを使って業務効率化したい」という相談を受けることが増えました。
その中でも、ちょっとした社内業務を自動化したいときに活躍しているのが GAS(Google Apps Script)×AIの組み合わせです。
「GASってなに・・?」「でもプログラミングわからないし・・」という人も大丈夫です。
AIがGASのコードも手順もセットで出してくれるようになったことで、むしろ、「AIがここまでやってくれるならGAS触ってみようかな」という人が増えてきています。
GASってなに?ざっくり解説
Google Apps Script(通称GAS)は、GoogleスプレッドシートやGmail、カレンダー、Googleフォーム、Googleドライブなどを自由に自動化できるGoogle公式のスクリプトです。
たとえば
Googleフォームの回答をドキュメントに転記してPDFで保存
毎朝のスケジュールをカレンダーから取得してSlack通知
スプレッドシートの集計結果を毎週メール送信
など、「ちょっとした繰り返し作業」がどんどん自動にできます。
そしてこれらをAIに書かせることができることはここ1,2年で出来るようになりました。
例1:Google Meetの録画ファイルを自動で整理
Google Meetで録画したミーティングは、デフォルトで「マイドライブ直下」に保存されてしまいます。このデフォルトの格納先を共有ドライブにすることは現状だとできません。
で、チームでこの文字おこしデータをAIに入れるなどの活用をしたいので、特定フォルダに打ち合わせの種類ごととかにドライブに移動したりコピーしたりする必要が出てきます。
ただ、これ、地味に面倒ですし抜け漏れも起きます。
そんなとき、GeminiやChatGPTなどにこう指示するだけでOKです。
Google Meetで録画された文字おこしファイル(.docs)を、Googleドライブ内から特定のフォルダにファイル名を元にした条件で、特定の共有フォルダに毎回自動で移動するGASを書いてください。
すると、詳細な手順とコードまで出してくれます。
✅ スクリプト概要**対象フォルダID(文字起こしファイルが保存される場所)**と
**移動先フォルダID(共有フォルダ)**を指定。
.docs(Googleドキュメント)形式かつ、ファイル名に条件文字列(例:"Meet録画")が含まれる場合に移動。
トリガー設定により定期実行(例:1時間ごと)も可能。
コードはこんな感じ
function moveMeetTranscripts() {
// ▼変更が必要な部分
const sourceFolderId = 'SOURCE_FOLDER_ID'; // 元フォルダのID
const targetFolderId = 'TARGET_FOLDER_ID'; // 共有フォルダのID
const filenameKeyword = 'Meet録画'; // ファイル名に含まれるキーワード
// ▼フォルダの取得
const sourceFolder = DriveApp.getFolderById(sourceFolderId);
const targetFolder = DriveApp.getFolderById(targetFolderId);
// ▼対象フォルダ内の全ファイルをチェック
const files = sourceFolder.getFiles();
while (files.hasNext()) {
const file = files.next();
const fileName = file.getName();
const mimeType = file.getMimeType();
// ▼条件:Google Docsで、名前にキーワードが含まれているか
if (mimeType === MimeType.GOOGLE_DOCS && fileName.includes(filenameKeyword)) {
// すでにターゲットに移動済みでないかチェック(オプション)
Logger.log(`移動: ${fileName}`);
targetFolder.addFile(file); // 共有フォルダに追加
sourceFolder.removeFile(file); // 元フォルダから削除
}
}
}
ここまで出してくれると、もう「上から順にやるだけ」です。
やる前は難しいと思うかもしれませんが、手順通りやるだけで意外とするできるので、ぜひ試してみてください。
例2:スプレッドシートの内容をAIが考察してSlackに通知
ちょっと応用的な例もいけます。たとえば、
営業日報や問い合わせ一覧など、日々スプレッドシートにたまる情報を
集計&要約し、AIのコメント付きで
Slackに毎日18時に自動で投稿
というフローも、AI×GASで組めます。
ChatGPTにはこう聞けばOKです。
スプレッドシートの最新シートに記録されたデータを集計して、ChatGPT APIで考察コメントを生成し、Slackに毎日18時に自動投稿するGASを書いてください。
すると、
GASでスプレッドシートを読み取るコード
ChatGPT APIとの接続コード(OpenAI Keyの使い方)
Slack Webhookへの投稿方法
定期実行のトリガー設定まで
これらが1つのスクリプトでまとまって出てきます。
さらに、「この部分を修正すると他のシートでも使えますよ」などのアドバイスまでついてくることも。
「上からやるだけ」で意外といける
このあたりを体験すると、GASがexcelの関数くらいの感覚で使えることに気づきます。
AIを活用したワークフローの効率化はもちろんですが、シンプルに効率化する際にもGASは非常に重要な役割を果たします。
まずは「1個だけ、自分の仕事を楽にするスクリプト」を作ってみてください。
世界が少し変わるはずです。
もしよければ、生成AI関連の記事を高頻度で上げていってますので、フォローやコメントなどお願いします!
<現在の仕事>
・CARTA HOLDINGSのAI推進室にて、全20社1400人以上のグループ全体のAI人材育成や活用支援を担当
・D-Marketing Academyにて企業向けにデジマやAI人材育成やAIによる業務効率化支援をおこなう
・その他複数社の役員や顧問などを兼任
<経歴>
在学時EC事業→サイバーエージェントで新規事業→VOYAGE GROUP子会社代表→ECコンサル会社設立→HameeにM&A→Hamee新規事業役員→D-Marketing Academy起業→CARTA HOLDINGSにM&A→CARTA AI推進室兼務、複数社の顧問・役員
