どうにもとまらない アマノ文筆クラブ
軽トラで長い坂道を登り切る直前にエンジンストップ。慌ててブレーキを踏むも全然効かない。何度も踏む。ダメだ。軽トラは坂道をバックし始めた。
「あわてるなっ」
サイドブレーキを思いっきり引いた。が、なんと! ぽっきり折れた。
「あわあわあわ」
坂道の先には、右折して登ってきた交差点がある。本通りから一本入った通りではあるが、交通量は少なくない。信号は赤。このまま下って行けば交差点に突入して、誰かの車と衝突する。誰かの生命が危うい。
坂道の左側は崖になっていて、その下は田んぼ。ちょうど田植えが終わったばかり。ごめんだけど、そこへ車ごと落ちるしかない。
「え~とバックだとハンドルはどっちに切るんだ?」
まだ崖は高い。交差点の手前で落ちようと決め、バックミラーを睨むと、おお!信号が青に変わった。そのまま、交差点に突っ込んで無事通過! 平坦な道が続くが勢いのついたスピードはなかなか落ちない。
「やば、こっちの車線じゃなかった」
バックしながら、反対車線にハンドルを切った。このまま行けば、そのうち停まるだろう。
安堵したのも束の間。道路はその先、直角に右折していた。車はそのまま道路を越えて、みかん畑に突っ込んだ。ちょうど車幅に植えられたみかんの木の枝でサイドミラーが閉じたり開いたりしながら、車はようやく止まった。
「ふう~助かった」
軽トラの荷台には10数個、切れ枝に付いたままのみかんが落ちていた。
「ああ~うまそうだなあ」
と、思ったところで目が覚めた。汗をびっしょり掻いていて寒気がした。
タオルで体を拭いて落ち着いたが、まだ心臓はバクバクしている。
昨夜、なんだか肌寒いなと思い、そろそろ仕舞おうとしていた羽毛布団をかぶって寝たのがまずかったのだ。
オレの脳よ。「汗かいてて、このままじゃ風邪ひくよ」とでも言いたかったんだろうけど、こんな怖い夢で起こさなくてもいいんじゃない?
あのみかん、食べてから目覚めたかったぜ。
(了)

田植えとみかんの季節は違う
バグったな my 脳!
こんな時はどうするか、念のため、AIに聞いてみた。
フットブレーキもサイドブレーキも壊れているという状況では、以下の行動でバックする車を強制的に止めるしかありません。
フットブレーキもサイドブレーキも壊れているという絶望的な状況では、以下の行動で強制的に車を止めるしかありません。
クラッチペダルから絶対に足を離す
クラッチを踏むと「ニュートラル」と同じになり大加速します。足を完全に離し、1速ギアとエンジンの抵抗を意図的に使って相殺させてください。
ガードレールや壁に車体を擦り付ける
スピードがついて手遅れになる前に、道路脇の縁石、ガードレール、山肌などに車体の側面をわざとぶつけ、摩擦で強制停車させてください(摩擦制動)。
操縦不能になる前に、まずはクラッチを繋いで1速のローギア抵抗を最大限に活かすことが命を救う鍵になります。
夢以外ではなかなか起きないことですが、起こされました(*_*;
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