一人暮らしで餃子を包む
好物は餃子である。
ずっとそう言い続けてきた。
他の好物は南蛮漬けである。
単に酢醤油が好きなのかもしれない。
正直なところ肉も唐揚げもケーキも好きだ。
タイ料理とかも。
でも好物と言われると餃子と言ってきた。
さて、私は1人暮らしをしている。
割と自炊している。
自炊すると、自ら全部作るよりも出来合いの惣菜を買う方が安い。
結構餃子が安売りになっている。
買う。
食べる。
色々な安売り半生餃子を食べた結果私は疑問に感じてきた。
果たして自分は本当に餃子が好きなのだろうかと
正直餃子よりは。南蛮漬けと業スーのトムヤムクンのが美味しい。
味の素の冷凍餃子は確かにうまい。
だけどそれなりの数入ってるし、冷凍庫を圧迫するのでつい安売りチルドを買ってしまうのだ。
安売りだからまずいのかもしれない。
そう思った私は安売りでないチルドも買ってみたが。味の素の冷凍餃子よりうまいかと言えば微妙である。
値段が高くなるとチルドでもさすがに美味しくなるが、どうせ値段が高いならば肉の塊を食べる方がいい気がする。
そういうことを繰り返すうちに、私は幼き日に母と共に作った手作り餃子の味が懐かしくなってきた。餃子が好きだと公言していたがために毎回餃子を包まされていた幼き日の味。
あの餃子は確かに美味かった。。。。
そう、それに母直伝の餃子の味というとなんか、懐かしみとか昭和レトロな感じがしてスローライフで健康に良さげな感じがするではないか。
母に餃子の作り方を聞いてレッツスローライフである。
早速母に電話してみた。
「なぁ、お母さん、昔家で作った餃子な、あれ美味しかったわ」
「そら作ったんやから美味しいわ」
「レシピとかあんの?」
「それはな、餃子の皮買ったら袋に作り方書いてあるやろ、その通りに作るんや」
「………」
料理は科学
あと、確かな技術と、試行回数。
所詮お袋の味など企業努力には勝てないのだ。
我が家の餃子など存在しない!!
そう言うわけだ。もはや令和日本には知られていない田舎の美味など存在しないのだ。おそらく。
というわけで、我が家の味の正体を知ったのだが。
その話を聞いてからもしばらく皮を買って手作りする気は起こらなかった。
だって一人暮らしですよ。
チャーハンならともかく、一人暮らしで自分一人で食べるために餃子、皮買って餡から作るって、趣味人すぎるだろう。
友人を呼ぶにしても汚いし、餃子って、製造過程を考えると他人に食わすのには勇気がいる。(うちのキッチンは汚いし狭い)
餃子の皮は、ミンチ肉のそばに置いてあるが、大抵、皮の必要とする量よりも少ないパックしかない。かと言って多いものはめちゃくちゃ多い。明らかに一人暮らしで消費できる肉の量をはみ出している。
肉はともかく余った皮はどうすればいいのだ。
そのような考えがあり、手作り餃子を作らなかった。
しかしである。
買ってしまったのである
ブンブンチョッパーである
ダイ⚪︎ーで売っていたのでつい。(というかダイ○ーなのでぶんぶんチョッパーでという名ではない、多分)
一人暮らしなのに。
これは大家族に対してブンブンして手間を省くためのものなのに、
しかし買ってしまったからにはブンブンして生まれてきた意味を味わわせてあげなくちゃ可哀想ではないか。
そう言うわけで餃子である。
皮を買い、近くにあったひき肉を買った。
キャベツは家にある。にらは、冷凍庫で凍っている。
家に帰って気がついたが、肉は24枚入りの規定量に足りない。
こう言う時には、あれである。AIである。
袋の写真を撮ってアップしたのち聞く。
ミンチ肉が○gしかありません。その場合の他の分量は?。
答えてくれる。
ここでうそを言う場合もあるという話だが、感触として多分あっているので大丈夫だろう。
そしていざ、キャベツをぶんぶんチョッパーにいれて回す。
回らない。
見たらキャベツの芯にチョッパーのチョップの刃が食い込んでホールドされている。
チョッパー弱い。
チャッピーに対処法を聞いてみた。
でかいものは切ってから入れろ。
はいはい
でもそんならチョッパーの意味ないんじゃないの?
包丁で微塵切りした方が早い?
めんどくさくなった私は包丁で微塵切りにしようとキャベツを切り始めた。
ちょっとやっただけで、やめた。AIに言われる通りある程度切ってチョッパーに入れて回した。
チョッパー有能!!
チョップが早いのもいいが。チョッパーの良いところはみじん切りしたキャベツをこぼさないところにあると言えるだろう。
残りの材料も入れて回す。
肉も入れて回していいのかわからんけど回した。
ぶんぶんチョッパーは餃子のあんを作るために生まれてきたのかもしれない。
そこから皮である。
並べようとして問題はそこなのだと思った。
一人暮らしの人間のキッチンはせまくて、他のものもいっぱいのってるので、餃子の皮を並べるスペースがない。
しかし、めげない。
あらゆる隙間を見つけて皿とか置いて皮を並べ、そのうえにチョッパーから肉を置いていった。
何故だろう。
肉少ないのに合わせたはずなのに皮を使い切ったぞ
しかも結構パンパン
もう一回袋の説明を見てみる。
キャベツに塩をまぶして絞って下さい。
このせいか?
でももう遅いぜ。
私はパンパンの皮をなんとか包んだ
いざ焼き入れである。
一人暮らし用のフライパンはちっさいので8個しか並べられない
しかし、一回で食べる量としては適切だろう。
焼いた。
結構いい感じに焼けた。
鉄製フライパンなのにそんなにくっつかない。
(なぜ一人暮らしなのに鉄製フライパンを使っているかといえば、手入れがめんどくさがろうが、空焚きでフッ素がはがれる方が怖いからである)
酢と醤油を混ぜて酢醤油を作る
食べた
美味しゅうございます。
さすが、企業努力は裏切らない。
味の素には迫っていると思う。
キャベツの水を絞らなかったのはあまり味に
関係ないらしい。
問題は
一人暮らしでは売っている餃子の皮分は一気に食べられないことである。
仕方がないので、もう一回AIに聞いてみた。
残った餃子どうすればいいですか?
AIは答えてくれた。
粉をまぶして冷凍すればいいよ!
結局冷凍庫は圧迫される。
冷凍庫が圧迫されぬ餃子は安売りチルドしかないのである。
餃子の皮、一人暮らし用に八枚入りとか売ってくれないだろうか?
