【短編小説】カレーのレシピからSF小説書いてみた!!!
ということでみなさまこんばんは!飯テロの時間です!笑
自分のYouTubeでの企画として、こちらの
料理レシピシリーズ
を始めました!!!
製作過程や詳しい話は以下より!
この記事は小説本文を載せます!!!
本文(【】の中はレシピです!)
カレーレシピ×SF
【1. 野菜を切る
玉ねぎは皮をむき、たて半分に切ります。
1/2個分はみじん切りに、1個分を小さめの乱切りにします。
にんじん、じゃがいもは皮をむき、食べやすい大きさの乱切りにします。】
「利根木!待ってくれ!話はまだ終わってないじゃないか!」
「何言っている。もうこの組織はお終いだろ。あとはお前ら研究チームでせいぜい頑張りな。」
「そんな……!俺たちオニオンは研究部と殲滅部が力を合わせて成り立ってきたじゃないか!」
「いーや。もうとっくに半分に割れていたさ。それに、俺たち殲滅部もこれからは個人でバラバラに活動していく。」
「そんな……。」
こうして対地球外生命体組織「オニオン」は研究部のみの組織になった。
俺たちは戦闘での助力が出来なくなったため、せめて他国よりも速く情報を提供できるように研究部も班を細分化した。そこからは多角的にいつかまた訪れる厄災に備えられるよう、研究を続けた。
この地球には未だに地球外生命体が眠っている。
大昔、地球に飛来したそれらは、その時を待ち丸い石のような状態で眠っている。小さい個体は年に数体目覚め、暴れるのだがやつらには今まで開発された専用の武器が効く。なので殲滅部はいつでも備えていた。しかし、小型だからいいのだ。大型の個体、それが目覚めると……。
この組織は100年前に目覚めた大型地球外生物「アイ」による地球規模での災害の際に作られた。
当時の研究者たちは通常の兵器が効かない「アイ」に対抗すべく、知力を結集して「RYUCA-aril」という専用の化学兵器を完成させ、見事に撃退した。
そこからそれらに特化した組織が世界中に作られたわけだ。
しかし、ここ日本の組織では前線で活躍する殲滅部に対し、研究部からの要求は多く、それがストレスになってしまった。逆もしかりだ。ここ数年の研究部の成果は殲滅部にとって意味をなしていなかったのだ。そして、対立した。
「クソ……これからどうすれば……。」俺は嘆いた。だが、今は次のためにやつらを研究しないといけない。
だが、動き出したのはやつらも同じだった。
「玉井長官!アフガニスタンとアンデスで動きです!」
「何があった!」
オニオンは日本の組織だが、海外の組織とも密に連携しており、派遣もしている。
なにかあれば、すぐに世界中の研究員が解析を行う。
「こちらです!」
対策本部、中央委員ではすでにモニターと解析が始まっていた。
「なんてことだ……」
以前から監視が行われていたアフガニスタンの地中に眠る地球外生物、通称「GARROD(ガロド)」とアンデスの高地、山の中で眠っていた通称「POTD(ポッド)」この二個体がほぼ同時に動き出したのだ。
今までは御親切に一体ずつ出現しており、なんとか対処してきた。二個体同時という状況を現代人はまだ経験していない。
「どちらも表面の層が剥がれていっています!おそらく中から本体が出てくるかと!」
「クソ……前例がない……!」
少なくともこの組織が設立されてから、このような準備段階を持つものと対峙したことは無い。
「なにか昔の文献からわかることはないか!?対処は今どうなっている!」
「文献は今、途中まで進んでいたエジプトとアステカでの文献の解析が急ピッチで進んでいます!対処はアメリカがいつでも出れるそうです!」
「わかった。各国に日本の現状は伝えている。こちらには今殲滅部隊がいない。自衛隊で対処できるかどうかだが、今回我々は解析に全力を注ぐ!」
「「「はい!!!」」」
戦いが始まった。
世界中に緊張が走った。
しかし、数時間たってもその後の動きはなく、その間に近くの住民を避難させることに成功していた。
動きがあったのは避難が完了した直後。
「生体反応!!!」
外層が剥けてその姿が現れたやつらに体温が始めた。
「亀裂です!」
先に動き出したのはガロドの方だった。
アフガニスタン、オレンジ色の体表に強靭な四足。四つん這い、爬虫類型の怪獣だ。体表には使い物になるのかわからない小さな腕も多数見え、頭部は緑色のツタのようなもので隠れている。
「動きました!!!」
直後、すぐにアメリカによる攻撃が開始された。
しかし、今回も全く効果が見られなかった。
他国の政治は詳しくないが、見栄え上、通常兵器を使っておきたいというところだろう。
「今回も専用の武器が必要なのか……」
そしてそのままガロドは街の方向へとゆっくりと歩き始めた。やつらの行動原理は不明だが、毎回決まって人々を襲うことだけは共通している。今回も同じはずだ。
しかし、今回は二体。
「ポッドにも動きありです!」
こちらも動き出したようだ。
アンデスの高山、その中で眠っていた本当に石のようなやつは、外層が剥がれるとクリーム色の体表が現れ、こちらも四足四つん這いの爬虫類型の怪獣だ。しかし、こちらはガロドよりも顔がはっきり見え、ワニのような頭部を持ち、咆哮していた。ぽてっとしたその体から想像できる通り、進行速度は遅いようであった。
やつが咆哮した直後、これまた攻撃が開始された。
何発ものミサイルに見舞われ、煙が晴れると、現れたのはバラバラに割れたポッドの姿だった。
「効いてます!ポッド!倒れました!」
「まさか!現行の武器が通用しただと!?これはまた研究せねば……。」
常に何がおきるかわからないとはいえ、人類の武器が通用したのは初だ。試してみるものだな。
しかし、我々は彼らを甘く見ていた。
「ポッド、動きありました!」
なんと、ポッドは割れた体の一つ一つが再生し、増殖したのだ!
「ポッドにミサイルが通じなくなりました!」しかも、通常兵器が通じなくなった……。なんということだ。
「俺も解析班に加わる!ここはまかせたぞ!」
俺は居てもたってもいれず、解析班に加わることにした。
【2-1. 肉を炒める
鍋にサラダ油大さじ1を入れ、中火~強火で表面にしっかり焼き色がつくように炒め、とりだしておきます。】
しかし、そこからは最悪だった。
ポッドに共鳴してかガロドの方は勝手に分裂を始め、街へ繰り出していったのだ。結果、想定されていた避難区域はあっという間に荒らされ、火事に見舞われた。幸いなことにこの段階では人々への被害は無いものと見られたが、綺麗な赤い屋根の街並みは、気づけば茶色と黒の瓦礫だけになった。
しかも、増殖を続けるやつらのうち何体かは散り散りに他の街へかけていった。中には海を泳ぎ始めた個体もおり、方向的に日本に到達する可能性が浮上したため対策が急がれた。
「クソ……過去にないタイプだ……。」
俺は頭をフルに回し、班の研究員たちと考察を交わした。
そしてその間、各国からの攻撃を浴びながらもあの怪物たちは侵攻を続け、避難が完了していない区域に突入した。
燃え、焼かれる人と街。
「クソ……。」
俺たちはやられるしかないのか……全員に絶望の色が出ていた。
【2-2. クミンシードを炒める
同じ鍋に、サラダ油大さじ1、クミンシードを入れ弱火にかけます。
クミンシードから泡がぶくぶくと出る状態までこがさないように加熱し、香りを油にうつします。】
だが、直後に希望の光が見えた。
「エジプトの文献、解析が完了しました!」
なんと、日本で担当していた古文書の解析が完了し、そこにヒントのようなものが記されていたのだ。
それは、今から数えると5000年前に現れた同タイプの生命体への対抗手段だった。
「長く眠り、地中で誕生……分裂……確かに似ている……。」
さらにこう続いた。
「我々は諦め、供物を捧げることに決めた。しかし、ある者が呪いをかけた。すると、それを食べた怪物は、たちまち溶けて消えてしまった……。」
記されていた対処法は魔術だったが、これはおそらく有効な成分が存在するということを示唆していた。
「これを科学的に再現できれば!」
こうして日本が先頭に立って世界中で特定が開始された。分裂や侵攻の際に残ったわずかな体組織の一部から有効なものを特定していく。おそらく使用されたのは5000年前のエジプト周辺に生えていた植物、手に入った植物が候補だ。
「わかったぞ!」数十分後、俺たちはすべての特定を完了させた。
「すぐに共有を!」
その情報は世界に共有され、各国で武器の製造が行われる。日本でもすぐに成分の増産が行われ、新武器「KMN-Ⅰ」が作られた。
日本にも数個体が向かっている今、迎撃の準備が整いつつあるのは国民に安心を与えた。だが、俺たちは焦っていた。
「誰が武器を扱うってんだ……。」
対地球外生命体への応戦は、今までは殲滅部が行っていたので、自衛隊にそれらに対抗する訓練は行われていない。
なにもせずに武器だけを渡して守ってもらうのはあまりにも無謀だった。
「どうすれば……。」
俺たちは怪物以外のところで絶望を味わっていた。
【2-3. 野菜を炒める
玉ねぎのみじん切りを加え、弱火~中火でよく炒めます。玉ねぎが茶色くなってきたら残りの玉ねぎ(くし形横半分にしたもの)を加え、にんじん、じゃがいもを入れてさらによく炒めます。全体に火が通ったら、2-1で取り出した肉を入れ、全体を混ぜます。】
その時、俺の携帯が鳴った。
「……!?」
画面を見ると、その相手は利根木だった。もしや……そう思い、俺はかつての仲間の呼びかけに応えた。
「玉井だ。どうかしたか?」
「日本にも来てるんだって?あいつら。」
「ああ、数個体だが、おそらく進路的にはこっちに来る。」
「武器は?」
「さっき出来た。」
「流石だ。じゃあ、俺たちに任せろ。」
「利根木……!」
「玉井にゃ武器は扱えねえからな。民間の殲滅部隊として、引き受けよう。」
そして、かつての殲滅部の半分ほどに武器が渡った。
太古の昔、5000年前の知恵。それが今、やつらを迎え撃つ。
そして数時間後、日本沿岸にて分裂した一部のポッドが確認された。移動速度が信じられないぐらい速いことに全員が違和感を覚えたが、今は、迎え撃つのみ。
「来るぞ!」
開発された武器はすでに他国での戦いでその効果を発揮しているうえに常にアップデートが繰り返されている。これなら守れる!
そう思っていた。
「形態が変わっています!」
しかし、現れたポッドの分裂体は姿が変わっていた。海を移動する間に泳ぎに特化した構造に変化したようだった。そして、勢いを落とすことなく静岡の港から町中に突っ込んできた。
進路予測から住民の避難は完了していたものの、一瞬で相当な被害が出た。
そこに現れた利根木率いる殲滅部隊。背中には出力のための巨大なバッテリーと成分が貯蔵されたタンク。そこからホースが伸びて両手には巨大な大砲が装備されている。足から腰に掛けても砲撃を安定させるための補助装備が取り付けられていて、総重量はかなりのものだ。
ここにいる部隊は10人。このうちの一人でもやつの体内に打ち込むことが出来れば、こちらの勝ちだ。しかも、ミサイルが通じない相手なので、口内から喉を狙うしかないと予想されている。腕が無いと無理な仕事だ。
そして、戦いが始まった。
俺たちは彼らの服に埋め込まれたカメラからの情報で常に分析を行う。
現れた個体は5体。どれも海を渡る間に適応し、姿が変わっていた。そして、陸上での動きも俊敏になっており、隊員たちの苦戦が伺えた。
「アンデス近辺、討伐完了のようです!」
「アフガニスタンも同様です!」
次々と報告が上がり、その度に武器の有効性が証明されていった。他国も散り散りになった残る個体の殲滅に動くようだった。
「ガロン、生存個体、ゼロになりました!」
しかも、ガロンの方はもう殲滅に成功したようだ。残りはポッドのみ。
利根木たちは縦横無尽に動き回るやつらに苦戦していた。
重い装備で動きが制限されている彼らと俊敏さを増したやつらじゃ相性が悪い。どうすれば……。
「まずい!このままじゃ!」
無線からの声にモニターを見ると、戦場はどんどん人々がまだ避難していない区域に近づいていた。ここでは自衛隊員の賢明な避難誘導が行われいてる真っ最中。こんなところが戦場になれば、被害は計り知れない。
「チクショー!!!」
その時、隊員の一人が怪物に急接近。咆哮するやつに向かって一発ぶち込んだ。
ドン!!!
有効成分が込められた砲弾はやつの体内で爆発。直後、その個体の動きは完全に止まった。
「やったぞ!」モニターしているこちらが安堵している間もなく、「危ない!」と現地からの声が飛ぶ。仲間を倒した隊員に向かって、別の個体が襲って来たのだ。
間一髪で交わした隊員は、次の一手に切り替えた。
「イケエエエ!!!」
砲弾が撃ち込まれる。
しかし、その弾は弾かれた。
「クソ野郎が……」その言葉を残し、隊員との通信が遮断された。
荒らされことによって起きた火事、逃げ惑う人々。その中で、ポッドたちは仲間の死体を喰らっていた。「何をしているんだ……」その行動はその場にいる全員を困惑させた。
そして、残る4個体は腹を満たしたのか再び利根木たちに向かってきた。
「おりゃあ!仇だ!」利根木が向かって来た一個体の口に弾を打ち込むことに成功した。
爆発する弾、やったかに見えた。
しかし、やつは倒れなかった。
「適応しやがった……。」
やつらの適応力は他国の情報や形態変化でわかっていた。だが、まさかここまでとは予想していなかった。おそらく先ほどやられた個体から摂取したのだろう。やられた個体は死ぬ間際に適応に成功しており、それを摂取したやつらがそれを獲得したと思われる。
「どうすれば……。」
俺の思考は停止していた。
「おい!玉井!どうすりゃいい!?」
無線から利根木の声が聞こえてくる。
「お前しかどうにかできねえだろ!」
その声にハッとした。
まだ戦いの途中だ。研究部は研究部らしく、対抗策を常に講じねば。
「過去のデータと、過去のサンプルをすぐに用意してくれ。」
部下に命じた。俺は頭を冷静にする。
「やってやるよ。適応してくるなら、魔改造するだけだ。」
「すぐに頼むぞ。なんとか持ちこたえてやる。」
俺はすぐに分析に取り掛かった。
この研究部には過去の世界中のデータはもちろん、やつらの冷凍標本や組織のサンプルが保管されている。ここから最適解を導き出すんだ。
各国で行われた今回の戦闘データにこれらのデータを併せると……。
「……見つけた。」
やつらは無意識に化学物質の構造分析を行い、それに対抗している。
つまり、有効かつ複雑な高分子をぶつければ、適応に時間がかかるはずだ。
そして、過去に有効だった成分もミックス。体内で合成が行われ、空気中では反応しないように設計した。
「生産が間に合わない……。」ここまで30分が経過。生産にはさらに時間を要するだろう。
【3-1. ローレルを入れる
水とローレルを入れて煮込みます。】
【3-2. アクをとる
よく沸騰したら火を弱め、アクをとり、材料がやわらかくなるまで弱火~中火で煮込みます。(約20分間)】
どうすれば……。そう思っていた時、アメリカからの援軍が到着した。
彼らはアメリカの殲滅部隊。すでに向こうの大陸でポッド分裂体を相手にしている。
「時間を稼いでくれ!」
彼らが使う武器もおそらく成分は一緒なので適応されているはずだ。
「喰らえ!」
アメリカの攻撃は二体に命中した。そして、その攻撃は効いた!
「ローリエ。勝利の女神さ。」
成分を改良したそれは有効だった。しかし、それも次は効かないだろう。
残る個体はその死体に向かって行き、喰らった。また適応されたのだ。
ただ、時間は稼げた。
【4. ルウを入れる
いったん火を止めて、ルウを割り入れ、よく溶かします。
再び、弱火でとろみが出るまで 煮込みます。】
あとは完成した最終兵器「Rou-X」を現地に運ぶだけ。数分後には、再び人類の勝利のはずだ。
「利根木!これで最後だ!」
届いた新しい武器は、軽量化もして扱いやすくなったはずだ。
それを装着した利根木はやつらに向かって行く。
「喰らえ!これが人類の力だ!!!」
両腕から発射されたそれぞれの砲弾は向かってくる二体に見事に命中。それはやつらの外層を数センチだけ貫き、そこで爆発。内側から叩いた。
倒れる最後の敵。
「やったか……。どうなんだ?これ。」
利根木から無線で聞かれる。
「明日には溶けてるさ。」
本格的に組織を破壊するのは明日になるはずだ。
だが、間違いなく勝利したのだ。
人類は再び脅威を退いた。
【5-1. ガラムマサラを入れる
最後にガラムマサラを適量ふり、味を調える。】
さらに、今回得られた成果は人類を大きく前に進めた。
太古の昔に地球外生命体を退いた技術や今回現れた適応し続ける仕組み、その他の要素を合わせた結果、どんな的にも対抗できる手段「GLAM-MSR」が確立されたのだ。
【5-2. 盛り付け
お皿にごはんをよそい、カレーをかけます。】
しかし、今後もいつやつらが目を覚まし、襲い掛かって来るかわからない。いつ、再び地球外から飛来するかもわからない。一時は安堵が出来るものの、俺たちは俺たちの仕事をするのみだ。
世界がここに結集し、完成した。
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ぐんぐんどんどん成長していつか誰かに届く小説を書きたいです・・・!
そのために頑張ります!