研修は教育ではなく、人が成長する環境を作る、その一つに過ぎない
研修=教育という勘違い
多くの企業が陥っている勘違いは
「研修をやった」「カリキュラムを完成させた」「知識を教えた」
だから、社員は成長する。育成は成功した。
でも、これは大きな勘違いです。
研修で知識は伝わるかもしれません。 資格も取得できるかもしれません。 その場では「理解した」と言うかもしれません。
でも、配属先に出た新卒が、実際に成長するかどうかは別の問題です。
むしろ、こんなことが起きます:
「研修では習ったけど、配属先で使えない」
「上司に質問できない雰囲気で、困った」
「失敗を責められて、心が折れた」
「成長が感じられず、3ヶ月で辞めた」
研修の充実度と、実際の成長は、全く別の問題なのです。
人が成長する環境とは
では、人が成長するには、何が必要か?
18年間のHR経験の中で、私が見えたのは、こうです。
人が成長する環境には、複数の要素が必要です。
① 配属前フォロー
複数回の面談で不安を解消
仕事内容を事前に説明
上司・先輩を紹介
キャリアパスを示す
② 上司との関係構築
配慮:相手のペースや気持ちを考える
尊重:相手の意見を聞く耳を持つ
好奇心:相手を理解しようとする姿勢
③ 心理的安全性
失敗を相談できる環境
意見が言える雰囲気
叱責ではなく、学びの機会
④ 定期的なフィードバック
毎日・毎週の小さなフィードバック
成長実感を積み重ねる
行動の改善を一緒に考える
⑤ キャリア支援
スキル習得の道筋を示す
将来像を一緒に考える
成長機会を提供する
これらの要素が、総合的に作用する時、初めて人は成長します。
研修は、その中の「一つ」に過ぎない
上記の5つの要素の中で、「研修」はどこに位置するのか?
実は、①配属前フォローの中に、部分的に含まれるだけです。
つまり、こういうことです。
人が成長する環境は、この5つの要素が総合的に作用して初めて実現されます。
配属前フォロー
上司との関係構築
心理的安全性
定期的なフィードバック
キャリア支援
そして、その5つの要素の中で、「研修」は配属前フォローの一部として機能するに過ぎません。
つまり、研修は、人が成長するための環境作りの、ほんの一つの部品に過ぎないのです。
にもかかわらず、多くの企業は:
研修プログラムに力を入れ
研修にコストをかけ
「研修が充実している」ことに満足している
でも、②③④⑤が欠けていれば、研修の効果は生まれません。
むしろ、研修で習った知識が、配属先で活かされず、新卒は混乱し、離職へ向かいます。
今、企業が取るべき行動
研修の充実度を見直す時代は終わりました。
今、企業に求められるのは「人が成長する環境を、総合的に作ること」
具体的には:
配属前フォローの強化
上司の育成姿勢の改善(配慮・尊重・好奇心)
心理的安全性の構築
定期的なフィードバック体制の整備
キャリア支援の実装
そして、その中の一部として、研修は位置付けられるべきです。
研修だけで、人は育ちません。
環境全体で、初めて人は成長するのです。
研修は手段、人が成長する環境が目的
18年間のHR経験の中で、3,000名以上の新卒と向き合ってきました。
その経験から、気づいたことがあります。
研修は重要です。本当に大切だと思います。
でも、多くの企業が陥っている落とし穴は、「研修を充実させることが、育成の全てだ」と考えてしまうことなんです。
実際には、研修は人が成長するための環境作りの、ほんの一部に過ぎません。
本当に大切なのは、配属前フォロー、上司との関係構築、心理的安全性、フィードバック、キャリア支援——これら全体が、総合的に作用することです。
その中に、研修は組み込まれるべきです。
もし「うちの研修は充実しているのに、新卒が定着、成長しない」と感じたら、それは研修の問題ではなく、育成環境全体の問題かもしれません。
一緒に考えてみませんか?
最後に
「うちの会社、研修は充実しているのに、新卒が定着しない」 「研修のカリキュラムは完璧なのに、配属後に困っている」 「社員の成長が感じられない」
こんな悩みを持つ企業の方へ。
それは、研修の問題ではなく、人が成長する環境全体の問題かもしれません。
詳しくは、採用・定着・育成のコンサルティングでお話しします。
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