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【拘置所日記】移送待ち期間は時間の流れが遅い

(待ち人しろねこが、本人から届いた日記を抜粋してアップしています)

既決に移動して2週間ほど過ぎた。

朝は起床とともに猛ダッシュで布団を畳み、点検(点呼)を待つ。点検を受けたらすぐ朝食。全てが早い。朝の気持ちよさなんて全くない、感情のない時間。

作業は、噂に聞いていた袋作り。
初日には不器用ながら四苦八苦して何とか13個。翌日はちょっと慣れてきて45個。3日後には出来が良いと褒められてちょっと大きい袋になった。この環境で褒められるとすごく嬉しい。しかも大きい袋は江戸川不動尊の袋で、なんだかご利益ありそう。

作業中はずっと無音・無言で、時間の進みが遅い。留置場の頃に通じるものがある。
鬱持ちの僕には、この環境はかなり堪える。余計なことを考えてしまう。寂しさが募り、しろねこと面会できないかもという不安が襲ってくる。なんとか奮い立たせるが、気持ちがアップダウンして落ち着かない。

さらに激薄の座布団で足腰にダメージが蓄積してくる。未決の時のフカフカ座布団が恋しい。膝に水が溜まってきていると思ったら、ある日突然激痛がやって来た。これはヤバい、床に座れない…。ちょうど医務の日で塗る湿布をもらえたのでなんとかなったけど、床生活は辛い…

既決になってしばらくは酷暑のせいで屋外運動に出られなかったが、長すぎる真夏の終わりがようやく見えてきて、ようやく外に出られるようになった。独居で誰とも話せない生活から一転、運動の時間は別室の人と話すことができる!
テンションが上がるけど、そんな素振りを見せないように人に話しかけてみる。
自分より刑期の長い人もいた。懲役経験者はなんだか明るくて逞しい!元気をもらえる!落ちていたメンタルがだいぶ持ち直した。

夜と作業のない日は、ひたすら簿記と英語の勉強。簿記は商業2級の本が半分くらい終わった。既決に移動した時に電卓が持ち込めず、願箋が必要になったので一週間くらいロスったけど、その後の進捗は順調だ。こんなに集中して勉強できて、しかも勉強が面白いと思える環境、他にないのでは…

そんなこんなで、たまに出るカレーに癒されたり、丼サイズのぜんざいを完食できるようになったり、体重が3kg減ったり、少しずつこの生活にも慣れてきた。

この生活の中で、気持ちを保っていられるのは希望があるから。パンドラの箱の中に最後にひとつ残ったのは希望、という言葉を思い出す。希望の灯が弱まらないように、反省しつつ目標に向かう。1日終わる毎に、1日ゴールに近づいたと思うようにして、希望を胸に毎日を繰り返すんだ。

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