私の考えるポテンシャル一定論(生物学)について
概要
私が考案したこのポテンシャル一定論に対し、またの名を生物学的トレードオフと名づける。

この理論は、分かりやすく説明すると「全ての生物には配分できるポテンシャル値が一定で、何かに特化すると他の何かに特化できなくなる」という理論。

例
以下に主要な例を並べる
・スペックが高い生物は繁殖力が弱く、繁殖力が強い生物はスペックが低い
・感染力の高いウイルスは侵攻力が弱く、侵攻力の強いウイルスは感染力が弱い
・攻撃力の強い動物は防御力が弱く、防御力の強い動物は攻撃力が弱い
・肉食動物は一回の食事で栄養を補給できるが、草食動物は常に食べ続ける必要がある
・空中移動に特化した動物は、海中・陸上移動が苦手
・海中移動に特化した動物は、空中・陸上移動が苦手
・陸上移動に特化した動物は、空中・海中移動が苦手
あらゆる生物の持ち合わせるポテンシャルは一定で、これら全てを持つ動物はいない。
陸海空全てを移動でき、単細胞生物のように増殖でき、攻撃力も防御力も高く、食事方法もなんでもありな動物は存在し得ないのである。
正確に言えば、存在することは可能なのかもしれない。
しかし、そのスペックを維持するためには過剰なエネルギーの補給が必要になるため、現実的には特定の分野でニッチ(生態的地位)を得ることができれば他の機能は退化する。
具体例
・スペックが高い生物は繁殖力が弱く、繁殖力が強い生物はスペックが低い
人のように複雑な動物は一気に個体数を増やせない、逆に単細胞生物などは人のような機能はない分一気に増殖できる。
・感染力の高いウイルスは侵攻力が弱く、侵攻力の強いウイルスは感染力が弱い
インフルエンザやコロナは前者に当たる。もちろん死者もおり、侵攻力が強いというイメージがメディアによって流布されたが実際にはほとんどの感染者が重症化せずに回復する。
対して、エボラウイルスやHIVは空気感染せず、接触することや体液を介して感染する。致死率や体に与えるダメージが大きい。
・攻撃力の強い動物は防御力が弱く、防御力の強い動物は攻撃力が弱い
トラなどは爪や牙などの攻撃力が高い分体に鱗や甲羅のようなものはない。対して甲羅のある亀やアルマジロは攻撃力が高くない。
・肉食動物は一回の食事で栄養を補給できるが、草食動物は常に食べ続ける必要がある
肉食動物は一度の狩りで得た高カロリーな食事を食べれば何日か持つ。対して、草食動物は草などの低カロリーで消化に時間がかかるものを食べるため、常に摂取し続けなければならない。
・陸海空全てを自由に移動できる動物はいない
陸の最速 = チーター(時速110km)

しかし、海は泳げず空も飛べない
海の最速 = バショウカジキ(時速110km)

しかし、空は飛べず陸も走れない
空の最速 = ハヤブサ(降下時時速390km)

しかし、陸は走れず海も泳げない
総合的なポテンシャルが高い動物
では、トータル的なポテンシャル、つまり総合力が高い動物は何か、
それは、カラスとゴキブリと人である。
カラスは知能が高く、社会性を持ち、その上雑食性で都市部から山間部まで適応できる。
対してゴキブリは一匹ずつのスペックが高い割に繁殖力も並はずれている。
陸上移動は人と同じサイズに直すと新幹線と同じくらいの比率の速度であるにも関わらず、空も滑空のみだが一応飛べる。
それでいて暑くても寒くてもとりあえず生き延びることができ、食糧が少なくても何がしか食べて生き残ることができる。
人は知能特化で足も遅く海も泳げず空も飛べないが、道具を発達させることで鳥よりも早く、魚よりも早く、あらゆる陸上生物よりも早く移動する手段を得た。
また、雑食性であり農耕を身につけることで食糧自給の安定性を増し、都市を発達させ、安全を確保することで繁殖力にも一定の担保を作ることができた。
しかし、これらもポテンシャルの絶対値が他の動物より多いというわけでなく、振り分けのバランスが良いため生存に有利になっていると言える。
まとめ
以上が、私の考案するポテンシャル一定論の概略である。
もちろん例外はあるが、概ね生物はこのようになっていると納得できただろう。
これらの生態的地位やトレードオフ的発想は人間社会にも当てはめることができて、ジェネラリストよりスペシャリストを目指した方が生存確率、つまり年収を上げやすいということにつながる。
弁護士資格も医師免許も会計士資格も持っている、という状態を作れても、結局は一つに絞られて後の二つの資格は腐るので、何か一つの軸を決めてそれに付随する資格や実務経験を積んだ方が結果的に有利になるということを示唆している。
この記事が参考になったら幸いである。
