ミュシャを旅する2026 7日目 4/22 カルロヴィ・ヴァリのグランドホテルパップ
Keepメモ
22水 アウト0900 荷物預け連絡済 イン1500 済レギオ予約 済予約パップレストラン
7時起き8時朝食、0900チェックアウトして0945フローレンス着❴1030フローレンス発レギオジェットバス❵で1245カルロヴィ・ヴァリ着。60分券購入してホテルへ移動、1330グランドホテルパップに荷物を預ける。カフェエレファントで昼食を摂り、ダイアナケーブルカーに乗ったあと1500チェックインしてスパカップ購入、徒歩で観光。駅前で1日券買っておく。帰りに買い物して1730ホテルへ戻る。パップのプールとサウナ満喫して、2030グランドレストランパップで夕食。
ここから現実
朝7時に起きた。昨日も夕飯を抜くような形になってしまったが、やはり暴飲暴食した翌朝よりも明らかに体調がいい。朝から普通に動けそうだ。
しかしプラハ滞在中に行きたかったウ・ズラテーホティグラ、ウ・カリハ、中央駅カフェ、カンティーナには結局行けていないので、勿体ないことをしてしまった感はある。
気が向いたら日本に戻ってからチェコ料理店に行くのもいいかもしれない。
荷物を纏めて準備をしたら、朝食会場へ向かった。



ロレタホテルの朝食は豪華ではないものの、まとまっていて過不足ないものだ。今日はバスで移動するため昼食が遅くなる、しっかり食べておこう。
そう思って朝から食べ放題のカマンベールチーズをかじりまくる私だった。
食休みをしたらホテルをチェックアウトして、バスターミナルに向かう。
2日間お世話になったがいい宿だった。
ロレタホテルの立地はプラハの奥側にあるため駅からのアクセスは少し時間がかかるが、その分夜は静かだし朝からプラハ城観光に行くには最適だと思う。プラハ城は昼前にはごった返してしまうから、その前に回れれば午後は他の場所を効率よく観光できる。と言うかそうした方がよい。
そして何よりもあの雰囲気が良い。ロレッタ教会併設の元修道院施設に泊まれるのだ。プラハにはドミトリーやビジネスホテルのような所もあるが、なるべくなら歴史と伝統のあるプラハならではの所に泊まりたい、と考えた時に選択肢としては上位に来る宿だと思う。
去年のアルフォンスブティックホテルも凄く良かったけど、内装がアール・ヌーヴォーなのとミュシャ装飾がメインの新興ホテルなので、歴史と伝統という面ではプラハに古くからある宿に譲る。てかGoogleマップで宿やホスポダの口コミを調べてたら出てきた情報だけど、プラハで一番大きい風俗店がウ・カリハのすぐ近くに移転してきたらしいから、あの辺りの治安ちょっと悪くなってそうだというのも今回外した理由だ。あとは朝食標準装備が無くなっていた。
以上の理由から今回のアルフォンスブティックホテルは見送ったのだ。
そんなことを考えながらトラムを乗り継ぎ、程なくフローレンスバスターミナルに到着した。やはりプラハ市内ではバスや地下鉄よりトラムが便利。



フローレンス駅やその周辺はプラハの中でも駅前広場に並ぶ有数の「治安が悪いと評判の地域」だ。
大体こういうのは駅など公共施設にある壁の落書きの量に比例する傾向がある、と私は勝手に思っている。フローレンス駅は割とガッツリ落書きされている。
ちなみにこの付近には「ホテルミュシャ」というアルフォンスブティックホテルとは別のミュシャをテーマにしたホテルがあるのだが、治安を理由にこちらも利用を見送ったという経緯がある。
実際に歩いてみると昼間は明るいので比較的安全だが、高架下とか見ると街灯も少なめで夜はここには近づかない方がいい、という意見も正直納得という印象だった。
バスターミナルに着くとまだ時間に余裕があったので、ひとまずベンチに座って待つことにする。


ターミナル内は比較的綺麗で治安も良さそうだ。ほどほどに時間を潰したら乗り場に移動してレギオジェットバスでカルロヴィ・ヴァリへ向かった。
カルロヴィ・ヴァリに近付いたら降りる準備をして、鉄道駅のターミナルではなくその一つ手前のバスターミナルで下車する。都市間を運行するバスは鉄道駅のターミナルまで行くのだが、市内を巡るバスはそこから歩いて十分ほどのこちら側のターミナルをメインに運行するので、最後まで行かずにここで降りたほうが効率がいい。
時間はほぼ予定通り、順調に進んでいる。
ターミナルで巡行バスに乗り、カルロヴィ・ヴァリの奥へと進む。グランドホテルパップの最寄り停留所であるラーズニェ1で降りると、去年は工事中だった広場が綺麗に整備された姿で迎えてくれた。

酒をガン積みして重くなったキャリーを引き摺ってグランドホテルパップ川沿い棟に入る。チェックイン開始時間である15時より1時間以上早く着いたが、そのままチェックインさせてくれた。

やはり事前の相談が物を言うなあ。Booking.comのメッセージで、このくらいの時間に着くから事前に荷物預けるね!と言っておくと、優先して部屋の準備に入ってくれるのだろう。ホテルマンの案内で部屋に向かい350番の部屋に入った。






去年は別館であるクィシサナ・デパンダンスのダブルルームだったが、今年はチェコ最後の夜ということで奮発して川沿い棟のプレミアルームにした。
落ち着いたリビング、でかいベッドルームに大理石造りのバスルームと奇を衒わずに正攻法で圧倒してくる素晴らしい部屋だ。これはいくらなんでも一人利用にはオーバースペックかもしれん、一人で泊まりなおかつ一人でレストランに行く私は割と変人扱いされてそうな予感がするな。
キャリーを運んでくれたホテルマンにチップを渡し、荷物を置いたら昼ご飯とカルロヴィ・ヴァリの散策に向かう。
と、その前にあれを買っておこう。コロナーダ巡りには欠かせないスパカップを。外の売場なら安いものがいくらでも売っているが、せっかくなのでパップオリジナルのスパカップをフロントで購入してホテルを出発した。


散策するぞ!という気持ちで外に出たのはいいが、まずは腹ごしらえから行こう。とはいえロレタホテルで朝食はしっかり食べたので軽くで大丈夫だ。


最初の予定通りカフェエレファントに向かう、前にパップ前の道路に散りばめられたネームプレートを一廻りして眺めた。ゲーテ、マリア・テレジア、カレル4世、パガニーニ、ダニエルクレイグ、スカーレットヨハンソン、、、他にも様々な名前があり、グランドホテルパップに宿泊した年が記載されている。音楽や世界史の教科書に載っているような人達がかつてこのホテルに泊まっているのだ。さすがはカルロヴィ・ヴァリで随一の5つ星ホテル。次の機会があれば映画祭の時期に来てみたいものだ。






グランドホテルパップから歩いて数分の場所にあるカフェエレファントは、カルロヴィ・ヴァリで最も歴史あるカフェとされている。その為かどうかはわからないがこの店の制服はガチのヴィクトリアンメイド服で、森薫先生の「エマ」が好きな私はテンションが上がらざるをえないカフェだ。

去年は外から眺めるだけだったが今年は中に入るぞ!ということで入店して席に着きメニューを見てみる。そこまでお腹は減っていないからケーキにしようと思い、看板メニューであるエレファントケーキとアイスコーヒーを頼んだ。



美味い。濃厚なチョコレートで糖分をガッツリと補充して、コロナーダを巡るとしよう。
ちなみにここは今回の旅で唯一チップが%指定だった。カード払いの途中で10.15.20%の選択肢が出てくるのでそこで選ぶという形だ。正直この方がわかりやすいかもしれん、ひどい接客にあたった場合にチップをゼロにしたくても出来ない形でもあるが。




カフェエレファントを後にしてカルロヴィ・ヴァリの川沿いを歩く。様々なコロナーダを巡りながら温泉を飲んで回るが、温泉水は総じて不味い。




良薬口に苦しともいうのでこんなものか、と思いながら周っているとピンクと白を基調としたド派手衣装、というか魔法少女の格好をした少女が歩いていた。
見た瞬間むせた、有り得んでしょ。
あの格好は確かまどかマギカの主人公だよな、、、と思いながらコスプレ少女をガン見してしまう私。周りの人達は割と気にしていないような感じだった。え?俺が変なの?
まあ別に服装は自由にしたらいいよね、とは思うがこういうのは場所によっては「TPOを弁えていない」と批判されることもあるから、手放しに褒められるようなものでもないよなあと思いながらも結局ガン見し続けてしまった(早口)。
なんというか、中欧白人さんの美人率半端ないから可愛さヤバかった。




川沿いを歩いてコロナーダだけでなくホテルテルマルやカレルⅣ、ベヘロフカのオブジェなどを眺めて回る。ここカルロヴィ・ヴァリは草津の姉妹都市でもあり、温泉で養生しようという人が集まる関係上滞在者の健康に対する意識が高い。




そうなるとどうなるかというと、通りの飲食店に寿司屋が普通に何件もあるのだ。まあ、若干怪しい寿司屋もあるみたいだが、寿司は脂質の少ない健康によい食べ物という認識なのだろう。
まあでも何ていうか、日本人がやってる訳ではなさそうだ。豪華な見栄えだとか、健康だからと日本の寿司ではありえんようなネタがあったりと日本特有の引き算の美学が感じられない。きっと日本と同じやり方では通用しないのだろう、日本においても老舗が淘汰される時代だからな。

ちなみにカルロヴィ・ヴァリの老舗であるカレルⅣは非常に残念ながらピヴォヴァル(醸造所)ではなくなってしまった、つまりビール作りを辞めてしまったらしい。
長い間続けてきただろうに、、、Googleマップの口コミで見る限り経営者が変わってしまったようで、伝統あれども不採算なら閉めるという事だろう。
ただただ残念だ。去年に訪れていれば私は間に合ったのだという事実が特に。
いかなる老舗であっても来年には無くなっているかもしれない。行けるのは今しかないと、常にそう思っていなければな。

メイン温泉街の北端にあるベヘロフカセンターまで来たら川の反対側に移り、折り返すようにまた川沿いを南に進んでいく。



暫く進むと間欠泉コロナーダがあった。去年は到着時間が遅くて中を見られなかった施設だ。入ってみると中では迫力のある間欠泉が噴き出している。これってスパカップで掬って飲んで良いのか?と思ったが、なんか腹下しそうなのでやめておいた。



ちなみにこの時点でほぼ一通りのコロナーダを周ったが、パークコロナーダの奥にある飲泉が一番不味かった。あれはヤバい、鉄錆を水に溶かして飲んでるみたいな感じ。
そのまま南に進んで川沿いの土産物屋で土産用の小瓶ベヘロフカを購入し、グランドホテルパップに戻った。




さて、夕飯の時間まではまだ余裕がある。ということで去年は行かなかったパップのスパ施設に行ってみよう!
このために日本から持ってきた水着を手提げ袋に入れて、プールを含めたスパ施設へ向かう。
川沿い棟の部屋からは建物の外に出ること無くそのままスパ施設に行けるので、部屋に備え付けのバスローブを纏ってロッカールームを抜け、プール際のビーチベッドを確保した。ちなみに端末は持ち込み不可なのでプールの画像は無い。
なのでここでホテル内部を紹介しておこう。







プールはいくつも種類があるようで、バブルタイプのプールを始めいくつかに入ったら次はサウナに行ってみることにした。
サウナは外でバスローブだけでなく水着まで脱ぐようで、混浴かつ全裸利用前提みたいだ。マジかぁ、ネットで調べたとおりだがハードル高いなあ、と思いながらもせっかく来たのだからいくつかのサウナに入ってみる。
ここ何日間も移動で疲れる日々だったので身体をしっかりほぐして疲れを取った。


スパでゆっくりしたあとに部屋に戻ると、既に夜と言って良い時間になっていた。
レストラン予約の時間まで荷物を纏めたり、明日の予定を確認したりして過ごしたらスーツに着替えて、いざ1人でグランドレストランパップへ!!

1人で!ヨーロッパ屈指の5つ星ホテルにある!!レストランに突撃!!!
入口で当然のような顔をして予約したものだがとスタッフに伝えてレストランの中に入る。
おおおお、ここがあの「映画007カジノ・ロワイヤル」でジェームズ・ボンドとヴェスパーが話していたレストランか。
なんというか、レストランというよりは宮殿のような内装をしており圧倒されてしまう。
プレミアルームはまだ「豪華だな」で済むがここは「格が違う」と思わせる、そういう造りをしているのだ。
たしかにここならマッツ・ミケルセンやパガニーニが食事とかしてても違和感無いわ、ヤバいぞ負けるな俺。
チェコを訪れるたった数日前にネットで必死になって調べた欧米のレストランマナー知識を元に、さも当たり前のような顔をして席へ着く。椅子の左から回り込めば当然のようにスタッフが椅子を引き、サポートをしてくれた。まずは第一段階はクリアーと言えよう。
さて、注文だが「〇〇と〇〇、それに合わせてワインは〇〇を」「ウィ、ムッシュー」みたいなやり取りは私の語学力的に無理なので、ディナーコースとペアリングワインを注文した。
言ってしまえばおまかせコースだ。内容を見た限りではかなり美味しそうだったので期待大だ。


始めにスナックをいただいた。ハーブが乗っており、香りが食欲を煽る感じだ。これが口の中をリセットする開始の合図というわけだな。食前酒としてシャンパンが一緒に提供されて、ここから始まるコース料理への期待が高まる。

そして前菜。スモークサーモンが野菜とともに盛り付けられて登場。コリコリとした根菜と、細かく刻まれた滑らかなスモークサーモンの食感の違いが官能的で、そこに添えられたイクラのほのかな塩味が濃厚なスモークサーモンの味と絡み合いながら次の一口に導いてくれる、いい皿だった。
一緒に提供されているパンも、クラッカーのような薄く焼き締められたものもあれば、普通のガッシリとした食べでのありそうなパンもある。
好みに合わせてかじれば良いのだ。
ワインはミクロフの白ワインだった。さっぱりとした酸味が後口を綺麗にしてくれるワインだ。サーモンに合わせたのか味は少し濃い目だった。

次はスープ代わりのマットーニミネラルウォーターを使用したマッシュルーム出汁のムース。
これが本当に泡を食べているみたいで、夢中になって食べてしまった。
凄い。初めてチェコでピルスナーウルケルを飲んだ時も、「泡を飲む」感覚が凄く楽しかったがこれもその類だ。滑らかな食感を心ゆくまで楽しめる料理だった。中に小さく切ったマッシュルームが入っており、それがまた具として丁度よい。
ここもまだワインは白、ムースの味に合わせて酸味は抑えめで辛口のワインだ。淡雪のようだったムースの後口を引き締めてくれて、メインへと繋がっていく。





レストランを利用している間、料理の合間を見てはカメラで色々と撮影していたのだが、このタイミングで隣のテーブルにいた一人客の女性に何故か「写真取ってあげるよ!」と言われ撮影してもらった。なんか微笑ましいものを見る目だった気がする。
40を超えた東洋人のおっさんが、緊張しながら1人でガチ5つ星レストランに来ているのを見て思う所があったのかもしれん。
俺がいうのも何だが30代ぐらいのまだ若い女性が1人でここに来るとか凄いな。誰だったんだろう。
ちなみに「私も貴方を撮ろうか?」と聞いたが丁寧に断られた、解せぬ。

メイン料理は鴨胸肉のソテーと、モモ肉を使ったコロッケだ。横にクネドリーキと西洋辛子が添えられており見た目の美しい一品だった。
このコロッケが外はカリッカリで中はホクホク、鴨の脂が芋の旨味を何倍にもしており、手を尽くしたコロッケというのはこんなに美味しいのかとびっくりした。スーパーの惣菜とかとは一線を画すコロッケだ、というかコロッケではない何かを食べている気分だ。
鴨肉ソテーも鴨肉特有の臭みはなく、脂身も重さを感じること無く食べることが出来た。
ワインはここでやはり赤。とはいえ重厚な感じではなく、鴨の脂と混ざり合いながら後口の重さを取り除いてくれる丁度いい塩梅のワインだった。
鴨肉の仕上がりがクセを抑えたスマートな形だったので、ここでクセに負けないような重厚な赤ワインだったら鴨肉が負けていただろう。
さすがのワインセレクトだ、素晴らしい。
ここでパンは下げられてご飯と言われる部分は終了。写真で見ると一品ごとのボリューム足りない気がするが、トータルで見るとちょうどいい量だった。多めに食べる人はお変わり自由のパンで調整するのだろう、私は出されたパンの半分も食べずに満足できた。

次はメインデザート前に口の中をリセットするシャーベット。
カルロヴィ・ヴァリ特産のベヘロフカを使った洋梨のソルベだ。さっぱりしているかと思いきや、甘酸っぱくて濃厚な味にほのかに香るベヘロフカのハーブとアルコールで、思ったより満足感の高い皿だった。
メインデザート前の前座かと思っていたが、これだけでもデザートとして充分に成り立つ一品だった。

最後のメインデザートはご存知カフェパップでも提供しているパップケーキだ。コースデザートなのでハーフサイズだが、ご飯のあとなのでこれくらいで充分なボリュームだと思う。味も割と軽めでぺろりと食べることが出来た。
総じて丁度いいボリュームで、味だけでなく食感も楽しめてシェフの創意工夫も感じられる素晴らしいディナーだった。まあその分お値段もしっかりしているが、それはこの空間でこの料理であれば当然と言えるだろう。
会計を済ませ、去り際に担当ウェイターへ「Excellent.Excellent dinner.」とシャーロック・ホームズを演じるジェレミー・ブレットが、ワトソンに言うような台詞を吐きながら外に出る。
このまま部屋に戻ってしまうのは少し勿体ないし、余韻を楽しみつつ食後の運動がてら夜のホテルパップとカルロヴィ・ヴァリを軽く散歩した。





部屋に戻り明日という最終日の確認をする。



プレミアルームにあと一ヶ月ぐらい滞在したい気持ちはあるが、明日の夜発飛行機で日本へ帰ることになる。最後までトラブルが無いように気をつけて行動しよう。
