英文解釈教室の出典を探る(10)
Chapter 2 目的補語
2.2 例題(2)
女性を自由にしたのは「ミシン」でした。
We tend to think of this great invention of sewing machine as being of use chiefly in home. It was not this, however, that made the sewing machine of such value to the progress of mankind. Its greatest value came from its use in factories. Women become free when they and their husbands and children could go to stores and buy everything they wore ready-made.
(出典不明)???
(備考)補語について
この文に関しては、wearが第5文型を取るとか取らないとかで、よく話題になりますが、そもそも補語というものは、(もちろん制約はあるものの)割と自由に付加されるものではないでしょうか。例えば、古い例ですが、研究社の英和中辞典「第5版」のbuyの項には、V+O+O+Cという語法が載っています。I bought him a car cheap.(彼に車を安く買ってやった)というこの辞書の例文は、いったい何文型なのでしょう?いわば第4と第5のハイブリッド型ですね。あまりに厳密に考えるのは、まさしく例題 2.3のバーンハートの指摘通り、好ましくないのでしょう。
また、別の考え方もあって、everything ready-made(後置修飾)だったものが、関係詞による名詞化変形によってeverythingが前に出た、というようにも取れる。どちらかというと、こう考えた方がいいのではないか、と個人的には思う。とはいえ、大して意味が変わるわけではないから、そこまでこだわるほどモノではない。
(参考)女性解放
例題3.4.2
It is now almost a century since a literate woman was sufficiently a curiosity…
例題10.1.2
The awakening of women began with the visit of Frances Wright…
(私訳)
近年、この偉大なる発明品であるミシンを、家庭で使う便利な道具程度に考える人が増えている。しかし、ミシンが人類の進歩に大きく貢献したのは、決してそのようなことではない。ミシンの真価は、家庭ではなく工場で使われたことにあるのだ。女性が家事労働から解放されて、自由を手に入れたのは、家族が洋服店で衣服をすべて既製品として購入できる時代が到来したためなのである。
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