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komaridesu
朝はまだ何者でもない
目が覚めたばかりの朝は、不思議だ。
昨日の失敗も、
誰かの言葉も、
眠れなかった夜も、
まだ心の奥で、ぼんやりと輪郭を探している。
だから私は、
朝だけは急いで「今日」を始めないようにしている。
カーテンを少しだけ開けて、
空の色を眺める。
コーヒーを一口飲んで、
窓から入る風の温度を確かめる。
それだけで、
世界は「おはよう」と返事をしてくれる気がする。
朝は、
頑張る時間じゃなくてもいい。
やる気がなくてもいい。
昨日の続きを生きられなくてもいい。
朝は、まだ何者でもない。
だからこそ、
今日の自分を決めることができる。
優しい人になる日。
静かな人になる日。
少しだけ勇気を出す日。
それとも、
何もしない日。
どれを選んでもいい。
人生は、朝のたびに、
小さく書き直せる。
昨日の自分に縛られる必要なんてない。
今日のあなたは、
今日、初めて生まれる。
もし今、
布団から出るのが少しだけ苦しいなら、
「起きなきゃ」ではなく、
「空を一回だけ見よう」
それだけで十分だ。
世界は、
完璧な人よりも、
ゆっくり起きてきた人を、
ちゃんと迎えてくれる。
焦らなくていい。
比べなくていい。
今日はまだ白紙だ。
その一枚に、
どんな色を置くかは、あなたが決められる。
今日という一日は、
まだ誰のものでもない。
どうか、
あなたらしい一日になりますように。
いってらっしゃい。
