【初めての映画レポート】 遅ればせながら『雪風YUKIKAZE』〜父と行くはずだった〜
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三連休何もしなかったので
9月15日(月)、三連休の最終日。父と行くはずだった約束の映画、『雪風YUKIKAZE』に行ってきました。父は事情があり、きてませんが……。
諸事情説明したものは、エッセイに書いております。もしよければ、覗いてください。ただの親子喧嘩です。
三連休は仕事もあり、体調も崩してたのでまともに外に出たのは今日がはじめてでした。
「いつも行く映画館」と言っても、しょっちゅう行くわけでもなく、年に多くて2回くらいしか行きません。
向かうのは、混まずに楽しめるアリオ八尾です。時間は10時30分の1回の上映になっておりました。調べると、18日で公開終了。
危ないところでした……
今日の座席
前置きが長くなります(もし映画レポートだけならお飛ばしください)が、今日の座席は最悪でした。いつも座席選びに失敗して、後悔してきたので、今回は慎重に選びました。真ん中やや左寄り。ベストの席です。首も疲れず、ちょうど見心地は良かったはず……。
今まで、映画で両隣を気にしたことはなかったのですが、私の左は若い女性2人。右は2つ空いてました。やや右にもたれるように、コーヒーをホルダーに置いて予告などを見始めたとき、
「これ見たいよね〜」
「見たい見たい」
と、まあまあの音量で話し始めたのです。まあ、「本編始まったら大丈夫やろ?」と、思っていたので、気にもしませんでした。私も妻と行ったりしたときは、予告見て少しは話しますので。結論から申しますと、こっちではありませんでした。
映画の本編が始まって5分くらいで中年男性1人がわたしの1つ置いた右隣に座りました。通るとき狭い通路なので、前を皆で気遣って通過してもらいました。物語も始めだったので、そこは全然気になりませんでした。
鳴り止まない通知音
そして、いよいよ本編が佳境に差し掛かるところでピコーン、iPhoneお馴染みの通知音です。まあ、一回位は仕方がないと思っていたら、今度は連続でピコーンピコーンと、通知音。LINEか何かと思いますが、流石に切ってもらいたかったです。本当に聞こえるかどうかという音ですが、左隣の女性も喋るの我慢してるのに……
と、腹立ちも募りましたが、折角の休日の映画。しかも、前から行きたかった映画『雪風』
——我慢しました。
駆逐艦とは
さて、前置きが長くなりましたが、本編は素晴らしい内容でした。もうすぐ公開終了なので、ネタバレさせてください。『雪風』とは駆逐艦です。
【駆逐艦】雪風
• 全長:約118m
• 排水量:約2,000トン
• 乗員:約240名
小型でスリム。ビルに例えると30階建てマンションを横に寝かせたくらいです。
他には【巡洋艦】(例:重巡・高雄型)
• 全長:約200m
• 排水量:約10,000トン
• 乗員:800~1,000名
駆逐艦の倍近い大きさ。甲子園球場のグラウンドがすっぽり収まるイメージ。
【戦艦】(旗艦になりやすい、例:大和)
• 全長:約263m
• 排水量:約65,000トン
• 乗員:3,000名以上
駆逐艦の2倍以上の長さ、重さは30倍以上。まさに海に浮かぶ要塞。ドームやスタジアム規模。
などがあります。
船の速さも皆さんが思ってるよりずっと遅いと思われます。陸の車が法定速度時速60kmを参考にすれば、分かりやすいと思います。駆逐艦が最速で35ノット(時速65km)で巡洋艦はさらに遅く、33ノット(時速60km)、大和のような巨大戦艦や、空母と言った船は27ノット(時速50km)ほどしか出ません。小まわりから考えると、駆逐艦はスポーツカーで巡洋艦は2トントラック、戦艦は大型トレーラーでしょうか。
私も海での速度を知って驚きました。陸や空では、どんどん速力も早くなり、陸の方ではF1が時速300km以上。空では時速3000kmの飛行機もあるそうです。
しかし、海の方はそうはいきません。今でも、軍用の「ミサイル艇」や「高速艇」なら 40〜50ノット(75〜90km/h) 出せるものもあるようですが、これが今の限界のようです。
本編———ネタバレ(注意)
時は1941年12月8日の太平洋戦争からミッドウェー海戦、マリアナ、レイテ沖、沖縄と舞台が変わっていきます。『幸運艦』と呼ばれた『雪風』は世間の評判をどれくらい集めたのでしょうか?おそらく、「運が良かっただけやんなー」くらいではなかったでしょうか?
3人のメインキャスト
玉木宏が演じる早瀬先任伍長が船をまとめる現場リーダーで、竹之内豊が演じる寺澤艦長が『雪風』の監督と言った感じです。
映画の進行中に出てくる若き水雷隊員奥平大兼が演じる井上壮太をメインキャストとして、話が進んでいきます。
早瀬と寺澤と井上
ミッドウェー海戦で散々にやられた帝国海軍。
どこかしらの船から放り出された、井上2等水兵が早瀬先任伍長に助けられます。駆逐艦の仕事は
「助けるのが仕事」
すごく印象的でした。助けられた井上が『雪風』の甲板の上で寝そうになります。それを早瀬が何度も平手で起こします。「寝たら死ぬぞー! 」と、何度も叩きます。低体温でしょうか。雪山遭難のときのやつ。これが、のちの伏線になります。
そして、『雪風』艦長が寺澤艦長に代わります。竹之内豊登場です。そのときに、現場最前線で指揮をとるリーダーの早瀬は色々今までの幸運艦の活躍ぶりを散々寺澤に褒められた上で、一言だけ言われるんです。
「ミッドウェーのときの判断が遅すぎたのでは?」
と。でも、もし時間をかけて人命救助しないと、井上は助かっていません。
そんな中、2等水兵井上が『雪風』に乗り込みます。早瀬の部下として、働きます。まさに運命の再会です。
船が敵に攻撃されて浸水しました。井上が、船底に刺さった不発弾を潜水でとりに行ったことで『雪風』全員の命を救うことになります。危険この上ない仕事です。早瀬から命を救われた井上が今度は『雪風』を救ったのです。
早瀬の死
その後、ほぼすべての戦いを戦い抜いた『雪風』の甲板で、早瀬先任伍長が亡くなります。戦闘機に撃たれました。しかも井上を庇って死にます。井上は必死に胴体と離れてしたまった腕を体に合わせに行って、早瀬の名を呼びます。映像がリアルすぎて、声が出ませんでした。しばらくは沈黙の空間でした。そんな沈黙も映画館の醍醐味……
その空間を切り裂くのは———
ピローン、もういい加減にしろ!!
大和特攻の日——涙腺崩壊
そして、大和が特攻する日、『雪風』は大和を護衛します。その出撃のとき、寺澤は皆に言います。
『……早瀬が見てるぞ』
泣きそうになりました。そして、大和特攻。当然航空機の少ない大和は丸裸同然です。
当然3000人の大和の乗組員は海に投げ出されます。寺澤率いる『雪風』はそれを救いに行きます。
『全員救うぞ』
いちいち涙腺にきます。ピコーン
やかましい!と、思いながらも、夢中なので、あまり気になりません。
そして救い上げた若い水兵を平手でぶちながら井上が言います。
「寝たら死ぬぞー」
『雪風』が救い上げた上官の中に保身に走る上官がいました。未だ戦場の最中にいる『雪風』に、すぐこの場を立ち去るよう、命令されます。
寺澤艦長は、
「この船の艦長は私です」とした上で、
「1人でも多く救います」
何て素晴らしい艦長なのでしょうか。
ちなみに、この艦長の愛読書が新渡戸稲造の『武士道』です。何度か出てきました。
「なるほど」と、合点がいきました。
こんなエピソードもありました。映画の途中で、アメリカ兵が漂流していました。そのアメリカ兵に射撃する『雪風』の兵をとめて、自ら敬礼して見送ります。まさに、『武士道』「敵に対する礼」です。
それが史実かどうかではなく、これを作った日本人、これを見て胸が熱くなる日本人が素晴らしいです。
その後戦争は終結し、復員船として、日本人を収容する任務に就く中、寺澤艦長も亡くなります。少しあっけない最後でしたが……
『幸運艦』の正体
日本海軍の駆逐艦は、ほとんどが海に消えていいきました。その中で『雪風』だけは生き残りました。『幸運艦』と呼ばれる理由。色々な要素があると思います。一言"幸運"だけで片付けられるものではなく、それだけの努力を怠らなかったのも事実です。明日生きられる保証のない海の上で、戦場に何度も立ち続け、それでもなお生還した『雪風』は"奇跡"を起こす日常があったに違いありません。
戦争映画のレビューを見ると、右や左や騒がしくなります。先人の築き上げたものの上にある日本です。何がいいか悪いかは自分で決める。他人にどうこう言われるものではない。そういう時代になってきたのではないでしょうか?天皇万歳、戦争万歳ではないけれど、「⚪︎⚪︎の場面もっと出したら」とか、「⚪︎⚪︎出したらあかんやろ」とかは、自分で決められる国民に早くなるべきだと思います。
そのためにも、もっと深く学ばねばならないと、痛感しました。
素晴らしい、キャストで素晴らしい映画でした。初めての体験ですが、映画リポートになってるでしょうか?

