【VOL.19】契約前に確認すべき5つのポイント|新築で後悔しない家づくり
後悔の9割は「知らなかった」から
家は人生最大の買い物。
でも、契約前に確認すべきことを知らないまま進めてしまう人が多いのが
現実です。
「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、この5つだけは必ず確認
しましょう。
一級建築士として数百件の相談を受けてきた経験から、契約前に押さえる
べきポイントを整理しました。
後悔を防ぐための予防策です。
チェックポイント①:地盤調査は"契約前"に
よくある失敗
契約後に地盤調査→軟弱地盤判明→改良費100万円追加→予算崩壊
正しい進め方
契約前にSWS試験(5-10万円)を実施
または「地盤改良費込み」の総額見積もりを取る
ハザードマップで液状化・浸水リスクを確認

費用の目安
項目
金額
地盤調査(SWS試験)
5-10万円
表層改良
20-50万円
柱状改良
40-120万円
鋼管杭
100-180万円
一級建築士の視点
地盤調査の結果で基礎設計が変わります。
予算の10-15%を地盤関連で見ておくのが安全。
全国平均で30-40%の土地で地盤改良が必要になっています。
チェックポイント②:総予算は「土地+建物+諸費用」で考える
よくある失敗
「3000万円で家が建つ」→実は建物本体価格のみ→外構・諸費用で
予算オーバー
理想的な配分比率
項目
割合
3000万円の場合
建物本体
60-70%
1,800-2,100万円
土地
25-35%
750-1,050万円
外構工事
3-8%
90-240万円
諸費用
5-10%
150-300万円

一級建築士の視点
「坪単価〇〇万円」は建物本体価格のみ。
総額で設計しないと、後半で「足りない」が起きます。
外構・照明・カーテンも初めから予算に組み込みましょう。
チェックポイント③:断熱性能の"数値"を確認する
よくある失敗
「高断熱住宅です」と言われたが、実はUA値0.87
(法律の最低基準ギリギリ)
確認すべき数値
基準
UA値
レベル
2025年義務基準
0.87
最低限
HEAT20 G1
0.56
標準
HEAT20 G2
0.46
推奨
HEAT20 G3
0.26
最高性能
C値(気密性能)も確認
高気密住宅:C値1.0以下
理想:C値0.7以下
一級建築士の視点
断熱性能は後から上げられません。
初期投資+10%で、光熱費年間−20%が期待できます。
UA値とC値を必ず数値で確認してください。

チェックポイント④:工事の"実施体制"を確認する
よくある失敗 ハウスメーカーに依頼したが、実際は下請け・孫請けで
品質バラバラ
確認すべき質問
現場監督は専任?兼任?(専任で1-2現場が目安)
大工は自社?協力会社?(経歴・実績を確認)
過去の施工事例を見せてもらえる?
一級建築士の視点
施工品質=監督と大工の腕で9割決まります。
「安いのに高品質」は構造的にあり得ません。
顔の見える体制で進めましょう。

チェックポイント⑤:保証の"範囲"を明確に
よくある失敗
「10年保証」と聞いて安心→実は法律で義務の範囲のみ(構造・雨漏り)
確認すべき内容
保証種別
対象
期間
法定保証(義務)
構造・雨漏り
10年
独自保証(任意)
設備・内装・外壁
会社による
質問リスト
何年保証?(10年?20年?)
何が対象?(構造のみ?設備も?)
誰が保証?(会社?保険?)
定期点検はある?(無料?有料?)
一級建築士の視点
保証が手厚い=会社の自信の表れ。
倒産リスクも考慮し、保険加入の有無を確認しましょう。
FAQ:よくある質問
Q1. 全部聞くと嫌がられない?
A. 嫌がる業者は避けるべき。誠実な会社なら歓迎します。
Q2. 第三者の建築士に相談できる?
A. 可能です。ホームインスペクション(5-20万円)を活用しましょう。
Q3. 契約後に気づいたらどうする?
A. 契約内容の見直しを交渉。
最悪の場合、クーリングオフや契約解除も検討。
まとめ:質問できる自分が最強
5つの確認は、納得して前へ進むための会話の土台です。
✅ 地盤・総予算・断熱・体制・保証を契約前に共有
✅ わからないことは遠慮なく質問
✅ 必要なら第三者の一級建築士に相談
この記事を保存して、契約前の確認リストとしてご活用ください。
家づくりを、もっと安心に。
