呼ぶ稲荷。
元々、暑いのは苦手な上に
私にとっては
『人生においての過渡期』の真っ最中で
毎日、息切れしてる状態。
仕事や家事など
日々の生活だけで息切れ中なので
お参りに行く余力が無かった。
ずっと
氏神さんに行かなくちゃ
とか感じてたんだ。
でも、
名越の祓(6月末)は
別の神社にピンと来たので
そちらへお参りに行き、
そのまま氏神さんには
行ってなかった。
いつでも行けるからこそ、
なかなか行こうとしない。
こういう時は、
氏神さんにあるお稲荷さんが
痺れを切らして
私を呼ぶ。
今日の私は
とにかく商店街に行きたかった。
商店街にある
小じんまりとした服屋さんを
どうしても覗きに行きたかった。
絶対に今日、行きたかった。
私がそこまで
【執着】に似た強い感情で
行きたくなるのは珍しい。
だって
近所だから
いつでも行けるんだもん。
でも何故か今日は
キョーレツに行きたかったんだ。
しかし
毎日の息切れと
この暑さに
出かける気力が出ず、
日が落ちるまでは
家でゆっくり休んでいた。
本当に近所なので
そんな慌てて出かけなくても
充分間に合うのだ。
ようやく日が落ちて
家を出る気になり、
商店街へ向かった。
商店街に差しかかると、
太鼓の音が聞こえてきた。
ドンドコドンドコと
リズミカルな太鼓の音は
お祭りの雰囲気。
その音に
私の胸は高鳴り、
ワクワクし始め、
あんなに行きたかった商店街は
途端にどうでもよくなり、
私は音のなる方へと向かった。
音のなる方は、氏神さんがある。
きっと氏神さんで
夏祭りをやってるんだろう、
最近行けてなかったから
ちょうどいい!
と思い、ワクワクしながら向かった。



不思議だね。
お祭りって、本当にワクワクする。
屋台では何も食べないんだけど
それでも楽しい。
小さな境内だし
屋台は10店舗くらいの
小規模なものだけど
それでもワクワク楽しい。
商店街から聞こえてきた太鼓の音は
近隣の高校生の演舞だったようで
それもすごく楽しかった。
私は、太鼓の音が体に響くのが大好き。
ひとしきりワクワク楽しみ、
お稲荷さんへお参り。

別に
メッセージを貰おうなんて
思ってなかった。
ただ、
長らくお参りしてなかったから
それだけはお詫びしときたいなー
と思ったから
「お久しぶりです。
ごめんね、全然来てなくて。」
って言ったんだ。
そしたら
「【楽しい】とは
こういうことだ。
思い出したか?
お前はこのところ
楽しめていなかっただろう?
【楽しい】とは
こういうことだ。
今一度、思い出せ。
【楽しい】と
思えることをしなさい。
そういう仕事をしなさい。」
って。
涙出そうになっちゃったよ。
本当に毎日、息切れしてたから。
本当に【楽しい】と思えることがなかったから。
でも、自覚はなかったの。
なんかしんどいな、なんでかな。
夏バテかな。疲れてんだな。
みたいな感じで、
毎日を楽しめてないことを
そんなに重要視してなかった。
でも、本当のところは
【楽しめてない】ことが
私をここまで疲弊させてるんだって
お稲荷さんに言われて
やって気づけたんだよ。
なんでそんなにいつも
私を見透かしてるのよ。
なんでそんなにいつも
私より私をわかってるのよ。
なんでそんなにいつも
私を立て直してくれるのよ。
ってさ、
毎回ドンピシャで泣けるのよ。
私が今日、
珍しく商店街に行きたいと
強い執着を持ってたのは
アンタが呼んでたからかい。
いっつも呼ぶじゃん。
いっつも呼んでくれるじゃん。
いっつも予想外の方法で
呼んでくれるじゃん。
サイコーかよ。
稲荷は、私を呼ぶ。
とにかく、呼ぶ。
何処へ行っても、そう。
息切れが落ち着いたら
私が稲荷と縁が強い話も
書いてくね。

