「とある猫の物語」After📖第11章 想いの交差点 前編
〈ニャット〉
「んーーーっ!いい天気ニャ〜〜」
のんびりと、ゆっくり足を進めるニャット。
本日の仕事はお休み。
マイラ曰く…
ニャットさんが頑張ってくれて…
お店に来られる方も、少しずつ増えています。
でも、たまには息抜きしましょう!
との事だった。
・子供達にわちゃわちゃされたり…
・黒猫と追いかけっこしたり(…ニャタタビ…)
・通訳が上手くいかなかったり
・橋から再び落ちる事になる、あの事件に…
・変な白猫に…ずっと睨まれて困った事とか…
とにかく………色々あった。
〈ニャット〉
「でも…今日はゆっくり出来るニャ〜」
この街でゆっくり過ごせる、オススメの場所を…
まさかの………あの黒猫が教えてくれたのだ。
〈ニャット〉
「話してみたら…結構いい奴だったニャ」
この間、追いかけっこをした相手…黒猫。
病院へ連れて行かれる直前に、そのご主人との間で通訳をしたのだ。
そしたら……

〈黒猫〉
「何だよー!そんな凄い魔法があるなら、先に言ってくれよ〜ニャット!…よしっ、今日から俺達はマブダチだ!街で困った事あったら何でも俺に聞きなっ!」
「・・・おっと、俺の名前はクロ助だ、以後よろしくな!」
・・・・めっちゃ気安くなった、ニャ。
そんな訳で…クロ助から教わった場所を
目指すニャット。
マイラにも声をかけたが……
〈マイラ〉
「…………その場所は……」
マイラ……?どうかしたニャ?
「……あっ、何でも…ないです」
「・・・私は少し用事があるので…すいません。ニャットさん、ゆっくりしてきて下さいね」
行く場所は伝えたけど、妙に反応が
薄かった様な…
〈ニャット〉
(マイラも、多分…疲れてたかもしれないニャ)
そう思いながら、外へと歩いていった。
ニャットを見送った後…
マイラは心の中で一言……呟く、

〈マイラ〉
(・・・ごめんなさい、ニャットさん)
いずれ…どこかで話そうと思っていた事。
しかし…今はまだ……
伝える勇気は………無かった。
〈ニャット〉
「確か……この辺りニャ」

〈ニャット〉
「うーんっ!静かで……落ち着くニャ〜〜」
途中のベンチに座る。
日陰もあり、木々の中を流れる優しい風が
………心地良かった。
(・・・ひと眠り、するかニャ)
こうしてニャットは……微睡みへと落ちていった。
