曲中の味変 アゴーギクを取り入れてみる
最初この言葉を始めて習ったとき、あ、あごーぎくっ?へっ?
きちんとアゴーギクと発音が言えないほど馴染みのない言葉だった。
アゴーギク
アゴーギク(独: Agogik)は、音楽演奏において、正確なテンポやリズムに意図的かつ微妙な揺らぎ(伸び縮み)を加え、ニュアンス豊かに表現する技法。アッチェレランド(徐々に速く)やリタルダンド(徐々に遅く)、テンポ・ルバートなどが含まれ、「速度法」「緩急法」とも呼ばれる。

知らないわよ永沢くん。難しいですねぇ。そらそうです。
コンクールなどでよく強豪校が採用する上級テクニックなんですから。
パンピー奏者である筆者がアゴーギクを使うなんてまだまだ。
書道初心者が弘法大師の筆をつかって書道する
野球初心者が大谷選手モデルのグローブをいきなり購入して「グローブってどう使うの?」と聞くところから始めている
バイオリン初心者がいきなりストラディバリウスを買う
ようなものでしょうか?
つまりまずは地ならしという名の基礎基本をきちんとおさえてから使用していく技法なのである。
その曲のフレーズ感も理解していないのに、アゴーギクを使うなんてムリムリ。指導者からは風がサ~っと吹いてきて、その風がサ~っとまた吹き抜けていく感じで少しテンポを揺らすことだよ!との説明を受けたけれど、それだけで理解できます?
曲を記譜通りに一曲まるごと間違わずに通して吹けるようになり、ほーぅこの曲はこういった曲なのねと体にしみつくところまで練習しないとなかなかアゴーギクを使った曲のステキさが理解できるまでいきつけない。
下手に揺さぶり感を濫用すると演歌みたくなっちゃうし。(演歌は大好きだけど吹奏楽でこの吹き方をするとすごく叱られた)
感覚をつかむの…結構むずかしいよ

攻略の鍵は、指導者の指示をようく聞いてイメージをからだに覚えさせていくこと。
自分の譜面にメモを取り何小節目の何拍目でだんだん速く、何小節目でa tempo。と、こまかーく指示を理解するように努力する。感覚で演奏することはまず無理でしょう。だからこそ記譜通りにまずは通しで演奏できないといったいどこをどのように揺すっているのかがわかりづらいのである。
わたしはいまどこを吹いているの~?

頭がこんがらがるのを必死にこらえて、曲の流れをもう一度理解する。
何度かアゴーギクを繰り返すとだんだん慣れてくるからそれまでの辛抱。
決してオリジナルにこだわろうとしがみつかない方がいいでしょう。もう上級テクをすると決めた曲ならば、練習を繰り返してその風土に一日も早くなじめる方がいい。そうでないとまるでダンスの時間にひとりだけ踊りを暗記できていない状態みたくなっちゃうから。
気長に練習を繰り返しながら、曲作りをしていきたい。
筆者の冬旅はまだまだつづく。

