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終わりから始まる物語「われら闇より天を見る」クリス・ウィタカー

久々に重厚な小説を手に取って読了させた。
クリス・ウィタカーの「われら闇より天を見る」。

とても悲しい惨劇の中で、少女が精神的に成熟し、物事を受け入れて、時が進んでいく。

自分が正しいと思ってやっていることが、時としてとんでもない事態を生んでしまうこともある。

そして、何かの正義の為だと思ってやっていることが、実は自分の心の弱さを、傷つきやすいガラスの精神を頑なに防御するための「言い訳」に過ぎないということを本人は知っていたりする。

読了したとき、主人公の自称アウトロー、ダッチェスの行き先を案じ、少女の境遇を思い、前途は開けていることを心の底から望んだ。

そして、最後に弟のロビンを思い、涙を流すシーンは圧巻で、彼女が守りたかったもの、頑なに耐えていたか弱いが、強いその精神性を目の当たりにしたように感じた。

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