『出世とは、少数派になることだ』
副題:肩書きではなく、自分の道を語れる人間になるために
はじめに
どうやったらあなたみたいになれますか?
そう聞かれた事がある
その時に答えた言葉が
──出世とは、少数派になること
そんなことを言ったら、笑われるかもしれない。
だけど俺は、そう信じている。
なぜなら、出世とは──
「上に行く」ことじゃなくて、「人数が減る」ことだからだ。
係長は何人いる?
課長は?
部長は?
役員は?
社長は?……ひとりだろう?
つまり出世とは、だんだんと孤独になっていく構造だ。
人数が減るというのは、周りと違うということだ。
つまり、出世するとは「少数派になり続けること」なんだ。
でも、そういう話をしていると、よくこう言われる。
「いや、それは成果を出したからでしょ」
「実力があったからじゃない?」
「運がよかっただけでは?」
たしかに、そういう面もある。
でも、それだけじゃない。
俺はこれまで、いわゆる“真っ当なルート”を歩んでこなかった。
– 中学では不登校
– 高校では学級委員
– 大学には入っただけで、通わなかった
– 成人式にも出なかった
– 初めての就職はコネ
– 転職を繰り返し、ニートも経験した
– やりたいことも特になかった
……それでも、俺には確信がある。
出世する人間は、空気に従う人間じゃない。
誰かの真似をする人間でもない。
周囲がやらないことを、空気を読まずにやるやつが、最後に少数派として残る。
この記事に書かれているのは、年収何億とか、そういう派手な話ではない
むしろ、何も成していない俺が、それでも語らずにはいられなかった思考の記録だ。
居酒屋の片隅で梅干しを社長に渡した──
そんな一粒の行動で、人の心が動くことがある。
それを信じられるかどうか。
それこそが、「自分だけのルートを生きる」ということなんじゃないかと、俺は思っている。
君には君の武器がある。
俺が言ってるんだから間違いない
この本が、そのことを思い出すきっかけになればいい。
──少数派であることを恐れるな。
それが、君の「出世」の始まりなんだ。
※吉田松陰の漢詩「立志尚特異」の意訳として知られる言葉
志を立てるためには、人と異なることを恐れてはならない。
世俗の意見に惑わされてもならない。
第一章
出世の構造──なぜ上に行くほど孤独なのか
出世するとはどういうことか。
その問いに対して、俺は一つの答えを持っている。
出世とは、少数派になり続けることだ。
ピンとこないかもしれない。
でも、ちょっと想像してみてほしい。
たとえば、君の会社に従業員が200人いたとしよう。
その中で、主任が何人いる?
係長は?
課長は?
部長は?
役員は?
社長は?
おそらくこうだろう:
• 主任 20人くらい
• 係長 15人くらい
• 課長 10人くらい
• 部長 5人くらい
• 役員 2〜3人
• 社長 たった1人
つまり、上に行けば行くほど「人数が減っていく」。
その構造自体が、出世=少数派になることを物語っている。
だから出世とは、多数派でいることじゃない。
威張ることでも、すごい成果を出すことでもない。
出世とは、“孤独を受け入れる構造の中に身を置く”という選択の連続なんだ。
少数派になるということは、孤独になるということ
成功者は孤独とは良く言ったものだ
上に行けば行くほど、人数が減る。
これは「競争に勝った者だけが残る」という話ではない。
むしろ、“残った者が孤立していく”という現実だ。
• 友達と会話が合わなくなる
• かつての仲間と距離ができる
• 同期の空気感からも浮いていく
つまり出世とは、「孤独になることを、毎回ひとつずつ許容していく」行為だ。
「居心地の良さ」と「上に行くこと」は両立しない
多くの人は、「仲間と一緒に頑張っていれば、いつか上に行ける」と思っている。
でも、現実は違う。
• 同じ空気に浸り続けて
• 同じ人と傷を舐め合って
• 同じ愚痴を共有して
──そうやって居心地を保っている限り、
君は「そこにとどまること」にしか、力を使っていない。
出世したいなら、「そこを離れる痛み」を引き受けるしかない。
「孤独になっていくこと」を意識的に選べるかどうか
誤解してほしくないのは、
孤独になれ、という話ではない。
孤独に“なる”のではなく、孤独に“耐えられる”かどうかが問われているということだ。
• 何かを始めれば、必ず反対される
• 普段と違うことをすれば、批判される
• 空気を読まないと、煙たがられる
それでも動けるかどうか。
少数派になることを「自分のスタイル」として選べるかどうか。
それが、出世の構造において最初に求められる覚悟なんだ。
出世とは、立ち位置の話ではなく「選択の積み重ね」である
君が今いる場所に、あと5年いて、誰かと同じような毎日を繰り返す。
それも悪くない。
でも、もし少しでも「変わりたい」と思っているなら、
君が次にとるべき行動は──
少し居心地の悪いところに、自分の足で踏み込むことだ。
そうやって、一人、また一人と、今いる場所を離れていく人間が、
最終的に“少数派”として、上に立つことになる。
結び
出世とは「高みに登ること」ではない。
出世とは「数が減っていく道を、静かに歩いていくこと」だ。
そして、その道を選び続けられる人間だけが、
“少数派の頂点”である「社長」という場所に辿り着くかもしれない。
そこに行けるかどうかは運もあるだろう
でも、「そのルートを選び続けられるかどうか」は、君次第だ。
第二章
行動の倫理──選ばれるより、選び続けろ
出世とは、誰かに選ばれることじゃない。
そう思っているうちは、いつまでも「選ばれる側」にとどまることになる。
本当に大切なのは、
君が“自分の行動”を、誰に求められなくても選び続けられるかどうかなんだ。
傷を舐め合うな。ズレを恐れるな。
人は自然と、気が合う者と群れをつくる。
愚痴を言い合って、
「それな」「わかるわかる」と慰めあって、
今日も何とかやり過ごす。
そういう日々に、安心感はある。
でも、そこには“成長”がない。
むしろ、その空気が“少しでも違うもの”を排除するようになったとき、
君は確実に「多数派のぬるま湯」に染まっていく。
• あえてズレたことを言う
• 誰もやらないことを先にやる
• 空気を読まずに動いてみる
そういう人は煙たがられる。
でも、煙たがられるということは、「君が動いた証拠」でもある。
失敗した人を笑ってはいけない
なぜならばその人は前に進もうとしたのだから
誰もやらないことを、誰に頼まれなくてもやる者が際立つ
出世する人間に共通するのは、「頼まれていない仕事を本気でやる」という姿勢だ。
• 見えない不備を修正する
• 誰も気づいてない不具合を直す
• 自分の評価に繋がらない仕事に全力を出す
「誰かが見てるわけじゃないし」
「別にやらなくても怒られないし」
──そんな声が聞こえてくる中で、それでもやる。
そして不思議なことに、
そういう人間ほど、結局はちゃんと“見つけられる”のだ。
目立とうとしなくても、際立っていく。
目を引こうとしなくても、目に留まるようになる。
空気に逆らうことは、敵をつくることでもある
当然だが、こういう行動には反発がつきものだ。
• 「なんであいつばっかり頑張ってんの?」
• 「そんなの誰も求めてないだろ」
• 「やりすぎじゃね?」
──そう言ってくる人は、「空気を壊されること」を恐れているだけだ。
でも、そこで引っ込んだら終わり。
そこで黙ってしまったら、君はまた「みんなと同じ」に戻ってしまう。
少数派になるというのは、
批判を受けても、“選んだ行動をやめない”ということだ。
小さな行動が「信頼」になる
誰も見ていないところで、
誰もやりたがらない仕事を、
誰にも言わずに片付ける。
そんなの、意味あるのか?
……ある。
• 「あいつ、意外と見てるな」
• 「あれ、いつの間にか直ってるな」
• 「これ、誰がやったんだろうな」
そうやって積み重なる“わからない信頼”が、
あるとき突然、評価として表に出てくる。
そしてそのとき、初めて人は気づく。
「あいつ、ちょっと違うな」って。
「選ばれる」ことより、「選び続ける」ことのほうが遥かに難しい
• 上司に評価されたい
• 周りに認められたい
• チャンスがほしい
──そう思って、行動するのも悪くない。
でも、それは選ばれることを前提にした行動でしかない。
本当に出世していく人間は、
「誰にも選ばれなくても、選び続ける」という行動を積んでいる。
だからこそ、
いざ誰かが「選ばざるをえなくなる」くらい、信頼を集めてしまうんだ。
結び
出世とは、空気を読んで“うまくやる”ことではない。
出世とは、空気に抗って“自分で選び続ける”ことだ。
多数派のなかで、誰かの評価を待ち続ける人生ではなく、
少数派のままで、選んだ行動を信じて積み重ねる人生を──
俺は、君に歩いてほしいと思っている。
第三章
報酬と代償──敵と時間と孤独について
少数派になる。
空気に抗う。
自分で選んだ行動を貫く。
──そんな生き方をしていれば、敵は必ず現れる。
だが安心してほしい。
敵が現れたということは、君が周囲より“一歩抜けた”という証拠だ。
なぜなら、価値のない人間に、誰も執着しない。
誰も嫉妬しない。
誰も悪口を言わない
批判されるということは、「無視できない存在になった」ということ
敵が現れると、人は不安になる。
「あれ? 俺、やりすぎたのか?」
「空気を壊してるのかもしれない…」
でもそれは違う。
• 君の行動が、誰かの“劣等感”を刺激した
• 君の姿勢が、“自分も変わらなきゃ”という恐れを生んだ
• 君の成果が、黙っていた多数派の居心地を壊した
だからこそ、敵は出てくる。
だからこそ、君は「見られる存在」になった。
敵の出現は、“成果”ではなく“存在感”の証明だ。
敵の心理:君の善意が、彼らの不安を暴く
敵が何に腹を立てるか。
それは、君の「成功」じゃない。
君の「善意ある行動」だ。
• 誰もやらないことをやってしまう
• やっても損なのに、手を出してしまう
• 結果が出なくても、やめない
──こういう君の姿が、彼らの中の“やっていない自分”を照らし出す。
「俺は何もやっていない。あいつはやっている。……まずい」
「このままでは、俺の“普通”が壊れる」
そう思った人間は、君の行動を止めにかかる。
敵は最初、味方の顔をしてやってくる
ここは重要だ。
敵は最初から敵として登場しない。
むしろ、最初はこう言う:
• 「無理しすぎないほうがいいよ」
• 「そこまでやらなくても大丈夫だって」
• 「そんなことしても、誰も見てないよ?」
……優しい言葉に見えるだろう?
でも、本質は“君を止めたい”という防衛反応だ。
そして、ある程度仲良くなった頃を見計らって
君の行動を「バカにする」方向へ転じてくる。
• 「そんなの意味あるの?」
• 「結局、自己満足だよな」
• 「出世狙ってんの? 意識高いな~」
それでも、君は止めてはいけない。
評判が落ちることで得られる“静寂”がある
敵が君の悪口を言い始める。
あいつ、調子乗ってる。
あいつ、変わったよな。
そうなると、人が離れていく。
けれど、君が得るものが一つだけある。
時間だ。
• 飲み会の誘いが減る
• 無意味な雑談から外される
• ゴシップの輪に入らなくてよくなる
その空白に、自分のための時間が流れ込んでくる。
孤独は、最大の“自由”である
孤独は確かに苦い。
でもその分、自由は静かに増えていく。
• 誰の目も気にせず考えられる
• 誰の許可も取らずに行動できる
• 本を読むもよし、学びを深めるもよし、好きなことをしてもいい
誰にも期待されず、誰にも責められない。
その状態を、「虚無」として飲み込むか、「機会」として使うか。
そこで人生が分かれる。
結び
出世とは、敵をつくらない生き方ではない。
出世とは、敵が出てきても、自分の軸を曲げない生き方だ。
そして、孤独はその代償であり、報酬でもある。
君が得た時間をどう使うか──
その選択こそが、「少数派であること」の真価を決める。
第四章
人生の選択──何者かになるか、誰かと共にいるか
出世するかしないか。
その問いは、キャリアや役職の話に見えるかもしれない。
でも本当は、そうじゃない。
出世とは、職業の選択ではなく、“人生スタイル”の選択だ。
何者かになりたいのか。
それとも、誰かと共にいたいのか。
そのどちらを選ぶかで、君の人生はまるで違う風景になる。
君は「どう見られたいか」ではなく「どう生きたいか」を問われている
• すごいと言われたい
• 出世したい
• 周囲から一目置かれたい
そう願うことは自然なことだ。
けれど、それだけを基準に進んだとき、
君は常に「誰かの評価」に支配される。
その人生に、“君自身の手応え”はあるか?
出世とは、誰かに決められた「ゴール」ではない。
出世とは、「自分が選び続けた結果として浮かび上がる輪郭」だ。
何者かになることの代償
何者かになるには、必ず代償がある。
孤独も、責任も、誤解も引き受けなければならない。
• 会話が合わなくなる
• 相談できる相手がいなくなる
• 応援してくれた人が離れていく
──それでも、自分の軸を貫きたいか?
その問いに「はい」と答えられるなら、
君はすでに、「何者か」への道を歩き始めている。
誰かと共にいることの強さ
逆に、出世よりも「共にあること」を選ぶ人もいる。
• 家族と時間を過ごす
• 仲間と笑い合う
• 無理に背伸びせず、自分の範囲で生きる
これは決して“逃げ”ではない。
むしろ、他者と真剣に関わり続けるという、別の強さが必要だ。
だからこそ、選択なのだ。
君が、何を望むか。
何を犠牲にしても守りたいものは何か。
それをはっきりさせることが、人生の地図になる。
正解はない。あるのは「選び方」だけだ。
誰の人生が正しいとか、どのルートが優れているとか、そんな話ではない。
大事なのは、「どちらも選ばない」まま流されていくことが、一番後悔を生むということ。
• 出世を望んでいたはずが、気づいたら空気に流されていた
• 誰かと共にいたかったはずが、自己満足の競争に迷い込んでいた
……そんなふうに「選ばなかった選択」が、後になって刺さってくる。
自分の生き方を、自分で引き受けるということ
人生には、分かれ道がある。
• 一人になってでも、自分の行動を貫くか
• 仲間と笑い合える時間を大切にするか
どちらも間違いじゃない。
でも、どちらも「何かを失う」道だ。
そして、その失ったものに言い訳をせずにいられるかどうかが、
その選択を「誇れるもの」にしてくれる。
結び
出世とは、肩書きでも、年収でもない。
出世とは、自分の選択を、自分の言葉で語れる人生のことだ。
君は、何を選ぶのか。
誰と生きるのか。
どこまで自分の足で立つのか。
その問いから逃げずに向き合うこと。
それこそが、君自身の「人生としての出世」になる。
第五章
磨かれる少数派──模倣を超えて、経験せよ
「出世したいなら、真面目にやれ」
「成功したければ、あの人みたいに振る舞え」
そんな言葉を信じて、誰かの“正解”をなぞる人は多い。
でも──
真面目さは基礎であって、武器ではない。
模倣は入口であって、道ではない。
どんなものでも最初は模倣から入る
君はどうやって日本語を覚えた?
両親かそれに近い人の真似をしたんだ
だから模倣は悪じゃない
でも君が目指すのは、「評価される誰かになること」ではない。
“誰にも似ていない自分”になることだ。
真面目に働いても、出世できない理由
これは現実だ。
• 上司の指示を忠実に守って
• 毎日誰よりも早く出社して
• 細かいミスにも気をつけて
• 会社に全力を尽くして
──それでも、出世しない人は出世しない。
なぜか?
真面目というのは、会社に“真面目さしか”提供できない人間という証拠だからだ。
もちろん真面目さは大事だ。
だが、それは“選ばれる理由”にはなっても、
“抜きん出る理由”にはならない。
凄い人を見つけたら
真似ではなく、問いかけろ
「どうやったら、あなたみたいになれますか?」
俺はそれで、年収1億円の人に教えてもらった事がある
「本をたくさん読むといいよ」と
多くの人は「凄い人のやり方」を真似しようとする。
• どんな勉強をしたのか
• どんな働き方をしているのか
• どんなスキルを持っているのか
けれど本当に重要なのは、「なぜそうしているのか」を聞くことだ。
“どうやったか”ではなく、“なぜそう考えたか”を問え。
そこに、その人固有の“判断基準”がある。
そして、君はそれを自分の現場に翻訳する必要がある。
模倣は“再現”を生むが、
問いかけは“再創造”を生む。
挑戦と違和感が、君を“自分の形”に磨いていく
「なぜこれを自分がやるのか?」
「これは自分に合っているのか?」
──そう問いながら、挑戦を繰り返すこと。
その積み重ねが、「自分だけのやり方」を作っていく。
最初から正解なんてない。
むしろ、「違和感」や「失敗」によってしか、
自分の“限界の形”は見えてこない。
少数派になるとは、誰かの真似を続けることじゃない。
少数派になるとは、「誰にも見つけてもらえない方法」を、自分で見つけることだ。
人生を研磨するのは、経験の摩擦だ
挑戦とは、「自分の形が削られること」でもある。
• 無駄だったなと思うような行動
• 馴染めなかった職場
• うまく話せなかった商談
• 自分が恥ずかしくなるようなプレゼン
それらは“黒歴史”でも“汚点”でもない。
それらのすべてが、君の角を削り、君の芯を磨いていく。
自分だけの“少数派的思考”を持て
誰かがやっていることをやるだけでは、君は“誰かの再生産”にすぎない。
だが、誰かのやっていないことを“自分で構築する”ようになったとき──
君はもう、「模倣者」ではなく「構築者」になっている。
少数派は、誰かの“認定”によってなるものではない。
選択の軌跡によって、いつの間にか君が“他と違ってしまった結果”なのだ。
結び
出世とは、すごい誰かになることじゃない。
出世とは、“誰にもなれなかった自分”を、少しずつ形にしていくことだ。
そしてそれは、真面目さでは磨かれない。
模倣だけでは築けない。
挑戦と違和感と経験の摩擦だけが、
君を“君の形”にしていく。
第六章
ルートを設計する──空気を読まずに動く技術
少数派になるというのは、
「偶然そうなってしまった人」のことではない。
それは、意図的に“自分だけの道”を設計し、歩き続けた人間のことだ。
けれど、多くの人はこう思っている。
• 何かを成し遂げた人の本を読めば、道が見えてくる
• 成功者の真似をすれば、自分も同じように進める
……でもそれは、道ではなく“履歴”を追っているだけだ。
成果を見るな、行動を読め
誰かの人生に興味を持つことは大事だ。
だが、「何を成し遂げたか」ばかりを見てしまうと、君は再現できない。
• いつ、どの瞬間に
• なぜ、その判断を下し
• どういう環境で
• 誰も気づかないことをやったのか
──そこに、“思考の軌跡”=ルートの種がある。
成果は「通過点」でしかない。
本当に盗むべきは、「その人がどう動いたか」だ。
成功者の真似ではなく、「構造の模倣」をせよ
たとえば──
入社2年で億単位を売り上げた人がいたとする。
その人の本を読む。すごい。やってみよう。……でも、できない。
なぜか?
環境が違う
性格が違う
市場もチームも時代も違う
☞ その人の「やり方」は、君にとっての「答え」にはならない。
でも、その人が“なぜその瞬間に動いたか”“どこを見ていたか”を読み解けば、
君にとっての「問いの立て方」になる。
自分だけのルートは、行動と違和感からしか見つからない
• なんとなく気になったこと
• 誰も手をつけていない領域
• 明文化されていない課題
• ふと湧いた「これ、おかしくないか?」という疑問
こういう“違和感”を、
「まあいいか」で流すか、
「ちょっとやってみるか」で拾うかで、
君のルートは大きく変わっていく。
少数派のルートは、“空気を読んで止めた行動”の裏側にしか現れない。
地図はない。仮説と選択の連続だけがある
「これをやればうまくいく」
──そんな保証は、少数派の道には存在しない。
あるのは:
• 小さな違和感
• 誰も注目していない領域
• 誰にも評価されない行動
• それでも「意味がある」と信じた仮説
その積み重ねによってだけ、
君の“足跡”が、やがて他人にとっての“道”になる。
君が設計するのは、“結果”ではなく“方針”である
何を得たいのかより、
どういう姿勢でありたいか。
• 「誰かがやらないなら、俺がやる」
• 「答えがないなら、自分で作る」
• 「空気が止めようとしても、自分の直感を信じる」
この“行動原理”こそが、ルート設計の羅針盤だ。
結び
少数派として出世するとは、
誰かの道をなぞることではない。
自分の違和感に手を伸ばし、仮説を積み重ねて、
自分だけの行動原理を形にしていくことだ。
空気を読まずに動くこと。
誰も選ばないルートを歩くこと。
それはチームワークを乱せとか悪い事をしろと言ってるんじゃない
オンリーワンでもナンバーワンでもどちらでも良いから、なり続けるということ
それが君の地図になる。
そして、その地図は、君にしか描けない。
※ちなみに、うっかり工場を燃やしてしまった過去を持ちながら、従業員1000人を超える会社の副社長にまで上り詰めた人もいる
第七章
俺の証明 俺が思うから俺がいる
思えば、俺の人生はいつも少数派だった。
– 中学では不登校
– 高校では学級委員
– 大学には入っただけで通わず
– 成人式にも出ていない
──矛盾だらけで、どこにも属せなかった。
初めての就職はコネだった。
その後も転職を繰り返し、
働かない時期もあった。
ニートだった時もある。
正直に言えば、何者にもなれなかった。
今だって、工場の片隅で、誰にでもできる仕事をしている。
だからこそ、今の俺にできることは──
“誰にでもできる仕事”を、誰よりもやることだと思っている。
それでも俺は、語らずにはいられなかった。
これは、成功者の話じゃない
本書に書かれたことは、どれも“成功論”ではない。
• 誰かに評価された話でもない
• すごい実績を積み上げた物語でもない
• ましてや、偉そうに上から語れる立場でもない
これは、“何者でもない俺”が、
それでも歩いてきた道の中で見つけた、実感の記録だ。
君はこんな本を読んだ事があるか?
でも、説得力だけはあったと思う
語れる人間になるということ
出世しなくてもいい。
大きな肩書きを持たなくてもいい。
でも──
「自分の人生を、自分の言葉で語れる人間でありたい」と、俺は思う。
それができる人は、案外少ない。
人に合わせて、空気に従って、
無理に何かになろうとして、
気づけば、自分のことなのに何も語れない人間が量産されている。
でも俺は言える。
たとえ誰にも評価されなくても、
自分で選んだ行動を、自分の責任でやってきた。
それだけは確かだ。
梅干しひとつでも、人生は動く
ある年の忘年会。
社長が「梅割り飲みたい」と言った。
でもその店には梅がなかった。
酔っ払った俺は、タバコを買いに行くついでに、コンビニで梅干しを買ってきて、
黙って社長に渡した。
普通なら怒られて終わりだ。
「持ち込み禁止だろ」とか、「変なことするな」とか。
でも社長は、それをすごく喜んでくれた。
きっと、初めての経験だったんだと思う
俺はこう答えた
「いっぱいボーナス貰ったんで少しお返ししますよ」
きっと周りにいる側近たちは、社長を喜ばそうとしか考えていないYESマンの集まりなのだろう
だから周囲の目を気にしてズレた行動が出来ないのだ
──そういう瞬間が、“出世”と呼ばれるものの起点になることもある。
評価される事を狙っていたわけじゃない。
ただその場で、「自分ができることは何か」を考えて動いただけ。
そういう行動だけが、“他の誰にもできない記憶”になる。
君には、君の武器がある
だから俺は、こう言える。
君には、君の武器がある。
それは、スキルかもしれない。
直感かもしれない。
失敗かもしれない。
ズレてる感覚かもしれない。
でも、どんな形であれ──
君だけが持ってる“違い”こそが、君のルートになる。
他人のルートを羨ましがる必要はない。
君が“自分の違いを選び続けること”が、
君にしかない地図を描いていく。
結び
出世とは、何者かになることじゃない。
出世とは、何者にもならなかった自分を、引き受けて語れることだ。
俺は、いまだに工場の片隅にいる。
でも、これだけは言える。
俺の人生は、俺が選んできた。
その実感がある限り、俺はもう十分、少数派として出世している。
そして今──
この言葉をここまで読んでくれた君にも、
すでに、何かが始まっているはずだ。
最終命題
出世とは、肩書きや年収で上に行くことではない。
自分の違いを選び続け、最後に自分の人生を自分の言葉で語れるようになることだ。
あとがき
──少数派であることを、もう一度選び直すために
この記事に書かれたことは、
偉業でも、成功論でもない。
どちらかといえば、
「何者にもなれなかった俺が、それでも人生を諦めずに歩いてきた記録」だ。
不登校、ニート、転職、工場勤務。
誰から見ても「成功者」には見えない人生。
でも、それを恥じたくはなかった。
なぜなら、そういう日々の中でも、
俺は確かに、自分の選択で歩いてきたからだ。
この記事が伝えたかったのは一つだけ。
出世とは、特別なことじゃない。
出世とは、「自分で自分を引き受ける」という態度の積み重ね」だ。
世間がなんと言おうが、
誰かと比べてうまくいってなくても、
君には君だけの違いがある。
その違いが、君の武器になる。
だから、もう一度だけ訊きたい。
君は、自分の道を、自分の言葉で語れるか?
もし、少しでも「はい」と思えるなら、
君はもう、誰よりも少数派として歩き始めている。
最後に
俺には子供がいない
でも子供がいたら、何を伝えたいか、どう伝えたいか そんな事を考えながらこの記事を執筆した。
最後まで読んでくれて、ありがとう。
──谷 博貴
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