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「弱者」という名のコントロール

先日、諸事情でママ友と旅行に行った。
彼女は優しくて可愛らしい人だけど、一方でとてもネガティブで依存的な人。

一人で新幹線に乗ったこともなくて、最初から「わたし一人では何も分からないから、ひるねさんよろしくお願いします。」というスタンスだった。

わたしは哀しき長女気質の女なので、そう言われると頑張らざるを得ないんだよね。

率先してルートを調べ、チケットを取り、ホテルを予約し、経費の清算のために領収証をプリントアウトした。

当日も新幹線の座席を探すのも、乗り換えも何もかも、当然のようにわたしが前に立って一生懸命探し、彼女はあとから何も考えずに着いてきた。

本当はわたしだって東北に行くのは初めてだし、東北新幹線に乗るのも初めてで、右も左も分からなかった。でも長女だから一人でやるのは慣れてるんだよね。だってこれまでだって初めてのことだらけの人生で、誰にも頼れず(親は頼りにならなかった)全部自分の力で乗り切ってきたのだから。やればできてしまうんだよ。頼られればしっかりしてしまうのが長女の宿命なんよ。

一緒に行ったママ友は末っ子気質の方で「自分は何もできない」と深く信じていて、ナチュラルに周りに頼ってしまう「弱者」の人生を生きている人だった。

本人が「自分は何もできない」と心から信じて頼ってくるものだから、なぜか「わたしがやってあげないと」と面倒を見なきゃいけない感覚になってしまう。

旅行は一泊二日の日程だったけど、わたしはできれば帰りは延泊するか、どこかで途中下車するかして、寄り道して遊んで帰りたかった。

でも「一人では何もできない」と言うママ友に「一人で帰って」と言い出せずにいた。というか何度かそれとなく言ってみたんだけど「ぇ、、、一人で帰れるかなぁ、、、」なんて自信なさそうに呟くものだから、決定打を言い出しにくかったんだよね。



でもさ。

普通に考えて、40代のいい大人が何もできないはずがないし、一人で新幹線に乗れないはずがないんよ。

しかもすでにチケットは買ってあるし、行きと同じルートで帰るだけなんだから、逆にできないと思う理由がわたしには皆目わからなかった。

40代のいい大人を、来た道を帰るだけの新幹線に一人で乗らせることにこんなに罪悪感を抱くなんてどう考えてもおかしい。

でもわたしはすっかり彼女にコントロールされていたんだよね。

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