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保護者会の会長を一年やったら本来の自分が戻ってきた

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人前で話すのが苦手だった。緊張で頭が真っ白になってうまく話せない。

それなのに「人まえでうまく話せるようになりたい」という願いだけはなぜか消えなかった。

それならば人まえで話さなければならない環境に自分を追い込もうと、去年の今ごろ息子の高校の保護者会の会長になった。

会長になれば嫌でも毎月前に出て話をしなければならない。回数こなせばさすがに慣れるだろう。そんな荒療治から始めた保護者会の会長だった。


あれから一年経ったいま、わたしは人まえで平気で話せるようになった。

うまく話せるようになったのかと言われれば、そうでもない。
相変わらず言葉はたどたどしく、アドリブも効かない。

それでも自分の想いはしっかりと伝えられるようになったし、人まえで話しても緊張しなくなった。そしてうまく話せない自分も、不器用でかわいいと思えるようになった。

話すのが得意じゃなくても一生懸命言葉を紡いで想いを伝えるわたしの姿が愛おしいし素敵だと思えるようになった。そんなわたしの人柄がみんなから愛されていると思えるようになったし、実際に愛されていると思う。

器用に立ち回れる立派な会長ではないけれど、できないことはみんなに手伝ってもらいながら、まわりを巻き込んで全力で楽しんでいる、そんなタイプの会長になることができた。

それはわたしの本来の姿でもあるんだよな。

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