【神社仏閣巡り】京都「鈴虫寺」鈴虫の音色とお地蔵様の優しさに包まれる場所
こんにちは。
今回は、訪れる人の心を一年中温めてくれる、素敵なお寺をご紹介します。
京都・嵐山の豊かな自然に囲まれたその場所は、秋の虫であるはずの「鈴虫」が、一年を通して美しい音色を響かせています。「鈴虫寺」の名で親しまれていますが、正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。
私たちが初めてこのお寺を訪れたのは、新緑が眩しい2015年5月末のことでした。「年中鈴虫の声が聴けて、すごく面白い説法をしてくれるお寺があるらしい」そんな話を耳にして、これはぜひ行ってみたいと、妻と二人で向かいました。
最寄りの阪急嵐山線「松尾大社駅」から、のんびり歩いて20分ほど。たどり着いた先で目に飛び込んできたのは、石段の下まで長く続く参拝の方々の行列でした。「これはかなり待つかもしれないね」と妻と顔を見合わせましたが、前の回の説法が終わったようで、間もなくゆっくりと列が動き出しました。

青葉に包まれた石段を一段ずつ登っていくと、山門の脇に、あるお地蔵様が佇んでおられました。当時の私たちはそのお地蔵様のことをよく知りませんでした。
お地蔵様の名は「幸福地蔵さん(幸福地蔵菩薩)」。右手には錫杖、左手には宝珠をお持ちです。そして何より特徴的なのは、その足元。普通の仏様は皆はだしですが、この幸福地蔵さんは日本で唯一、お足元に「わらじ」を履いておられるのです。
なぜ、わらじを履いているのか。それは、お地蔵様が私たち一人ひとりの家まで、願いを叶えるために一歩一歩「歩いて来てくださる」からなのだそうです。

案内されてようやく本堂に入ると、そこには何千匹もの鈴虫の美しい大合唱が響いていました。
そして、いよいよお楽しみの説法です。ご住職のお話は、噂通り本当にユーモアたっぷりで、本堂は終始あたたかな笑い声に包まれていました。30分という時間は、文字通りあっという間。ずいぶん前のことなので、詳しい中身は忘れてしまったのですが、あの空間にあった「あったかい空気感」だけは、今も心に深く残っています。

その説法の中で、幸福地蔵さんと「幸福お守り」の正しいお願いの作法を教えていただきました。私たちもお守りを授かり、帰り際にお地蔵様に「ひとつだけ」願い事をして、温かな余韻に包まれながらお寺を後にしました。
それから月日は流れ、2023年の11月。私たちは2回目のお参りに訪れました。
色づく秋の景色の中、前回授かったお守りに「ありがとうございました」と感謝を込めてお返しし、再び説法を聴いて、新しいお守りを授かりました。
「いつか必ず、幸福地蔵さんがわらじを履いて、私たちのところまで歩いてきてくださる」
そんな風に想像すると、毎日の暮らしが少し愛おしくなります。今もそのお守りは、私の財布の中で静かに、大切に出番を待っています。まだ願い事は叶っていませんが、のんびりお地蔵様が来てくださる日を待つのも、また幸せな時間です。願いが叶ったら、妻と「お礼参り」の旅に出かけるつもりです。
皆さまにも、心がホッとするお勧めの神さま・仏さまや、お気に入りの場所はありますか?
もしよろしければ、ぜひコメントで教えていただけたら嬉しいです。いつか皆さまの大切な場所を、私たち夫婦も訪れてみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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