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【Gemini × 営業】明日から使える、成果が上がる Gemini 営業術

こんにちは、Google の AI「Gemini(ジェミニ)」の公式 note 編集部です。

Gemini の活用法について、多くの方から「より具体的な職種での使い方を知りたい」とのお声をいただき、今回から職種別のGemini 活用術をシリーズでお届けします。

職種別の基本的な使い方については、昨年 10 月に公開した こちらの「プロンプト初級ガイド」で分かりやすく解説していますが、本シリーズではより実践的な活用テクニックを紹介していきます。

シリーズ 第一弾のテーマは「営業職」です。

お客様のニーズが多様化・複雑化する現代。営業活動の現場では、一人ひとりに合わせた細やかな対応が、これまで以上に求められるようになりました。

しかし、そのためには丁寧な情報収集や入念な準備が欠かせません。日々のタスクに追われる中で、「お客様のことを深く知るための時間がない」「じっくりと戦略を考える余裕がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、情報収集や資料作成といった日常業務の効率化から、提案の質向上のサポートまで、明日からすぐに試せる Gemini および NotebookLM の具体的な活用テクニックを、営業活動の場面に沿ってご紹介します。


営業における Gemini の役割とは

Gemini はいろんな場面で 「優秀な営業アシスタント」として、日々の業務に寄り添ってくれます。例えば、

思考の壁打ち相手として
提案に行き詰まった時や新しいアプローチを考えたい時に、Gemini に相談すれば、客観的な視点からアイデアの壁打ちやブレインストーミングを手伝ってくれます。

情報収集のパートナーとして
業界・サービスに関するたくさんのニュース、レポートの中から、必要な情報を集めて要約。業界の最新動向や競合の動きを、時間と手間をかけずにキャッチアップできます。

コンテンツ作成のサポートとして
クライアントへのメール作成から、企画・提案書の骨子作成、プレゼンテーションの構成案まで、あらゆる文章作成をサポート。質の高いコンテンツをスピーディーに作ることができます。

このように、時間のかかる作業を Gemini に任せることで、営業担当者が本来注力すべき、お客様との対話や戦略立案といった創造的な業務に、より多くの時間を使えるようになります。
Gemini を活用した営業活動は、日々の意思決定を支え、提案力を高めてくれるはず。

毎日の業務を効率化する Gemini 活用法

クライアントと向き合う大切な時間を確保するには、日々の業務をいかに効率化するかが鍵になります。まずは、少し面倒に感じがちな事務作業から、Gemini と一緒に効率化していきましょう。

商談直後の記憶を Gemini に音声入力でインプット

商談が終わった後、「今のうちに内容をまとめておきたいけれど、移動中でメモが取れない」「次の予定が迫っていて、記憶が新しいうちに整理できない」――そんな経験はありませんか?

そんな時に便利なのが、Gemini アプリの音声入力機能です。スマホに向かって話しかけるだけで、移動中でも商談の熱量が冷めないうちに大切な情報を記録できます。後回しにして「あれ、何だっけ?」と大事な情報を忘れてしまう心配もありません。

例えば、商談直後の移動中に「今の商談で出た課題や次回までのタスク」をそのまま声で伝えるだけで、Gemini が自動でテキスト化し、要点を整理してくれます。PC が使えない時でも、スマホ一つで一次メモが残せるので、デスクに戻ってから議事録や提案書を作成する際も非常にスムーズです。

このように、Gemini アプリの音声入力機能を活用すれば、移動中やスキマ時間も有効活用でき、営業活動の質とスピードを両立できますよ。

例えば、以下のように話しかけてみましょう。

〇〇社との商談メモ。課題は人材育成の属人化。特に若手育成の仕組みに悩んでいる様子。提案した A プランに好感触で、特に『〇〇』の機能に興味を示していた。次週水曜までに、A プランの詳細な資料と、導入事例を送付する必要がある。この内容をわかりやすく整理しておいて。想定されるタスクも考えておいて。

文字を書く必要はありません。Gemini とのチャット履歴そのものが、構造化された議事録のドラフトになります。後で PC を開いた際、このチャット履歴を Google ドキュメントなどに貼り付けて必要な情報を追記するだけ。その他、必要な情報を追記することで、商談メモが完成です。
「移動中に音声で一次メモ」 → 「デスクで二次加工(議事録化)」という一連の作業が、Gemini を介してシームレスに繋がりますよ。

Google マップとの連携で移動の無駄を最小化

アポイント間のスキマ時間。オフィスに戻るには中途半端で、作業できるカフェを探すのも面倒…と、時間を無駄にしてしまった経験はありませんか?

そんな移動中の「スキマ時間」は Gemini の出番です。Google マップと連携し、次のアポイントに向けた準備を有効な準備時間として使いましょう。

例えば、@ で対象のアプリを呼び出して、以下のように Gemini に頼んでみてください。

@Googleマップ
15 時から △△ 駅近くの A 社でアポがあるので、今、〇〇駅。
移動途中か A 社の近くで、Wi-Fi と電源が使える静かなカフェ知らない?
30 分くらいでランチも済ませたい。

これだけで Gemini はリクエストを理解して、目的地までのルートや、条件に合ったお店の候補を提案してくれます。

Google マップとのアプリ連携を使えば、移動中のスキマ時間が、次の商談に向けた貴重な準備時間に変わります。場所探しは Gemini に任せて、その分、資料の最終チェックやトークのシミュレーションといった、より重要な準備に集中できますね。

さらに、Gemini の便利なアプリ連携はこれだけではありません。Google カレンダーや Keep といった、他の Google アプリとも連携が可能です。これにより、複数のアプリを何度も行き来することなく、様々なタスクを Gemini とのチャット一つで完結させられます。これまで別々のアプリで行っていた作業が Gemini との会話一つで済むので、営業活動がもっとスムーズになりますよ。

スプレッドシートのサイドバーから Gemini を使ってデータ分析

チームの営業実績をまとめる時、データ集計や分析に時間がかかって大変…と感じることはありませんか?

難しい関数を覚える必要はもうありません。Google スプレッドシートを開き、Gemini にやりたいことを自然な言葉で伝えるだけです。

例えば、スプレッドシートの営業進捗管理シートを開き、画面右側のサイドバーで、Gemini に次の指示を出してみましょう。

担当営業(自社)ごとの担当件数・総案件規模・ステータス別の成約率を集計して。

簡単な指示を出すだけで、担当者ごとの成約率やデータ全体の傾向を、Gemini が分析してくれます。

サイドバーから Gemini を活用すれば、データ分析にかかっていた時間を削減できるだけでなく、自分では思いつかなかった新しい分析の視点を得られることもあります。データに基づいた営業戦略を共に考える、頼れる「分析官」になってくれるはずです。

企業データ利用の安心感: Google Workspace with Gemini

チームの営業実績といった機密性の高いデータを扱う際は、「Google Workspace with Gemini」の利用がおすすめです。Google Workspace with Gemini では、入力された情報がモデルの学習に使用されないため、企業のデータプライバシーを保護しながら、安心して分析に取り組んでいただけます。

営業成果を生み出す Gemini の応用

ここからは、Gemini との対話を通じて、営業活動の質をもう一段階引き上げる、少し応用的な使い方を紹介します。

「呼び水話法」で、自然に本題へ

初めて会うクライアントとの商談で良い雰囲気を作れず、本題の課題ヒアリングで相手に警戒されてしまった…もっと自然に課題を引き出すきっかけが欲しい、と感じることはありませんか?

そんなときは、Gemini で「呼び水話法」の準備をしてみましょう。
これは、こちらから相手の業界の共通課題や一般的な悩みを提示することで、相手が「そうそう、うちも同じことで悩んでて」と、自発的に話し始めるのを促すコミュニケーション技術です。
この効果的な「呼び水」を、Gemini に用意してもらいましょう。

例えば、以下のような指示を実行してみましょう。

商談に入る前のアイスブレイクになる話題はなんだろう。●●● 業界の ■■■ 担当者が興味を持つようなネタを 3 つ、簡潔に教えて。
また、自然なアイスブレイクから課題のヒアリングに繋げられるようなトークスクリプトを作成して。条件として、相手が思わず「うちもそうなんだよ」と本音を話しやすくなるような、共感を生み出す言葉を入れて。

このような準備をすることで、効果的な「会話のきっかけ」をもって商談に臨むことが可能になります。相手に対する深い理解を示しながら、自然な流れで本質的な課題ヒアリングへと移行することは、商談の質そのものを高める、はじめの一歩になりますよ。

商談相手の情報をクイックリサーチ

また、訪問前や移動中に、商談相手の情報を素早くインプットしたい場合は、Gemini で以下のような情報を調べておくと、会話のきっかけを作りやすくなります。

株式会社 〇〇〇 について、△△△ 担当との商談のアイスブレイクで使える最新の話題を 3 つ教えて。

1. 直近 1 ヶ月以内のプレスリリースやメディア掲載情報
2. 最近の公式ブログや SNS での発信トピック
3. 最近発表された新製品や、参加したイベントに関する情報

このような質問をすることで、「とりあえず知っておくべきこと」を短時間で網羅でき、商談冒頭の会話をスムーズに始めることができます。

Gemini Live で営業トークをロールプレイ

「学んだことを、声に出して練習したい。でも、いつも先輩に付き合ってもらうのは申し訳ない…」
新人営業担当者なら、一度はそう思ったことがあるかもしれません。そんな個人の自主練習の相手として、Gemini Live が役立ちます。

例えば、あなたが IT 企業の部長に新しい AI ツールを提案する、という状況を想定して、実際に声に出して練習してみましょう。

これから営業のロープレをお願い。
あなたは IT 企業の部長で、新しい業務効率化ツールを探しているけど、導入には慎重な人っていう設定。わたしは、あなたに新しい AI ツールを提案する営業担当。
わたしが、本日はお時間をいただきありがとうございます、と言ったら、ロープレを開始。
少しだけ疑い深いお客さんになりきってくれると嬉しいです。

【活用のポイント】
もちろん、Gemini の応答はあくまでシミュレーションです。相手の反応に合わせて臨機応変に対応するスキルを磨くというよりは、準備したトークスクリプトを、自分の言葉としてスラスラと話せるようになるための「自主練習」ツールとして活用するのがおすすめです。

NotebookLM を使って「勝ちパターン」を共有

チームのエースの営業ノウハウを共有したいのに、個人の感覚頼りでうまくいかなかったり、日報に書いてもなかなか活かされなかったり…そんなお悩みはありませんか?

そんな時に役立つのが NotebookLM です。個人の成功体験を、営業チーム全員が再現可能な「勝ちパターン」に変えていきましょう。
やり方は簡単。まずは、成功した商談の議事録や模範となる提案書など、チームの「教科書」にしたい資料を NotebookLM にアップロードするだけ。ここが、チームの貴重な「知恵袋」になります。

NotebookLM で以下のような指示をしてみましょう。

このソースに保存されている複数の成功事例(議事録や提案書)を横断的に分析し、クライアントの潜在的なニーズを引き出すのに特に効果的だった提案のパターンを 5 つ抽出して。
さらに、それらの質問を元に、新人でもすぐに使える汎用的な「課題発見ヒアリングシート」として書き出し、各質問には、どのような意図で聞くのか、という簡単な解説も加えて。

NotebookLM を使うことで、これまでトップセールスの頭の中にしかなかった「暗黙知」を、チームの「共有知」として活用できるようになります。
さらに、この NotebookLM は、新メンバーが過去の成功事例を学ぶための学習ツールにもなります。「〇〇 業界のクライアントに初めて提案するんだけど、参考になる過去の事例を要約して」と聞けば、過去の成功事例から成功へのヒントを引き出してくれますよ。

Deep Research を使ってリサーチの準備

「クライアントについてもっと深く知り、質の高い提案をしたい」。重要な商談や大型案件では、表面的な情報だけでなく、相手企業の本質的な課題や業界の構造的な問題まで理解することが、成功する鍵のひとつになります。
そんな時に役立つのが「Deep Research」です。提案の核となる深い課題分析を通じて、説得力のある提案の土台を築くことができます。

Deep Research をオンにして、以下のような指示をしてみましょう。クライアントの本質的な課題を把握し、その解決策として説得力のある提案をしたい場合に役立ちます。

〇〇〇 株式会社の ■■■ 領域について、以下の観点で情報を整理して。
・企業の概要(事業領域、収益モデル)
・部署の役割や主な活動内容
・商材に関連する市場動向やトレンド
・競合他社情報や業界ベンチマーク
・商材カテゴリーに対する課題と、その根拠
・企業がその商材を扱う理由と、販売戦略における潜在的なメリット

さらに活用の幅を広げるために、テキストで得られた情報を様々な形で「見える化」してみましょう。

1.インフォグラフィックで結果を図解
Deep Research の結果画面の右上にある「作成」ボタンから「インフォグラフィック」を選択。Gemini が Deep Research の結果をもとに、シンプルで分かりやすい図解を作成してくれます。これは、そのまま提案資料の一部としても活用できるクオリティです。

2.音声解説で「耳」から理解
同じく「作成」ボタンから「音声解説」を選択すれば、移動中や作業中に耳からインプットすることができます。
この機能を使えば、「読む」時間がない時でも、「聴く」ことでクライアント理解が深められる。これは忙しい営業担当者にとって、新しい事前準備になりますね。

3.マインドマップで思考を整理
Deep Research で得られた情報をコピーし、それを NotebookLM に読み込ませてみましょう。マインドマップをクリックすることで、各項目内の要点のつながりが可視化されるため、思考の整理に役立ちます。

このように、テキスト、耳、図解と多角的なインプットを組み合わせることで、クライアント理解がさらに深まります。万全の準備が、自信のある提案につながるはずです。

もっと使いこなすための効果的なプロンプトのコツ

Gemini の力を最大限に引き出すには、指示の「伝え方」を少し工夫するのがコツです。
具体的には、Gemini に「誰として」「何をしてほしいか」「どんな背景で」「どんな形式で」といった情報を、少しだけ具体的に伝えてあげること。これだけで、アウトプットの質はぐっと上がります。
例えば、営業担当者がこの 4 要素を意識すると、こんなプロンプトが作れます。

例 1 :フォローアップメールの作成

経験豊富な営業マネージャーになりきって、新規のお客さんへのフォローアップメールを作って。相手は IT 系のスタートアップで、この前の商談でコストを気にしている様子。丁寧な感じで、相手が気にしていることにも触れつつ、要点を 3 つ箇条書きでまとめて。

例 2 :商談プレゼンの構成案作成

トップセールスのコンサルタントになりきって、30 分間のオンライン商談で使うプレゼンの構成案を考えて。相手は SaaS 業界の中堅会社で、今の CRM のデータ連携に困っているみたい。この商談で、うちの新しい製品がその悩みをどう解決できるか伝えて、無料トライアルに申し込んでもらうのがゴール。導入 5 分、本論 20 分、結論 5 分の時間配分で、それぞれのパートで何を話すか、箇条書きで教えて。

このように少し指示を工夫するだけで、アウトプットの質は格段に上がります。
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Gemini は、営業力を加速させるパートナー

今回は、日々の業務を効率化する基本的な使い方から、営業の質そのものを高める応用的な活用法まで、具体的なシーンとあわせて見てきました。

Gemini は、情報収集や資料作成の効率化にとどまらず、これまで個人の経験則に頼りがちだった営業活動に「仕組み」と「再現性」をもたらしてくれ、提案の質も高めてくれるる「頼れるパートナー」です。

今回ご紹介した活用法を参考に、ぜひ日々の営業活動に取り入れてみてください。

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